Swingy days Enjoy! Open!! Swing!!!

サイトトップへ戻ります。
<< 第127回ゴミコロリ | main | 【この募集は終了しました】(事務員)新規スタッフを募集します!!! >>
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@全国紙一面!! 嵐山

00649.MTS.00_00_08_19.Still001.jpg

 

2019年5月27日(月)、午後2時前。ところは古都京都の名勝・嵐山。

我々がこの地を京都人力交通案内の舞台に選んだのは2度目のことだ。

この地には世界各国からの観光客がわんさかいて、それと比例するように次の行き先にどうやって行ったらいいのか小首を傾げる「迷い人」が大勢いることも経験上知っている。

そして「迷い人」が大勢いるということは、我々の仕事がとっても忙しいということだ。

 

00711.MTS.00_00_09_20.Still001.jpg

 

我々は出没地点を決めるとき、「今日はなんかバリバリ頑張りたいね!」とか「最近疲れ溜ってるから人少なそうなとこ行こうね……」とか、気分や体調によって「かなり適当に」決めている。

が、この日は違った。気分や体調ではなく、「朝日新聞」と「マガジンハウス」という、大手(だと思う)メディア2社の同行取材に合わせて、取材的に盛り上がる、絵になるところに行こうと「かなり打算的に」考え、嵐山行きを決めたのである。

 

00665.MTS.00_00_27_26.Still001.jpg

 

しかしまあ、いつも写真撮影をしてくれる美馬君に加えて、記者、編集者、ライター、カメラマン。

こんなにも大勢の人たちに見守られなが……いや、オモロがられながらこの活動をする日が来るなんてね! 

 

00719.MTS.00_00_36_02.Still001.jpg

 

そしてまあ、想定通りの大忙し! だからはじまってしまえば我々のやるべきことは全く変わらなかったのだが、案内をし終わった人たちに記者さんが果敢に聞き込み(?)をしていたり、我々がいつも通りにしていることを編集者さんがなんか知らんけどゲラゲラ笑っていたりしているのは、横目で見ながらとても楽しかった。

 

00660.MTS.00_00_03_20.Still001.jpg

 

案内自体は3つの点が印象深かった。

 

1つ目。「のりば」間違いをしている人に正しいのりばを伝えるのが難しい場合、もう言葉では無理だしかえって時間がかかるから、「このおっさんの後をついて行っちゃって!」システムを結構な頻度で発動したこと―ほとんどの場合、「このおっさん」はXL氏である。僕がいなくなると紙に書く人がいなくなるから案内自体が機能しにくくなるし、Q氏にXL氏のような柔軟性はない。ないものはない―。

 

00702.MTS.00_00_12_03.Still002.jpg

 

のりば間違いは観光客にとって致命的だ。

下手をすると、真逆のルートを辿り、とんでもない時間をかけてしまったり、全然違う場所に連れて行かれたりしてしまう。

ところで僕はこのシステムを発動するとき、「Follow him! はっちゃん(XL氏の愛称)、よろしく!」とか言うのだが、なんとなくその昔公開された『ジャンヌ・ダルク』(1999年公開/リュック・ベッソン監督)という映画にその様が似ているな、と今思った。

 

 

ミラ・ジョボヴィッチ演じるジャンヌ・ダルクがたくさんの兵士たちに向かって、勇ましく「Follow me!!!」と絶叫する、あのシーンに似ているな、と今思った。

だからこのシステムを今この瞬間、「ジャンヌ・ダルク」と名付けようと思う。「はい、はっちゃん、ジャンヌ・ダルクよろしく!」「OK! Follow me!!!」。

 

00680.MTS.00_00_16_25.Still001.jpg

 

2つ目。前回、三十三間堂前での案内において、我々は京都市バスの運転手から労いの言葉をかけられるという感動的な瞬間に出会った。決して望んで得たものではなかったのだが、震える心に嘘はつけず、思わずグッと来てしまった。

 

……が、今回はどうだ?? 運転手の態度のそれはそれは悪いこと!!

