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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@「南座」近くのあの辺り編

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

去る9月30日(月)、我々は前々から「行きたいね!」って言ってたけど、これまで一度も行けてなかった「四条京阪前」に向かった。


「四条京阪前」とは、歌舞伎公演で著名な「京都四條 南座」があるところだ。

 

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……んだがね、これがちーとややこしいわけさ。


「四条京阪前」バス停、A、B、C、3つの「のりば」が位置するのは、観光都市・京都のメインストリート「四条通り」と、鴨川沿いを南北に走る「川端通り」が交わる交差点の周辺である。

 

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が、その交差点の名称は「四条大橋」。

 

これ、今回行くまでマジで知らなかった。

いや、「知らなかった」というより「意識してなかった」と言うべきか。

僕は京都に住んで20年以上が経ち(結婚してた数年間は滋賀在住だったけどね! てへ!)、Q氏とXL氏なんか、もう半世紀くらい京都に住んでるのに。

確かに四条大橋はすぐそばにあるのだが、我々、この日まで交差点の名前もてっきり「四条京阪前」だと思い込んでいたのである。

 

んー、別に日常生活には一切! なんも! 影響ないけど思い込みって怖いね。

ちなみに後日スウィングの朝礼で「あの交差点の名前は?」クイズを出したところ、なんと正解者ゼロ。

ちなみにちなみに「川端四条」という回答が一番多かった。

 

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さらに「四条京阪前」ということは、「はあはあ、なるほどね。近くに京阪電車の『四条』駅があるのね」ってピンと来ちゃう人も少なくないと思う。

 

が、“微妙に”そんな駅は存在しないんである。

 

はい、今を遡ること11年前、2008年・秋。

京阪電車は「丸太町」を「神宮丸太町」に、「四条」を「祇園四条」に、「五条」を「清水五条」に、それぞれ駅名を変更したのだ。

以下、「烏丸経済新聞」(2008年3月3日)記事より抜粋。

 

「四条」は1915年に、「五条」は1910年に開設された歴史を持つが、同社は「観光のお客さまに分かりやすい駅名にすることが大きな目的」と話す。全国的にも知名度の高い名称を使うことで他線との差別化を図り、京都の観光路線としてのイメージを強化して旅客誘致につなげていく狙い。

 

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このニュースを聞いたときの違和感ははっきりと覚えているし、今でもこれらの新しい駅名は全然しっくり来ていない。

なんかね、観光客へのアピールが露骨すぎてね、いやだなあって思ったのがずっと消えないのだ。

だってー、「祇園」はともかく、「清水」って言ったら「清水五条」駅からまあまあ遠いでっせー。きもーい。

 

ああ、しかし2008年と言えば、「ゴミコロリ」や「オレたちひょうげん族」が始動した、スウィングにとっては記念すべき年だ(ちなみに京都人力交通案内のはじまりは2012年)。

懐かしいなあ。

 

ともかくひとつの場所に、こんなふうに複数の名前が存在したら混乱しちゃう気がするのだが、でも「四条」というワードは全てに共通してるし、この辺の待ち合わせには「南座」前を使いがちだし、誰かがこのことで困ったという話も聞いたことないし、別に大した問題ではないのだろう。

 

コラコラ。

「大した問題ではない」ことを書くために一体どれだけの時間を費やしているのだ(90分くらい?)。

本題にひとつも触れられてやしないじゃないか。

 

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はい! 我々がこの日最初に陣取ったのは「南座」前にある「Bのりば」。

金閣寺や二条城といった鉄板の観光地へのアクセスはこの「のりば」が一番いいし、他の「のりば」と比べて写真映えしそうだったし。


しかしまあ、ここでなんとたくさんのドラマが生まれたことよ!!

 

実は我々、8月はこの活動をお休みしている。

「猛烈な暑さ」に加えて、Q氏がその「猛烈な暑さに猛烈に弱い」ことがその理由だ。

夏は毎年、Q氏にとって「鬼門」とも言うべき季節で、疲労困憊して心身ともにグチャグチャにコンディションを壊しがちだ。


百聞は一見にしかず。

たとえば去年の8月の顔がこれ。

 

 

はい、アウト。レッドカード。ハルマゲドン。

 

誰がこんな顔した人間に案内を求める???

ま、でもQ氏のみならず真夏に無理はいかんよね、無理は(もちろん高校球児もね)。

観光客の皆さまも夏の京都は避けたほうが無難かと思われます。

 

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はじめて採用した「8月お休み作戦」は功を奏し、2ヶ月ぶりの「現場」に勘を取り戻すのに四苦八苦する僕をよそに、Q氏は開始早々、絶好調であった。

Q氏の好調の目安として「っぽいアナウンス」が出るかどうか、がある。


百聞は一見にしかず。

どうぞ。

 

 

「っぽい」でしょう? 

