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「地蔵盆」に涙す。


京都(滋賀も?)では8月中旬から下旬にかけて各町内毎に「地蔵盆」という行事が行われる。約20年前(!)、愛媛から京都にやって来た僕にとっては全く馴染みのない行事であり、最初の頃は「独特やなあ」と(愛媛目線で)不思議に映ったものだが、今となってはもうすっかりその景色にも慣れて、夏の終わりを告げる風物詩のように感じている。

この「地蔵盆」、どうやら近畿地方を中心に行われている行事のようで、かつての僕がそうであったように「地蔵盆て何?」と、思われた方も多いのではないだろうか。念のため、生粋の京都人である沼田君に簡単に解説をしていただく。


−「地蔵盆」て何?
毎年お盆が終わったくらいの時期に京都の各町内毎で開催される、子どもにとっての小さなお祭りみたいなもんです。

−どんなことをするの?
テントを貼ったり、誰かの家のガレージの中であったり、道路を通行止めにしたりして子どもが自由に遊べる場所を町内会の大人たちが作ってくれます。みんなでオモチャで遊んだり、スイカ割りや福引や花火とかのイベントがあったり、とにかくお菓子が次から次にもらえます。

−お菓子が次から次にもらえる?よくないのでは?
大人目線から見たらそうでしょうけど、子どもにしたら嬉しい限りです。

−どういう意味があるの?
京都には町内毎にお地蔵さんがあって、お坊さんが朝一でお詣りに来てくれます。町内安全的な意味合いがあるんやと思います。

−なんでそれが、子どものためのお祭りになるの?
昔は楽しみがあまり無かったからじゃないでしょうか。盆と正月ぐらいでクリスマスも無かったし。謂れは僕も全然知らないんですけど、元々はお盆にご先祖を迎える行事やったのが、次第に子どものためのお祭りになっていったんじゃないでしょうか。クリスマスみたいに。

−え?なんで急にクリスマス?
クリスマスはエルサレムの地蔵盆みたいなもんです。



…合ってんだか間違ってんだか、ますます混乱を招いてしまったに違いない。
「地蔵盆」について詳しく解説されたサイトを見つけたので、ちゃんと知りたい!という方は参考にしていただきたい。→

さて、我々スウィングが京都府京都市北区上賀茂「南大路町」で活動をはじめて来年で丸10年になるのだが、この夏、町内会の役員さんより南大路町の「地蔵盆」で何かやってもらえないか?と、とてつもなく嬉しいお誘いを受けた。スウィングが「ゴミコロリ」であるとか児童館の子どもたちとの交流であるとか、そうした取り組みを地道に大切に続けてきたことは確かだが、正直なところ、それはいわゆる「地域福祉」や「地域貢献」という発想からではなく、一市民団体(=NPO)として、社会福祉を実践するものとして、自分たちにできることを、自分たちたちなりに楽しくやってゆこう、そうした積み重ねによって社会を少しでも良いものに変えてゆこう、そんな思いによるものであった(…ひょっとしてそれが地域福祉?え?全然わかんない!)。けれど、自分たちが身を置く近隣地域を大切にしたい、仲良くしてゆきたいという思いはもちろん当たり前にあったし、その町内会さんから歴史ある伝統行事への出演を依頼されたことは本当に本当に嬉しく、「スウィング史上、ベスト3に入る出来事だ!!!」と気合を入れ、当日に向けて準備を進めたのであった。(約60人の子どもたちに対してスウィングが考えられるメニューは、ワークショップ「バッジ・グー!」しかない!と1秒­らずで即決。スウィング・メンバー向井さんが何気にはじめた得体の知れない制作は一体どこまで羽ばたいてゆくのだろう。すごいね!向井さん!)




迎えた「地蔵盆」当日。8月23日(土)。
リーダー沼田君、コニタン、masaoさん、XLさん、Qさん、キョウイチさん、ミサさん、四至本君、そして木ノ戸の計9名、スウィングから徒歩約2分、会場である上賀茂小学校の一教室にて、(コニタンやmasaoさんは緊張MAXで目が白黒していたし、沼田君はいつも以上にパニくってバタバタしていたが)大勢の子どもたちに目一杯楽しんでもらおうと精一杯がんばった。手前味噌ながら、予想以上にいい空間、いい時間になったと思う。




イベントの最初、お誘いをくださった町内会の役員さんは、スウィングを紹介してくださる際、「障害」だとか「福祉」だとかそういうことを一切言われなかった。別に言ってもらっても全然構わないのだが、そのことが物凄く嬉しかった。そしてそして、次の日にその役員の方から届いたメール…。(もちろんちゃんと許可を得た上で)以下に転載させていただく。


