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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@2人のご近所!! 三十三間堂

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いつにも増して今回はレポートのタイミングがメチャクチャ早い。

 

毎回がドラマチックな京都人力交通案内。「ああ、今回もオモシロかった! 早く書こう、書こう!」と思いつつ、でもあっと言う間に2、3週間が経ってしまうことがほとんどなのだが、それはやっぱり他に優先してしまうことが多々あるから、言い換えればそれほど優先順位を高くつけてないからなのだろう。

 

でも今回は違う。本当に早く書きたいし、「早く書かなければいけない」という使命感すら感じている。

 

大きく2つあるその理由を短い言葉で表すと「間に合うかも!」と「泣くほど嬉しい!」になる。

 

ね? どっちも気になるでしょう??

 

なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

 

我々一行は、いつもの通り出発直前に決めた目的地、「東寺」へと向かった。今回の同行者は美馬くん(写真撮影)に加え、最近、スウィングに頻繁に顔を出しているNHK『バリバラ』の坪井さんである。

 

それにしても坪井さんの行動力はすごい。

 

 

何がすごいって1週間前くらいにはじめて現れたにも関わらず、昨晩、親キャバ増田さん宅を会場に開催してもらった「Q&木ノ戸 合同生誕記念祭」にもごくごく自然に参加していたのだから。

 

ピザ、美味しかったです。

ありがとう。

 

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世界遺産・東寺。

 

京都駅にもほど近い立地ということもあり、何度も何度も何度も目にしてきたが、見飽きるということがない。毎回必ず「は〜〜〜……」と感嘆する。と言っても東寺全体というより、そのシンボルとも言える「五重塔」を見上げて「は〜〜〜……」となるのであるが、これはやっぱりすごいことだと思う。

 

それくらい圧倒的な存在感があり、美しい。

 

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案内の予習などをかましながら車を走らせること、およそ20分。無事に東寺へと到着するが、車内はヒジョーにビミョーな空気に包まれる。

 

五重塔は今日も見事だ。が、バス停にも境内にも、ほっとんど人がいないのである。

 

う〜む、不思議だなと思いつつ、これでは仕事にならぬ! もう1つの行き先候補であった「高台寺」に行こう! と即座に判断。皆の同意を取り付け進路変更、九条通りを東へと向かい、そして東山通りを北上する。

 

……と、七条通りを目前にしたそのとき、僕は先月の伏見稲荷大社で、ある方たちを「三十三間堂」へご案内したことをふと思い出してしまった。高台寺もいい。ああ、でもなぜだか今日は、三十三間堂のほうが自分的にしっくりくる! 

 

しかしこのチョー直前のタイミングで、いつもふたつ返事で「ええよ」のXL氏はともかく、融通の効かないQ氏のOKが得られるだろうか?

 

たぶん無理だろうな、無理じゃなくても説得に時間がかかるだろうな、と覚悟しながら「やっぱり三十三間堂はどう???」と尋ねると、あれまあ、なんと予想外! Q氏からも「いいよ」の即答が返ってきたのである。

 

しかもあんた、ニコニコとびっきりの笑顔ではないか? 一体どうした? なんか脳かどっかの、根本的な手術でも受けたんか?

 

いや、違う。三十三間堂からは、Q氏の(そしてXL氏の)自宅が目と鼻の先なのである。つまり仕事が終わったら、速攻でおうちに帰れちゃうのである。この「お得感」によってQ氏は「いいよ」とニコニコ即答したのに違いないのである。

 

どこのどいつだ? 勝手に決めつけて覚悟したり、根本的な手術とか言った失礼なやつは? しかし三十三間堂の近所に住んでるってなんかすげーな。

 

とにかく遂に決まった。さあ、三十三間堂で圧巻の千手観音像群を目にした人たちは、一体どこへと向かうのだろう?

 

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最寄りのバス停は「博物館・三十三間堂前」。「のりば」はAとBの2つしかなく、シンプルである。

 

最初は祇園とか清水寺とかに向かう「Aのりば」へ行ってみたのだが、人がほとんどいないし増える気配もない。ここも即座に違う! と判断し、通りを渡って「Bのりば」に陣を構えることにする。

 

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ところで前回決めた方針の通り……というか前回のレポートを読んだ美馬くんが慌てて買って来てくれたので、今回から我々は「腕章」を導入することにした。

 

目的はオフィシャル感を高めるためと、「タダでご案内します!」を分かりやすく示すため。

 

デコボコツルツルした面にそれぞれがマジックでぎこちなく書いたのであるが、僕はうっかりカッコをつけて英語で書いてしまったため、首かけPOPと合わせて、さらに「英語を話せるっぽさ」が増してしまった。ま、どうあれ、話せないものは話せないのだし、これまで通り使える言葉を精一杯駆使するだけだ。

 

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Q氏はさすがだ。中国の方々に若干親切っぽく見えなくもないが、オフィシャル感と同時にアヤシさも増してしまうあたり、やはり只者ではない。

 

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XL氏の「無料案内」もいい。どこか「いかがわしい感じ」が漂っているのがいい。

みんな違ってみんないい。

 

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「博物館・三十三間堂前」バス停には急行「86」「88」「急行100」「急行110」「206」「208」、さらには「臨時」と、かなりたくさんの系統が通るが、どのバスも京都駅へと向かう。

 

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いろいろと次の行き先を予想しながらBのりばまで残り数メートルくらいまで近づいたとき、急行100がス―――とやって来て停車する。

 

するとおもむろにQ氏とXL氏がバス停に向かって駆け出し、到着した急行100の側面に立って、乗客の乗り降りをあーだこーだ言いながら手伝いはじめたではないか。

 

 

なんと!!!

