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書籍『まともがゆれる −常識をやめる「スウィング」の実験』を上梓しました!

『まともがゆれるー常識をやめる「スウィング」の実験』

著者:木ノ戸昌幸/発行:朝日出版社/2019年1 月21 日発行 ISBN 978-4-255-01097-7 

224 ページ/ 本体1,560 円+税

 

このたび朝日出版社より書籍『まともがゆれる −常識をやめる「スウィング」の実験』(以下、まとゆれ)を上梓した(「上梓」なんて使い慣れないのですが、ちょっと大人ぶってみたかったので使ってみました!)。

およそ1年前、担当編集者の平野麻美さんから、この得難いお話をいただいた当初は正直、内心「なめていた」。

なんでそんな不遜な感じになってしまったかというと、この本は僕がこれまで本ブログやフリーペーパー「Swinging」等に書いてきた文章を加筆・修正し、編み直した一冊だからである。つまり「もう7割方できてんじゃん?」とか思ってしまったわけである。が、ここで苦労話をするのも野暮ってものであるが、一旦出来上がったものを解体し、さらに違うピース(新たな思考やその思考に基づく文章)をはめ込みながら新たに組み立て直す作業は、実はゼロから書くよりも骨の折れる作業だったかもしれない。いや、決して頑張りましたアピールをしたいわけではなく、一般的に「加筆・修正」はちょっと軽く見られている気がするし、いやいや実際、僕自身が完全にそうだったから、生ぬるいことを思った自分を猛省し、「加筆・修正」の名誉をここで挽回しておきたかったのだ。

思い起こせば2年前、やはり本ブログを書籍『Swingy days』として、誰に頼まれたわけでもなく、勝手に自分たちで作って世に出したときには「WEBの横書き」を「紙の縦書き」に変換する作業に「ここまで違うの!??」と随分、苦戦した。それでもあの本のコンセプトは「トイレで用を足しながら読める本」だったから、基本的には「いかに笑ってもらうか?」に集中することができた。しかしながら「まとゆれ」は……

 

弱くていいのだ。ダメでいいのだ。ダメだから人に救われるし、救われたら人を救おうと思うのである。 こうしてダメがダメを救っていく。世の中を回しているのはお金じゃなくて「ダメさ」「弱さ」であっていいんじゃないか。 

(寄稿:稲垣えみ子)

 

「できない」ままで生きてもいい! 自分の欠点ではなく「世の中が押し付けてくるまともな生きかた」と戦う術。 親の年金でキャバクラに通い、そのたび落ち込んで引きこもっていた増田さん。何をやっても自信が持てない、一応「健常」な施設スタッフ沼田君。 毎夕、意味不明なワン切りを必ずしてくるひーちゃん。 「足が腐った」とか「定期をトイレに流した」とか、まばゆいばかりの屁理屈で仕事をサボろうとするQさん……。 障害福祉NPO法人「スウィング」に集う、障害を持つ人・持たない人たちの「できないこと」にこだわらないエピソードと、心の栓を抜く、脱力しきった詩の数々。 誰かが決めた「まとも」を見つめ直し、ゆらしたりずらしたりすることで、それぞれの生きづらさを緩めるヒントとなる一冊。

(以上、Amazonより)

 

……というような感じなのである。なので基本的には僕なりの真面目なほうの文章をメインに構成しており、尚且つ一部の(「福祉」や「アート」といった)ワールドでしか通用しない本ではなく、むしろその外側にいるであろう、世間一般の人たちにこそ読んで欲しいという願いを出発点とした。1時間を5分くらいにしか感じない夜が何度もあった。書くことに夢中になってしまい、目の前の、現在進行形のスウィングに上手く関われないという矛盾にも陥った。そして何より担当編集者・平野麻美氏の(その物腰とは裏腹な)妥協のない本づくりの姿勢はものすごく、「……こやつ、まだ言うか」と心が折れそうになったり、自分の表現を否定されたような気がして怒りを覚えることすらあった。しかしながら、「ここが分からない」「これはどういうことか?」という本気の思いに食らいつき、伝える言葉と表現を探し続けるうち「あ! 良くなってる!」と感じることができた。そしてやり切った今、「やって良かった」と心の底から思っている。

