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「ちゃぶ台返し」のススメ

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我々は「ただ面と向かって話し合うこと」が苦手な種族だ。だからミーティングなり会議なり話し合いなり、何かしら堅苦しさの漂うそんな時間には、その雰囲気をゆるめる仕掛けがあったほうがよいように思う。

月曜日。Qさんは、連日の休日出勤の疲れからだろう、朝からデカい声を出し、理不尽な不機嫌と怒りを露わにし、苦しんでいたようだ。いや、周囲の人間のほうがたまったものではない。僕は午前中、休みを取っていたので詳しい様子は分からなかったのだが、お昼過ぎにスウィングに行くと、彼はベットでグーグーと寝ていた。ナイスだ。調子悪いときに寝るのはとてもいいことだ。「ふて寝をかます」という言葉があるが、現代社会に生きる我々に不足していることのひとつに「ふて寝」があるような気がしている。

 

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やがてムクリと起き出したQさんと目が合う。我々の間には明らかにモヤモヤ(=話し合うべきこと)がある。これをスルーしてはいけない。即、話し合いだ。京一さん、こっちこっち。ちょっと3人で話をしよう。冒頭、「出したくないのに大きい声を出してしまう」とQさんは素直に語った。でも、いかん。それは今この瞬間も! ということではないか。大声を出されるのは普通にイヤだ。僕はおもむろに可愛らしいBICのボールペンの黒いキャップを鼻の穴に詰めこんでみた。京一さんが笑い、最初は見ないふりをしていたQさんもやがて、堪えきれずに笑った。おお、こんな簡単なことで場がゆるんだではないか。(バクチ的な要素もまあまあ強いが)こんなことで笑い合えるなら、これを我がデフォルトにしてもいいのではないか。結果、Qさんの心身に負担のない出勤リズムについて、建設的な話し合いをすることができた。

 

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同じ日の夜、「第42回これから会議」を行った。これは会議がほとんどないスウィングに唯一残されている会議で、文字通りスウィングの「これから」を考えるための時間だ。この不定期開催の会議の参加者はその時々によって違うが、また分けないことを信条としているスウィングではあるが、今回の参加者は、僕と西川君と沼田君とあやちゃんと四至本君とかめちゃん、つまり職員一同であった。

 

新年度からスウィングはその在り方を更新する。更新することだけは決まっているのだが、じゃあどう更新するのか? まだまだ話し合わなけばいけない。現所在地から徒歩1分程度の距離にある、いい感じの(築年数不詳の)町家はもう借りたし、先週の会議で方針の大枠は決まっている。 さあ、今夜はもっと、具体的なところまで詰めるぞ。

 

ボールペンキャップ in 鼻ブームは一瞬で過ぎ去っていたが、とりあえずお菓子をくばり、これからはじまる時間が固く、重くならないように努める。そしてもっとも大事なこと、「いつでもちゃぶ台返しOK!」を何度も何度も繰り返し皆に伝える。

 

 

僕は何だかんだスウィングでは権力者だ。どれだけ綺麗事を言ったとしても、名刺から「リジチョー」の肩書きを消してみたとしても、いつだって圧倒的なパワーを持ちえる、いや既に持っている危険分子だ。 僕の言うことがいつだって正しいわけではないし、僕の考えをベースに進んでゆく話し合いが決して正しいわけではない。誰も未来を、正解を、ベターな選択を知らないからこそ話し合うのだ。だからいつだって、話し合いが、つまり未来が一方向に流れてしまわないために、「ちゃぶ台返しOK!」な雰囲気を作っておかなければならない。何もかもが過剰なこの世界に足りないもの。それは「ふて寝」と、恐らく「ちゃぶ台返し」だ。

 

そして、それは本当に起こったのである。

 

先週も合わせて数時間に渡って話し合い、そろそろ議論も煮詰まったかに思えたそんなタイミングで、見事にちゃぶ台はひっくり返ったのだ。誰が? と言えばかめちゃんがその口火を切ったのだが、当の本人はそのことをあまり自覚していない様子だった。が、95%まで確定していた我々の未来は、確実に、ほぼ一瞬にしてゼロ地点に戻された。僕はこの事態に戸惑い、そして興奮した。いつでもOKとは言っていたものの、それが実際に起こってみると、文字通りちゃぶ台がひっくり返るような衝撃が走る。ワオ! これまでのん、台無し! でも、いつだって後戻りできるってこと、今まさに証明されたよね! 

 

さて、興奮も衝撃も証明もそれはそれとして、僕たちが直面しなければいけないのは目の前の現実と、少し先の未来である。

ちゃぶ台がひっくり返って皆シュンとなったか? 議論が白紙に戻されてオーマイガー! と天を仰いだか? 

全然そんなことはない。ちゃぶ台返しの強烈なダイナミズムはその場を果敢に刺激し、話し合いはより活発に、よりテンポよく、よりダイナミックに進んでゆき、さらにはひっくり返るまでに蓄積されたモロモロもちゃんと、いや、むしろより良くスウィングの未来に反映されたのである。

 

ちゃぶ台がひっくり返ってからおよそ10分後。

事の次第は全て端折るが、スウィングはその一部を「図書館」にすることが決まった。

ちなみに「図書館」なんて言葉は、ちゃぶ台返し以前には誰も、一言も口にしていなかったのである。

 

※ ただし再びちゃぶ台返しの可能性あり。

 

木ノ戸

| スウィンギン・ドキュメント | 18:00 | comments(0) | trackbacks(0)
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