 

00684.MTS.00_00_01_05.Still002.jpg

 

別に我々が何か言われたとかではないのだが、バスを乗り間違えた人たちに「早く降りてください! 次のバスが来ますから!」と冷たく言い放ったり、今にも乗り込もうとしている人を置いてきぼりにして走り去ったりした。

基本、大混雑で運行ダイヤが乱れまくっていたから、運転手に余裕がなかったのだとは思う。

でも、これが残念ながら我々が良く知る市バス運転手のありがちな姿だよな、とも思う(もちろん皆が皆、そういうわけではないが)。

そしてこの拭いがたいマイナスイメージがあるからこそ、我々は前回の「ありがとう」とか「ご苦労様」の声に震えたのだろうし、これは例えば普段粗暴な振る舞いの多いQ氏がちょっと親切っぽいことをすると、皆が歓声を上げる仕組みと同じなのだと思う。

 

00705.MTS.00_00_28_20.Still001.jpg

 

放っておいてもガンガン乗客が乗ってくるという慢心。

そして同時に、あまりにも密度過剰な人、人、人から受けるストレス。

実際のところ、どうなのだろうか? いつか運転手さんたちの本音を聞いてみたい。

どうでしょう? 京都市交通局さま、そんなフリーペーパーとか作ってみては。

 

00646.MTS.00_00_13_09.Still001.jpg

 

3つ目。この活動をしていると「No, thank you」と案内を徹底拒否されることも少なくないのだが、どうやらこの反応は「こいつらは親切なサービスをしておいて後で金を取るに違いない」という警戒心から来ているようだ。

実際、海外ではそういうパターンが当たり前にあるらしいし、尚且つこの警戒心には僕とQ氏の存在がかなり物を言っている気がする。

 

00658.MTS.00_00_06_26.Still002.jpg

 

いつもニコニコ仏のような顔をしているXL氏なら、僕が案内をされる立場でも気を許してしまうだろう。

が、僕とQ氏はこりゃダメだ。人相や外見があまりに良すぎて「金を取られそう」と思われてもまったく不思議ではない。

だって僕が僕に声をかけられたとしたら、迷わず「No,thank you」かますと思うもん。

そう考えたら我々に案内を求めてきたり、我々の案内を拒否しない人たちは逆にすごい。


00714.MTS.00_00_10_05.Still001.jpg

 

……が、もっとすごい人たちが現れた。シンガポールからやって来たというその親子はにこやかに案内を求めてきて、案内が終わったら「アノー、シャシンOKデスカ?」と記念写真をにこやかに撮影し(ここまでは結構よくある)、その後さらに、やはりにこやかに「How much?」と尋ねてきたのである。FREE(=タダ、無料)であることが分かると、2人の顔がmoreにこやかに輝いたことは言うまでもない。

 

00718.MTS.00_00_01_26.Still001.jpg

 

滅多にあることではないが、こういう素敵すぎるピカピカの出会いが生まれることも、この活動の醍醐味のひとつなのである。

ちなみにこの親子は、去る6月15日(土)、朝日新聞夕刊の一面を飾った記事中にも登場している。つまり記者さんの取材にも快く応じはったっちゅーことである。もうなんてなんていい人たち!!! 

この世界は、まだ捨てたものではない。

 

 

というわけで遂にこの活動は、全国紙夕刊の一面を飾るに至り、その反響はなかなかのものがあった。

具体的に言えばFacebookの「いいね!」がめっちゃ多く、「見たよ!」のリアルな声もちょいちょいと寄せられた。

そしてその中には京都市バスの元締め(?)、京都市交通局からのテレフォンもあり、その内容はと言えば「ぜひ現場を見学させてください」という、とっても嬉しい申し出であった(7月22日に実現予定!)。

 

00724.00_00_07_29.Still002.jpg

 

(予定調和な着地点を嫌って)「そういう質問には答えたくありません」を連発する心の広い僕を相手に、丁寧な丁寧な取材をしてくださった朝日新聞の阪田記者、本当にありがとうございました。

 

00699.MTS.00_00_01_13.Still001.jpg

 

大の大人2人が意味わからんヘンタイ知識を持っていて、平日の真っ昼間に誰に頼まれるでもなく、ヘンタイかましてますよー、アホみたいでしょー、でもこんなんでも結構楽しいですよーというメッセージが美しく、素敵な感じに変換されてゆくのはちょっと怖いし、Q氏とXL氏が「障害者」って言葉にちょっと複雑な表情を浮かべていたのもまた事実だ。

僕ももちろん100%は納得していないし、きっと阪田記者も同じ気持ちなのだろう。

 

00666.MTS.00_00_12_26.Still001.jpg

 

物事というのは一足飛びに、そうやすやすとは変わらない。

多くの場合、変化というのは目に見えないくらいの速度で進んでゆくものだ。

未来に残された宿題を自覚しつつ、ひとまずもう1つの密着取材、マガジンハウスのどんな本の〜? どんなコーナーに〜? どんなふうに〜? 掲載されるのか、すんげー楽しみに待ちたいと思う。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 14:15 | comments(0) | trackbacks(0)
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://garden.swing-npo.com/trackback/1400672
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
LINKS
PROFILE