 

女体盛り/増田政男/2016

 

書いたのは確かに僕だが、この本は決して僕だけの本ではない。綺麗ごとを言えば、スウィングで日々を送る全ての人についての本である。各文章の冒頭は向井久夫さんやQさんを筆頭とする、スウィングの詩人たちによるアホみたいな詩によって彩られ、本書を3分割するように挿入された「ケツの穴を太陽に」と題したコラム集はこのブログを読んでくださっている方々にはお馴染みのアホみたいなエピソードでいっぱいだ。

最終章(?)には、恥ずかしながらスウィングができるまでの僕の半生を書き下ろした(なんと「生きづらさからの出発」というしんどいタイトルです!)。過去を隅々まで掘り起こすことは決して楽な作業ではなかったが、我が身を振り返るとても良い機会にもなった。このダサいタイトルの長文が、この殺伐とした時代を生きる名も知らぬ愛しきあなたの心に、少しでも触れることができますように。キャッ!

 

シンプルだけれど揺れまくっている、いかしたデザインは山田和寛さん(nipponia)。眩しいオレンジ、だいじょうぶかな? とちょっと心配だったのだけれど、モノを直に見てこれはカッコいい!と胸が躍った。そして長い文章を寄稿してくださったのは稲垣えみ子さん。心を貫かれまくって深夜のスウィングで嗚咽したのは12月のはじめだった。本文はすっ飛ばしてもらってもいいから、稲垣さんの文章だけでもぜひぜひ読んでいただきたいと本気で思う。

 

そしてありがたいことに、刊行を記念するイベントもちらほらと決まっている。

 

○刊行記念展示:まともをカッとばせ!「スウィング」フルスウィング展

・会場:ブックスルーエ階段ギャラリー(東京・吉祥寺)

・会期:2019年2月1日(金)〜28日(木)

・お問合せ:0422-22-5677(担当:花本)

http://www.webdoku.jp/event/2019/0115125524.html

 

○『まともがゆれる』著者:木ノ戸昌幸 出版記念トークイベント

・日時:2019年2月23日(土)18:30-20:00

・会場:iTohen(大阪・中崎町)

・出演:木ノ戸昌幸

・参加費:1,000円(ワンドリンク付)

・ご予約:お電話=06-6292-2812または<contact>ページよりご連絡ください。

http://itohen.info/news/2019/01/29/masayuki-kinoto-talk/

 

○刊行記念 木ノ戸昌幸+稲垣えみ子トーク:まともから抜け出すために

・日時:2019年3月8日(金)19:30-(19:00OPEN)

・会場:Title(東京・荻窪) 

・出演:木ノ戸昌幸・稲垣えみ子

・参加費:1,000円+500円(ワンドリンク)

・申込み:title@title-books.com

http://www.title-books.com/event/5802

 

本当に多くの方たちの有形無形の助けを借りながら、無事に日の目を見ることができたことに心から感謝します。

できればリアルな書店でお手に取っていただきたいですが、Amazonでも販売されておりますし、電子版も出るようです。

 

◯朝日出版社WEB

【寄稿】稲垣えみ子さんの文章が全文アップされております!!!

https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010977/

 

「常識」を一概に否定するものではないが、その範囲が狭すぎると人はしんどくなってしまうし、実際今の世の中はとても息苦しい。だとしたらそんなもの蹴飛ばしてしまえ!と思う。そして蹴飛ばした先にはきっと新たな常識ができるのだろうし、そうしたらまた蹴飛ばして更新して蹴飛ばして更新して。

聞くところによると、書店では「福祉」でも「アート」でもなく「文芸書」や「ノンフィクション」のコーナーに置いていただいている場合が多いらしく、率直に言ってとっても嬉しい。

京都にスウィングという場所があって、そこはこんな感じのところで、こんな感じの人々がいますということを、より多くの人に知ってほしいと思う。

この本を読んで、少しでも心が軽くなったり楽になったり、一瞬でも楽しい気持ちになったりしていただければ最高です!

 

木ノ戸

| NEWSっす! | 11:43 | comments(0) | trackbacks(0)
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