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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@日本一!の伏見稲荷大社

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

今、京都で一番、いや、それどころか日本一の人気スポットであることはモチロン知っていながら、なぜかこれまで一度も足が向かなかった「伏見稲荷大社」(以下、伏見稲荷)。 


なぜだろう? 


あの尋常じゃない人の多さを想像しただけでゲンナリしてしまっていたから?

いや、たぶん違う。伏見稲荷まではスウィングからはだいぶ距離があるし、時間もかかるし、つまり「遠いから面倒臭かった」のだと思う。

 

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世界各地から京都にやって来る観光客の、「あそこに行きたい!」という切実なニーズに真剣に応える活動であるにも関わらず、我々3人の、本番前(?)の態度ったらとってもだらしがない。

基本的には出発直前までポーカーをしているし(昼休み明けに出発するのだ)、「我々の行き先」を決めるのも、とりあえず車を出してからだったりするのが最近のリアルなのである。

時々いただく「今度はどこでやるんですか?」という質問にお答えできないのも、そんなわけなのです、すみません……。

だから今回、これまで敬遠してきた伏見稲荷になぜ行くことになったのか、誰がそんなことを言い出したのか、まったく、何ひとつ思い出せないのであるが、とにかく! 去る3月25日(月)、なんか知らんけど、遂に我々は彼の地へと車を走らせたのである。

 

あれ? カーナビによると距離にして7、8キロ、時間にして約30分で着くというではないか。

じゃあ、「遠い」というイメージは一体どこから来ていたのだろうね。恐らく我々の中では「京都駅」がひとつの「区切り」となっており、京都駅以南は遠い(=面倒臭い)という思い込みがインプットされていたようだね。思い込みってほんとダメだね。 

 

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京都市内は渋滞に引っかかるとけっこう悲惨なことになるのだが、意外とスイスイと快調に進む。

しかし、なんやなんや? 川端通り沿いにずっと人だかりができているぞ? すんごい警察だらけで物々しいぞ? そんなにみんなで出て来ちゃったらガード甘々で泥棒さんが喜んじゃうぞ?


はい、天皇陛下である。

 

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今回は美馬君(写真撮影)に加えて佐藤君(オモロいことメモ)も同行して、5人乗りの車にギューギューになっていたのだが(だってQ&XLはそれぞれ1.5人分!)、誰も、なんも、ほとんど興味なし。 

が、天皇陛下が乗った車とすれ違ったときにはちょっと「おー!」となった。しかし人ひとりを、「象徴」として祀り上げるこの制度ってホントどうなんだろう。新元号も発表されたけど、和暦と西暦ふたつあるって、とってもややこしいし。


ちなみにスウィングは今年度より全て西暦で統一することにしました。

 

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とか言うてる間に伏見稲荷近辺に近づく。ちょっと離れた駐車場を見つけ、車を停める。

駐車場は「できるだけ近くて分かりやすいところに停めたい」(=面倒臭いのもしんどいのもイヤ!)という、怠惰な人間心理を巧妙についた戦略によって、「そこ」に近ければ近いほど露骨すぎるほどに価格設定が高くなることが多い。なので程よく距離を取るだけで全然違うのである。

 

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まずは一旦バス停を通りすぎ、伏見稲荷大社に向かって歩を進める。

人々が「次のあそこへはどうやって行ったらいいんやろ?」を本格的に調べはじめるのは、本体(今回の場合は伏見稲荷)ではなく駅やバス停近辺……というのは経験則として学んできた。だから本体近くに陣を構えることはまずないのだが、混雑具合であるとか人の流れとか、本体付近の雰囲気は掴んでおいたほうがいいと考えたのである。

 

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おおう……。まだ桜も咲いていないこのタイミングで、吐き気を覚えるくらいの人出ではないか……。


やはり日本一はダテではない。


そして伏見稲荷から次の目的地へと移動するには、バス停よりも近く、そして時間も正確なJR(稲荷駅)や京阪電車(伏見稲荷駅)を使う人のほうが多いのかもしれない……なんてことを考えながら、この人波はたまらん! と、師団街道沿いにある「稲荷大社前」バス停へそそくさと引き返した。 

 

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「稲荷大社前」バス停はシンプルだ。「Aのりば」も「Bのりば」も「Cのりば」もなく、師団街道を挟んでこっち側とあっち側に向かい合わせに2つだけ。しかも京都駅、つまり京都の中心地からより離れてゆく南行きに乗る人はそれほど多くないはずだ。

というわけで、我々は迷わず、京都駅方面に向かうバスが出る、北行きバス停に陣を構えた。

 

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「稲荷大社前」バス停から出る京都市バスは、「南5」と「急行105」の2系統のみ。少々ルートは違うが終点は京都駅で変わらないから、基本的には来たバスに乗れば京都駅には着ける。

 

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一見すると「意外とバスの本数、少ないな」と感じるが、2系統合わせると交互に15分間隔で来るようになっている。なるほど、よくできている。

市バスが積み上げてきた90年の歴史を感じるぜ。

 

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……この、グネグネに折れ曲がった「ご乗車の方はこう並んでください」のライン。


なんかちょっと、無理がないかな?


