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【クソ真面目エッセイ-05】フェアトレードを仕事にする



●「フェアトレード」ご存知ですか?
私たちは京都を拠点にフェアトレード商品を販売する仕事をしています。フェアトレードについて、私たちは「お買いものが作り手の自立支援につながる仕組みのある貿易のこと」と定義づけています。言葉を変えて、「公正な価格で仕入れる!だけでなく、顔の見える関係で!ということだけでもなく!商品を購入することで、弱い立場にいる作り手の人たちを支援できる仕組みがあるのがフェアトレード!」と話す場合もあります。どちらにしても、固くてわかりにくいのが悩ましいところ。お買いものが国際支援に繋がる!これが一番わかりやすいのかも知れません。強調点は、仕組みがあるということ。いろいろな形態がありますが、シサム工房の場合、作り手との間に世界フェアトレード機関に加盟しているNGOが介在していることがその仕組みになっています。NGOが、製品の流通支援に加えて、ニーズに合わせて少額融資や技術訓練、衛生指導や託児所、小学校運営といった支援を担い、作り手に寄り添ったソーシャルワーカーのような存在になっているのです。好きなものを買って、それが作り手のハッピーにもつながるフェアトレード製品。あなたの暮らしにもぜひ!!

●「ソーシャルビジネス」と「生業」
フェアトレードは、今や「ソーシャルビジネス」の代名詞の一つともなっています。私自身、早くから「ソーシャルビジネス」に取り組む人、という紹介の仕方をしていただくことも増えてきました。そのたびに恐縮してしまいます。というのも、もともと社会貢献や変革など、高尚な目的を一番の目的に事業を始めたわけでないからです。途上国に暮らす人たちとよりいい形でつながった仕事をして生きていきたい、と極めて個人的な理由で始めた事業であるのが本当だからです。
フェアトレードに事業として携わっている私たちにとっては、フェアトレードとは、作り手の人たち同様、生活をかけ、また自分の生き方とリンクさせた仕事「生業」だと考えています。私たちの場合、利益の出る生産拠点を求め歩くのではなく、特定の作り手の人たちが作るものをいかに販売し、継続的な発注に繋げるかという発想で仕事をします。事業環境としてたくさんの制約やマイナス条件のあるフェアトレードを、事業として成り立たすのは非常に困難な道であり、作り手の暮らしと同様に、携わる私たち自身の生活とポリシーをかけた真剣勝負です。フェアトレードは今後、有望な「ソーシャルビジネス」として、需要のある事業領域になるのか、大企業による社会貢献プログラムの主流になっていくのかはわかりません。もしこれからフェアトレード事業を後押しする時代が来るのなら、「生業」として真剣勝負する仲間たちと共に、軽快にその時流に波乗りしていきたいと思っています。

●甘えないフェアトレード
what you buy is what you vote. お買いものとはどんな社会に一票を投じるかということ。
これは2006年、京都の繁華街にシサムコウボウ3号店を開店するときに考えたスローガンです。創業以来を振り返って、自分たちがしてきたこと、またしていきたいことってなんやろう、と考えて言語化したのがこれでした。お買いものという行為を原動力に、作り手の暮らしにつなげるのがフェアトレード。そこからの発想で、ポジティブなものに、YES!お買いものパワーを使おうぜ!という提案です。ですが、お買いものはそもそも楽しいもの。生産背景がどんなに素晴らしくても、欲しいもの、楽しい気分に繋がるものでなければ購入には至りません。不要なものは買わないし、買ってはいけません。生産背景はあくまで商品の魅力の一部、個性であり、付加価値以上のものではないのです。だからこそ、お買いものを投票行動のように選択できる製品を市場に出していくのが、私たち供給者がもっとがんばっていかなければならない責務なんだと考えています。最近、日本のマーケットを見ていると、様々な魅力的な取り組みを背景にした、面白い商品が増えてきている気がします。スウィングさんの生み出す商品もその一つ。ハチャメチャ面白い個性的な取り組みを付加価値にして、魅力的な商品を生み出している。私たちもフェアトレード商品であるということに甘えることなく、私たちらしい個性的なものづくりを目指していきたいと思っています。
(フリーペーパー「Swinging Vol.18/クソ真面目エッセイ」より転載)

文・水野泰平(みずの・たいへい)
1969年東京生まれ。立命館大学国際関係研究科修士課程後、エスニック雑貨店を経営する会社に就職。手仕事品への愛情と経験、そして学生時代からの問題意識を掛け合わせて、1999年、京都・百万遍にシサム工房を創立。現在、京都・大阪・神戸に計7店舗のフェアトレードショップを運営している。


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