 

これまで市バスは【後乗り前降り方式】が基本だったのだが、この急行100にのみ、今年3月16日から【前乗り後降り方式】が導入されたらしいのだ。

さすがヘンタイ! よー知ってる! そして何たる親切心と責任感!

 

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いやあ、マジでふたりのこの動きには驚いたが、この「急行100だけ前乗り後降り方式」により、乗客の皆さんは来るバスによって乗り口を変えねばならず、当然そこには若干の混乱が生まれる。

 

従ってこの日の我々の業務(?)の中心は、気がつけば「乗客の乗降サポート」になっていたのである。

 

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さて、最初の案内はこの女性2人組。そしてこの2人こそ、高速レポートの理由その1、「間に合うかも!」の使者たちなのだ。

 

このお2人が行きたいところは「六孫王神社」。

我々は思った。

どこそれ??? ぜんぜん知らん!!! 

 

ま、京都駅までバスで行って、そこからは歩いて行くというプランを既にしっかり持っておられたので、そもそも我々の出番はなかったのだが、「なぜそこへ?」と尋ねたその答えが、とってもステキだったのである。

 

「藤の花が見頃らしいんですよ」

 

藤の花を見に……六孫王神社へ行く……。

なんかいい! とてもいい! まだ間に合うかも知れません! だから急いでこのレポート書いたんだから、どなたかぜひ行ってみて! 

 

きっとそこには美しい藤の花が咲いているから。

 

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この方は「祇園に行くにはこっちで合ってますか?」。「いいえ、向こうのAのりばからです」とご案内。

 

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この中学生たちは「東寺に行きたい」と。ほう、そこはついさっき我々がスルーしてきたところやで。「向こうのAのりばから208に乗って、九条大宮で降りてね!」とご案内。

東寺じゃなくって九条大宮やでー。

間違えないようにね!

 

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お次、この方の行き先は「東本願寺」。これまで一度たりともご案内した記憶がないが、確かにここからは近いし、見ごたえありまっせー。「206か208に乗って、烏丸七条で降りてください。そして辺りを見渡せばもう見えます!」とご案内。

 

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ところで皆さん、この赤い、「ちょっと違う感じ」を出しまくっているバスをご存知か?

これは京都市バスではなく、「プリンセスラインバス」というヤツです。誰でも230円で乗れるのですが、一日乗車券も障害者手帳も使えないのでご注意を。

 

京都女子大学、四条河原町、京都駅を結ぶ真っ赤な路線バス

京都駅から東山七条間のバス路線は非常に混雑する路線のひとつです。 この混雑を解消するために当社が平成15年から計画し、国土交通省近畿運輸局の指導のもとにご利用者の利便性を向上するため、新規路線として許可されたのがプリンセスラインバスです。 皆様のご理解とさらなるご愛顧をお願いする次第です。

 

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しかしこの日は暑かった。道中、道路脇に設置された温度計を見かけたその数字は「28度」!!!

 

暑さにめっぽう弱いQ氏の表情もそりゃあ、だんだんアカン感じになってきて当然だ。心配して「暑そうやな。だいじょうぶ?」と声をかけると、Q氏はこう答える。

 

「太陽きてるもん」

 

……そんなん暑いときに言う!?? 

……「太陽きてるもん」とか言う!??

 

んー、どっかの誰かが絵本のタイトルにでもしてそうな。なんかステキ。なんか憎たらしい。

 

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さて、そろそろこのあたりで高速レポートの理由その2、「泣くほど嬉しい!」について触れたいと思う。

 

我々はこの京都人力交通案内という活動を、誰に頼まれるわけでもなく、でも確実なニーズと遣り甲斐を感じながら続けてきた。2012年の6月にはじめて、今回が55回目だ。ゴーゴーだ。GOGOモンスターだ。GOGO夕張だ。

 

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制帽をかぶったりユニフォームを作ったり、徐々に京都市バスの関係者っぽく「寄せてきた」が、実際のところは何の関係もないし、運転手さんと何かの関わりを持ったことも一度もなかった。

 

が、今回、遂に、である。

 

ある運転手さんが、社内マイクを使って我々に向かってこう言ったのである。

 

「ご苦労様です」

 

Qはん! XLはん! ねー! 今の聞いた??

おおう! 全然聞いてないっぽいし、興味もないっぽい!

じゃ、美馬君! 今の! 今の聞いた? 

するとそこには僕が知る美馬君史上、最高に嬉しそうな表情を浮かべた彼がいたのである。

 

「ちょっと泣きそうになりました」

 

同感であった。別にこんなふうに言われたくてやってきたことではないけれども、もう、なぜだか、メチャクチャ嬉しかったのだ。

 

そして感激も冷めやらぬまま、次の次くらいの運転手さんからは「ありがとう」。

 

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とりわけ今回は「急行100だけ前乗り後降り方式」ややこしや問題の解消に向けーその場限りではあったけれどもー我々が目いっぱい力を費やしたことも大きかったのだと思う。

 

でも、ものすんごい近くで仕事(?)をしながらも、これまでひと言だって交わし合うことがなかった運転手さんたちと、こんなふうに、こんなふうに心を通わせられる日が来るなんて。まさかこんなモチベーションで、こんなレポートを書く日が来るなんて。

 

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いやあ、(ムカつく運転手さんも多いけど……)ホントにやってきてよかったっす。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、5月27日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0)
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