実際、この日のようなド平日でもかなりの行列になるのだから、土日ともなるともっととんでもないことになるのは容易に想像がつく。

それにしても、そもそも「数の多さ」と「スペースの広さ」が全然合っていないような気がする。

 

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ここで暮らす、地元の方々の複雑な思いも肌身で感じた。 この男性は「このラインに沿って並ぶよう整理してくれないか?」と我々にリクエストしてきたのだが、「次のバスからやります」と答えると、待ってはおれん! と、慣れた様子で(恐らくいつもの通りに)テキパキと乱れた列を正しはじめた。

 

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意外と皆さん、言われるがまま、素直に従うのにはちょっと驚いた。男性曰く、やはり土日はものすんごい長蛇の列が、いろんな敷地や車が通る場所まで侵入してしまうのだそうだ。

 

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また、伏見稲荷近辺には自動販売機の横でさえ、ゴミ箱がひとつも置いていなかった。

まあ想像はつく。多くの観光客がゴミ捨てのマナーを守らないのかわからないのか、いずれにせよ、そこには切実な理由があるのだろう。

しかしゴミ箱を廃したところで、「自分のゴミは自分で持ち帰る」なんてことになるものだろうか。

 

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ここ伏見稲荷だけでなく、観光客の多さと比例するような町の乱れがあちこちで問題になっていると聞く。

「美しいものに触れたい」という思いは、人間の本来的な欲求のひとつなのだと思う。でも、「多すぎる」のはやはり問題だ(だって「すぎる」のだから)。

だからというわけではないけれど、スウィングが発行するフリーペーパー『Swinging』で、いつか「京都・裏観光マップ」的なものを作りたいと考えている。京都にはまだそれほど知られていない、でも、とても魅力的な場所がたくさんある。

そんなアチコチを僕たちなりに紹介したい。

 

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さて、行き先で最も多かったのは鉄板の観光地のひとつ、「清水寺」であった。

なるほど、ここからなら確かに距離的にもちょうどいい。もちろん、南5か急行105、どちらか来たバスに乗って京都駅まで行き、206か急行100、または急行110に乗り換え、「五条坂」もしくは「清水道」で降りればいい。

このレポートを愛読してくれている方なら、わざわざここに書かずとも、もう何となくおわかりのはずだ。

 

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三十三間堂に行きたい人もいたね。

南5に乗って「七条京阪前」で下車、そこから歩いて行くのが我々の考えるベター。だって急行105に乗ると、京都駅まで行って降りて、急行100か206か208に乗り換えるのがちょっと手間だからね。でもこっちだと「博物館三十三間堂前」まで行くから判断の難しいところだね。

まあ迷うとキリがないけれど、何の因果かせっかくこうして出会ったのだから、我々を信じてほしいな!

 

 

お困りの様子のこの方たちに「Can I help you?」と近づくと、「あの、できれば日本語でお願いします」と言われてしまった。ワオー! 日本の方だったのですか! 

何となく日本人かそうでないのか、雰囲気でわかる場合が多いのだが、モチロン外れることもある。

はい、喜んで! 日本語のほうが得意です! っていうか我々、その言語しか話せません!


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そうなのだ。我々は……と言うより僕は、「迷い人」に近づくとき、「Can I help you?」と話しかけるのだが、これがあんまり良くないんではないか? ということにハタと気がついた。

というのも、我々のおせっかいに対し、「No,Thank you」と拒絶されてしまうこともしばしばなのだが、その人たちがあまりにも、必要以上に怪訝な表情を浮かべ「すぎる」ような気がずっとしていたのだ。

 

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なるほど、ただでさえ見た目の怪しい男前が、怪しい片言の英語を使っては、なおさら怪しさが増すに決まっている。

話せもしない英語ではなく、「お困りですか?」と、最も自信のある(ていうか、それしか話せない)日本語でリラックスして話しかけたほうが、それこそ言葉の壁を越えて、我々のおせっかい心がストレートに伝わるんじゃないか。

 

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実際、この方針に方向転換して以降、ファーストコンタクトの柔らかさがグッと増した感じがするのは気のせいではないように思う。

しかししかし、明らかに困っているのに、それでも我々を拒絶する方々がいつも一定数いるのは、「こいつらに金を取られる!」という警戒心がその理由なのだと思う。


海外にも我々と似たようなことをしている人は結構いるようで、中には「自分から」案内をしておいてチップを請求する人もいるらしい。実にたくましい。ある意味、尊敬もする。

 

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が、我々は「お金を払ってもいいようなこと」を「タダですること」のオモシロさを感じ続けたいし、できれば世界中の人とその感じを共有したい。

この点、美馬君と相談した結果、もう少し「FREE」であることをわかりやすく示せるような、「腕章」を作ろうということになった。


こうして我々の、誰にも頼まれていないこの活動は少しずつ、怪しさをそぎ落としすぎない程度に磨かれてゆく。

 

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明日、4月22日(月)に実施する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」の行き先はもちろんまだ決まっていない!!

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0)
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