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【クソ真面目エッセイ-15】どうせなら『生』で

 

つい先日、ここiTohenを使って頂きスウィングさんの企画・かなえさんの個展が終了。搬入に訪れてくれた木ノ戸さんと亀井さん。そして勉強に来られたという女性と共に、亀井さんが綿密に練り上げてきた計画図を元に、淡々と作品を設置しました。こういった作業は、途中で悩んだら危険です。いくらでも悩めるし、いくらでもこだわれます。何でもそうですが、『過ぎる』とろくなことがない。スウィングさんはこれまで、のべ15回に渡る展示で要領を得たのか、手際の良さでアッという間に、かなえさんのこれまでの変遷を御覧いただける展示を作り上げました。急に寒くなり始めたこの季節にはピッタリの温かい珈琲をはさみ、木ノ戸さんと談笑している時『近頃の若い人は。。。』なんてフレーズを、まさか自分で言うような年齢になったなんて信じたくはないですが、まあごく自然に言ってたわけです。そこでこのエッセイを書くにいたり。2003年の暮から大阪市北区本庄西と言う、“中崎町”の北隣、少し歩けばもう淀川、と言ったあたりで『いとへん』を始めました。なんやかんやと、この年末で15年目を迎えます。ここは基本的には、『展示をする場所』です。ジャンルは不問。絵でも、器でもなんでも。使いたい方が、使いたいようにしてもらえたら。そんな気持ちで続けてきました。ところが年々、『展示をしたい!』と言う血気盛んな若者を、とんと見かけなくなりました。SNSで十分なのか、それともそもそも自分の表現など、人に観てほしくないのか。。。それは一括りにする話ではありませんが、どこか人と関わろうと思う心の距離が離れていっている気がしています。それも年々。わずかだけど確実に。

 

 

小さな専門学校ですが、20年弱、週1回の先生としても勤務もしています。僕は毎年、年を取れど(当たり前ですね)、彼女彼らは毎年、だいたいハタチ前後。教室を見ていると、この2〜3年、急激にコミュニケーションのあり方が変わってきたように感じます。休憩に入り、元気に喋ってるなぁ、、と思うと突然、シーンとなる。見ると、みんな判を押したようにスマホにかじりついている。資料を探すとなると、PCの前から一歩たりとも動きません。もちろん全員とは言いませんが、9割は微動だにしません。まるで動くことが暗黙の了解のように固く禁止されてるかのように。僕は思うのです。画面越しの情報はたかが知れてると。(有用な情報も勿論ありますが)足を運んで、その場で聞いて、見て、意見を言って、考えてみて、、としないと大切な『何か』を得れないと思っているのです。どうやら人生は一度きりのようなので、であれば『?』と思ってしまった事は、とりこぼしたくないと思ってこれまでやってきました。でも、まぁ面倒ですよね。なぜ、そうするか? それはつまるところ楽しいから。僕は快楽を求めたいのです。だから、教室でも、自分のお店でも言い続けてます。現場に足を運ばないと『もったいないよ〜!』と。世の中に、お節介な人が減りました。それはそうだ。僕も含めてなんだか知らないけど、忙しい。なんだか知らないけど、年々、世間が厳しくなってる。人にかまってる場合じゃない。でも、僕は、嫌われようが、うっとおしがられようが、『お節介』を仕事の根本にするために独立してやってきました。もう、変えようがない。僕の生まれ持った『本質』だから。『芸術』は、未だに僕もさっぱりワカラナイ。と、言うか知れば知るほど遠のいていく。でも、関わる価値があることは体感しました。世にはびこる『サクセスの仕方』なんてつまらない本には書いていない智恵が、作品とそれを作った人物から学ぶ事が多々あります。その表現は、障害をもっていようがなかろうが関係ない。言語を使っていない視覚表現なんだから、どのように受け取ろうと、自由です。だから思うのです。ぜひ、『生』に触れてほしいと。それを繰り返していくと、何かから『解放』されると信じているから。

(フリーペーパー「Swinging Vol.23」より転載) 

 

文:鯵坂兼充(あじさか・かねみつ)

1971年鹿児島(現 薩摩川内市)生まれ。高校卒業後、単身で上阪。梅田にある大阪総合デザイン専門学校入学。研究生修了後、画家を目指しフリーターで生計を立てるも、挫折。内装業の仕事を経て大阪総合デザイン専門学校に専任講師として就職。2000年に独立後、作家の発表の場を作るべくiTohenと言うギャラリーを大阪市北区本庄西にて2003年に開設。同時にグラフィックデザイナーとして活動。現在に至る。

 

※ フリーペーパー「Swinging」は、スウィング賛助会員の皆さまからの会費を原資に制作・発行を行っております。→

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→ Mail:swing.npo@gaia.eonet.ne.jp(木ノ戸)

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