「京都市バスの関係者っぽい」でしょう?

 

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ついでに僕も「っぽい」でしょう?


でも違うんですよ〜。ぽいけど、なりきりはしないところがポイントなんですよ〜。

まあ、なりきりたくっても無理なんですけどね〜。関係ないから。

 

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毎回、僕が最初にすることは人の流れを見たり、3人がぞれぞれバス停のどこにポジショニングすればいいか? という考察だが、次々にやって来るバスを注意深く見ているうち、僕はこの時はじめて、あることを疑問に思った。

 

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バス(の乗り口)って、バス停のどこに合わせて停まるのが正しいの?

 

バス停には当然「バスに乗りたい人たち」の列ができるわけだが、京都市バスはその列(=先頭の人)からズレたところに停まることも多い。

これが電車なら「オーバーランだ!」とか大騒ぎになりそうなものであるが、京都市バスにおいては恐らく「あるある」として市民に認識されており、「ああ、ちょっとズレた」とか思いながら、乗り口を目がけてテクテクと歩く……というのが普通の風景である。

 

 でも、本来、どこに停まることになっているのか? 


これは即ちどこに並べばいいのか? の答えにもなるわけで、う〜ん、どうなんやろ。マジでわからん。

絶好調のQさん、こんなん知ってへん?

 

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「ここ」

 

 

即答であった。

調子のいいヘンタイは、自信満々にあるところを指さしたのである。

 

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なるほど!! 点字ブロックのとこ!! 

知らんかったけど、言われてみればなるほど!

確かにそこに合わせて停まんないと、目の不自由な人は困ってしまうよね!

 

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Q氏のヘンタイ知識にあらためて感心していると、嘘みたいなタイミングで目の不自由な人がやって来て、嘘みたいにバスはズレズレにズレて停まった。

するとその人はバスの車体を手でなぞりながら乗り口へと向かい、我々もスムーズな乗車ができるようサポートし、お礼を言われたりした。

 

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京都市バスのズレる停車(上の写真はドンピシャです)。

大勢にとっては「普通の風景」になっていること。

でもそれってやっぱり「大勢」の見方なのであって、「大勢」の中に入っていない人たちにとっては結構大変なことなのかもしれない。

 

しかしながら、ここで正しい場所に「ピタッと停まらない」市バスや運転手に「もっとちゃんとしろよ」と言うのは簡単だし、なんか違うと思う。

もちろん運転手の皆さんには正しい停車場所に停まらなければ困る人たちがいることは知っておいて欲しい。

でも、そんな、毎度毎度ピタッってわけにはいかないだろうし、市バスにイチャモンをつける前に、もっと普通に手助けすればいいのだと思う。


もし困っている人がいれば、そばにいる人が助ける。


以上。

 

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僕がこの活動を続けてきてよかったなと思うことのひとつに、三者三様に「ソロ活動」を行うようになったことがある。

Q氏やXL氏は、制帽をかぶらずとも困っている人がいれば個人的にバス案内をしているというし、僕は「まだ乗る人がいるのに発車しようとする不届きなバス」の乗り口に半身を突っ込み、扉クローズを阻止し、「どうぞ!」といざなう紳士のような、ヤカラのような活動を主に行っている。

 

いろんなものが足りすぎているが、でも絶対的に不足しているもののひとつが「おせっかい」だと常々思う。

見返りなど求めず、拒絶されても気にもせず、でも気になった風景をスルーしないこと。

皆、もっともっと恐れず、「おせっかい」をかましまくればいいんじゃないだろうか。

 

ああ、こんなことを言いつつ、ややこしい文章を書いたことを今思い出した。


これです。

 

 

ふう。さりげなくnoteに誘導することに成功したぜ。

このブログからの転載だってことはヒ・ミ・ツ!

 

だー!!!

いつの間にか説教臭い内容になってるし、相変わらず本題(=案内の様子)に触れられてないじゃない!

 

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はい! この日絶好調だったミスターQ。

たとえば、この方たちはここから案外アクセスしにくい京都駅に行きたがっていたのだが、彼の案内は実に冷静だった。

いつもは「乗り換えなしの、市バス1本!」とか意味不明なこだわりを見せがちなのに、「ここから四条河原町まで歩いて、マルイの前から205とか4とか17に乗ってください。四条河原町まではバスでも行けるけど、混んでるし歩いたほうが早い」と。

 

まあ日本人だったからできた案内ではあったが、なんてスマートで柔軟!