昨日の地蔵盆では、本当に楽しいワークショップをして頂きまして、ありがとうございました。 子どもたちから「楽しかった!」という声ももちろん聞こえてきましたが、何より熱心に、集中して取り組んでいる子どもたちの様子がその「楽しさ」を静かに伝えくれていたように思います。それぞれのグループについて下さったスウィングメンバーさん、スタッフさんのサポートや見守りがあってこそのことです。心より感謝申し上げます。また保護者からも、「今まで地蔵盆で工作をしたことも何度もあるけれど、幼児さんから高学年まで同じ工作ができるのは初めて。よかった。」「あんなにたく さんでスウィングさんが来てくれると思わなかった。グループごとについてもらえるなんて、ありがたかった。」という声が届いております。 本当にありがとうございました。




子どもたちにスウィングさんのことを紹介する時に、「障害」や「福祉」という言葉を使う(入れる)必要性を、私は全然感じませんでした。それよりも、「君たちの町に、この町や君たちに関わる仕事をしている人たちがいるんだよ。」「その人たちが、今日は地蔵盆にやってきてくれたんだよ。」ということが伝えたかったからかもしれません。「あえて障害とか福祉とかって言わない」というのではなく・・・うまく言えませんが。 私はスウィングさんのファンなので、一人勝手に(頼まれもしないのに)宣伝部長をしていて、大人の人にスウィングさんを説明する時には「知的障害の方が通う施設で・・」と話し出すのですが、なんだかいつも違和感。それで結局、様々なスウィングさんの活動について熱く語り、「とにかくすっご い面白くて、素敵やねん。」という話になっています。きっとスウィングさんについて語るとき、そのように語りたくなるように、スウィングのみなさんがこれまで活動されてこられたからなのだろうと思います。



木ノ戸さんからお礼のメールを頂いたよ・・と夫に話しているのをそばで 聞いていた娘が、「スウィングの人って、障害があるの?」と聞いてきました。 それは裏を返せば、小学3年生の娘にとってスウィングさんは、「ゴミブルーと一緒にゴミ拾いしてみたい」「一度生でゴミブルーの寸劇が見たい(←動画見せてと何度もせがむ)」「お面づくりやバッジ作りなど楽しいことをしてくれる」、そういう存在で、「障害」の有無とはかかわりがなかったのだということを、改めて教えられたように思います。 きっとワークショップに参加していた子どもたち(とその保護者の人たち)も、 同じように「楽しいバッジ作りをしてくれるスウィングさん」、というふうに経験しているのではないかなぁと思います。



今後も地域の中で子どもたちと一緒に、楽しいこと、面白いことをスウィングさ んと一緒にできる機会があったらとても嬉しいです。 「ゴミブルーと一緒にごみ拾いがしたい」のは我が子だけではないと思うので、いつか子どもたちを連れて参加したいな〜と思っています。 (長期休みの時しか狙えないのですが・・) 実は来年も地蔵盆の役員をするので、またお願いさせて頂きたいと思っております。 小学校のPTA役員もやっておりますので、何かできることがあったらいいなぁなんていうことも、考えちゃったりしています。

それでは、昨日来て下さったスウィングメンバーのみなさんにも、どうぞよろしくお伝えください。

感謝をこめて。



これは…一体…どうしよう。
僕は泣いたし(今も泣いているし)、沼田君は半泣きになっていたし、ミサさんは(いつもと変わらず)ポケーとしていたし、masaoさんは当日の緊張をいつまでも悔いていたし、XLさんはニコニコと笑っていた。




いつだって自信なんかないが、そんなもん別に必要じゃないが、スウィングが本当に地道に、そりゃあいろいろある日々の中で、何とか大切にすべきことを見失わずに続けてきたことを、全肯定していただけたようで…いや、確かにスウィングはこれまでもずっと人に恵まれてきたが…やっぱり何なんだ?この福祉業界というヤツは!??…とか、何なんだ?この世の中は!??…とか、深く失望することも多く…でも、もう、本当に、これは、心から、最高だ。次の10年分のパワーをもらった感じだ。スウィング史上、ベスト3に入る出来事、それは町内会の「地蔵盆」に呼んでもらえたこと!この感覚をいつまでも大切にしたい。

レッツ!草の根ノーマライゼーション!
口先だけじゃなく、これからも、いつまでも、楽しみながら、苦しみながら、続けてゆきたい。

木ノ戸
| 【OYSS!】コドモとアソブ | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0)
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