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未知との遭遇/「ラブライブ!サンシャイン!!」を観る!

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数日前、Qさんから電話がかかってきて、「突然なんやけど、『ラブライブ!サンシャイン‼』の映画、観に行かへん? 土曜日か日曜日に」と誘われた。「突然なんやけど」の時点では、また何かの不満か怒りが爆発するのかと身構えてしまったのだが、まさか映画の誘いだったとは。Qさんと2人、「ラブライブ!サンシャイン‼」を観る。今年は「未知との遭遇」の年。何か予定がない限り、行かないわけにはいかぬ。土曜日は無理だからぜひ日曜日に! 

 

 

ふたりで相談し、午前11時45分上映の回を選んだのだが、指定された集合時間は10時だった。もちろん「……早すぎへんか?」と思ったが、Qさんの時間感覚は心得てもいるし、なんと映画は彼の「おごり」。QさんはCD付きの特別鑑賞券を3枚買ったらしく、その1枚を気前よく僕に提供してくれるというのだ。彼の人柄を良く知る人ならば、この平成最後の奇跡に驚かぬ人はいないだろう。ちなみにQさんが3枚も券を買った理由は、CDが3パターンあったからだそうだ。今、「思う壺……」と心の中で呟いたあなたはとても失礼だと思う(僕もそのひとりです)。

 

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前日の晩の「やっぱり9時にしよか?」という不可解な提案を何とかかいくぐり、当初の予定通り10時に待ち合わせ場所である「MOVIX京都」に着くと、怪しいひとりの男が座り込んでゴソゴソしている。初っ端からすごい。人の目なんか気にしない、自立した1人の人間の姿。Qさんの街中での目撃情報は頻繁に寄せられるのだが、改めて納得である。でもね、そんな急にどこででもしゃがみ込んだら当たられるんも無理ないで……。

 

 

おごりのチケットで座席指定し、それからのおよそ2時間を果たしてどう過ごすか。Qさんは速攻で「ラブライブ!サンシャイン‼」コンボセット(ポップコーン&ドリンク&クリアファイル&コースター)を購入、待合スペースでムシャムシャ食べはじめる。「それって普通は映画を観ながら食べるよね……」なんて野暮なことを言ってはいけない。僕も負けじと(?)ビールとポテトのセット(高い!)を買い、並んで食べる。

 

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映画を観る前に少しでも「ラブライブ!サンシャイン‼」のことを知っておこうとQさんに色々と聞く。なるほど。このアニメはスクールアイドルの物語で、3人ずつ、3学年に分かれているから9人のメンバー編成なのか。だからCDも学年ずつ3種類あったのか(=思う壺)。なるほど。ラブライブ!はグループ名ではなくスクールアイドルの甲子園的なイベントの名前で、主人公たちが結成しているグループの名前は「Aqours」というのか。だからQさんはいつも「Aqours」と書かれた服や帽子を身に着ているのか(どこかの水族館グッズではなかったのか)。なるほど。このアニメは静岡県沼津市を舞台にしていて、だからQさんは「沼津に行きたい」としきりに言っているのか。 

 

 

そんなこんなで長いと思っていた待ち時間もあっという間。上映約15分前にシアター11に行くと、もうズラリと人が並んでいる。すごい人気だ。カードのようなものが入った中身の見えない特典を受け取り入場、席に着き、さっそく封を開ける。わお! 曜ちゃんじゃないか。さっきQさんにパンフレットを見せてもらいながら「誰が好きか?」をやったとき、一番好きだと思った曜ちゃんじゃないか! Qさんは? ん? なんで固まってるの? わお! 「嫌い」って言ってた千歌ちゃん、当たってもうてるやん! さすがでんな! おれ、「好き」って言ったけど「本当に好き」という意味ではないので替えますか? 替えましょう! はい、Qさんニッコリ!  

 

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何と言うか、その空間にいたのは、本当にこのアニメが好きで、本当にこの映画が観たくて来た人たちだったのだと思う―意外にも男性ばかりでなく、若い女性の姿もチラホラ見られ、その人気の幅広さが伺えた―。それにしてもこの一体感のようなものは、かつてQさんと一緒にアイドルグループ、スマイレージのライブを観に行ったときの雰囲気に似ている。映画はよく観に行くが、こんなふうに強烈な「好き!」が集まった、優しい一体感を感じることはまずない。アニメ好きの人やオタクっぽい人を馬鹿にして上から見ているのだろうか。そうではないと思う。僕は単純にこの「好き!」の純度の高さを羨ましいと感じる。こんなふうにワクワクすること、自分にも欲しいなと思う。

 

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そんな気持ちが高じて一瞬、「ここにいる人はみ〜んないい人!」みたいなことも思いかけたが、そうした短絡的思考には気をつけなければならない。それは恐らく「犬好きに悪い人はいない」とか「障害者は純粋」とか「アメリカ人は陽気」とかいう、根拠なき十把一絡げシリーズだ。隣にいるQさんをよく見ながら今一度「ここにいる人はみ〜んないい人!」とか思ってみなさい。一気に白けて、シビアな現実が見えてくるだろう? 

 

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ところで肝心の映画はというと……ん〜っと、主役も脇役も悪役も登場人物みんなが可愛くって、花沢さんみたいな人はひとりもいなくって(これは語弊があるな)、観る前は曜ちゃんが一番と思ってたけど、キャラクターを知ったら鞠莉ちゃんに変わって、沼津市とのタイアップが想像以上で、いろいろありながらも最後は「Aqours」の新たなはじまりを予感させる華々しいライブで終わりました! 

 

 

映画を観終わり、河原町三条にある「王将」へと向かう。そりゃあもう、3連休ド真ん中の河原町は人、人、人で人口密度がえげつない。クラクラしながら「こんなん平気なん?」とQさんに尋ねると「まあ、当たられたりもするけど慣れる」と、超自分本位のような、世慣れた大人のような回答をぶち込まれる。続けて「まあ、マサヤは無理やろうけど」と、人混みが(というより根本的に人が)苦手な西川君を思い浮かべながらニヤリと言う。確かに。西川君は無理だろう。でもQさん、おれも無理やで。もう今現在、限界を迎えつつありまっせ……と、理解されている西川君を少し羨ましく思う。

 

午後2時過ぎの王将はまだまだ大混雑中であったが、映画を振り返りながら遅めの昼食を食べる。「あれ? お金あるかな?」とわざとらしく財布を探るQさん。何枚かある千円札が見え見えだったが、「映画おごってもらったし、ここはおれが払います」とおごらせてもらう。 ふたりガツガツ食べてお腹も落ち着いた頃、Qさんがニッコリ笑って言う。 

 

「映画に人、誘ったんはじめてや」 

 

これは不意打ちの感動ポルノだ。だが不覚にもグッと来てしまう。あなた自立した行動力溢れる人だけど、そりゃあ、たまには誰かといっしょに映画観たいときだってあるよね。

 

 ……ああ、そうか。今日のこの試みは、Qさんにとっても「未知との遭遇」だったのか。

 

木ノ戸

| スウィンギン・ドキュメント | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0)
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