さらに補足情報として「一応、『Aのりば』から(京都駅行きの)臨時が出てるけど本数が少ない。土日やったら86も走ってるけど」だって。

 

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わ、ほんまや……。きも。

 

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わ、ほんまや……。きも。

なんでこんなん、知ってんの???

 

また、やはりここでも「金閣寺へ行きたい」人たちは多かったのだが、全くもってややこしいことに、金閣寺へは「Bのりば」からも「Cのりば」からも行けてしまうというのだ。

 

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ね?

 

Q氏いわく「『Cのりば』から乗ったら三条京阪をグルッと大回りして結局『Bのりば』に来るから遠回りになる。だからBから乗ったほうが遠回りせずに早く着く」のだそうだ。

なるほど。でもややこし! 


ほんでやっぱり、なんでそんなん知ってるん???

 

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そんなわけで金閣寺に行きたいけど「Cのりば」と「Bのりば」で迷っている人には「Bのりば」を猛プッシュしたのだが、たとえばこの方たちの場合、「一体私たちはどうしたらいいの???」くらいに、なぜか激しく混乱していた。

 

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でも流暢な英語にほとんどついていけず、とにかく「ここで合ってるから! 信じて!」で押し通して落ち着いてもらったのだが、続いて「トイレに行きたいんだけど」と言い出さはったので、さあ、今度はXL氏の出番である。

 

トイレ? もちろん知ってますとも!

我々が今回車を停めたのは市営駐車場で、そこにはもちろんトイレがありますとも!

 

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即、「Follow him!」と「ジャンヌダルク」システムを発動、ふたりは仲良くトイレへ向かって歩き出した。

「一期一会で一緒にトイレ」ってなんかいいね。

 

ああ、今回活躍したのは2人だけじゃないぞ。

僕もちゃんと仕事したぞ。

 

 

「Bのりば」から「Aのりば」へと移動し陣を構え直した後、このお2人が「行きたい」と見せてくれたスマホには「Okazaki-jinnzenn」の表記。

岡崎神前??? ひょっとして……。

 

「Rabbit??」

「Yes! Yes!」

 

お、やっぱり「岡崎神社」のことだぴょん。

行ったことないけど、ここがウサギの関係で人気スポットらしいことは知ってたんだぴょん。

というわけで、「203に乗って『岡崎神社前』で降りてください」とご案内。

 

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そして忘れてならないのはこの人、「ジェシー(仮名)」との出会いだ。

産寧坂、つまり清水寺らへんに行きたかったジェシー。

彼とこの2日後に「嵐山」で奇跡的な再会を果たし、でもとっても悲しかった涙の物語はこちらをお読みください。

 

2019.10.03 Thursday

★哀しきヒーローの定め Thank you Jesse, and Good bye.

 

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前置きだらけで案内の様子にはほとんど触れられなかったが、でも、2ヶ月振りに「現場」復帰して感じたのは、「やっぱりこの活動はオモシロい!」に尽きる。

今回は美馬君(写真撮影)に加え、佐藤君(修士論文を書くため)も同行したのだが、2人は「このオモシロさって現場にいないとなかなか伝わんないですよね」的なことを語っていた。

 

そうなんよねー。

頑張ってこうしてレポートを書いてはいるものの、毎回いろんなドラマが起こりまくり、三者三様に知恵を振り絞りまくり、世界各国の人たちと「バスだけ」を通して繋がり合うこの活動の魅力は、リアルな「現場」じゃないと伝わらないと思う(いや、ま、なんだってそうかも)。 

 

でもノンフィクション作家・川内有緒さんが、この活動をとっても嬉しく評してくれていたので、ここに紹介させていただく。

 

このやたら親切な道案内は、果たしてボランティアなのか、趣味なのか、アートなのか、もはやその線引きは誰にもわからないけれど、とにかく愉快だ。何が面白いって、既存の境界線を踏み越え、障害者という既成概念をぶっ壊すその姿。

(「わくわく!」で世の中を照らす「美術館らしくない美術館」猪苗代はじまりの美術館/未知の細道 No.146より)

 

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ああ、嬉しい。

 

そうなのだ。

京都人力交通案内のみならず、スウィングがやってることは全部こんな感じなのだ。

大切なのはカテゴライズではなく「何をしているか?」。

あらゆるラインをガシガシと、でも丁寧にぶっ壊し、越境し続けたい。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、10月28日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0)
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