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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@「南座」近くのあの辺り編

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

去る9月30日(月)、我々は前々から「行きたいね!」って言ってたけど、これまで一度も行けてなかった「四条京阪前」に向かった。


「四条京阪前」とは、歌舞伎公演で著名な「京都四條 南座」があるところだ。

 

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……んだがね、これがちーとややこしいわけさ。


「四条京阪前」バス停、A、B、C、3つの「のりば」が位置するのは、観光都市・京都のメインストリート「四条通り」と、鴨川沿いを南北に走る「川端通り」が交わる交差点の周辺である。

 

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が、その交差点の名称は「四条大橋」。

 

これ、今回行くまでマジで知らなかった。

いや、「知らなかった」というより「意識してなかった」と言うべきか。

僕は京都に住んで20年以上が経ち(結婚してた数年間は滋賀在住だったけどね! てへ!)、Q氏とXL氏なんか、もう半世紀くらい京都に住んでるのに。

確かに四条大橋はすぐそばにあるのだが、我々、この日まで交差点の名前もてっきり「四条京阪前」だと思い込んでいたのである。

 

んー、別に日常生活には一切! なんも! 影響ないけど思い込みって怖いね。

ちなみに後日スウィングの朝礼で「あの交差点の名前は?」クイズを出したところ、なんと正解者ゼロ。

ちなみにちなみに「川端四条」という回答が一番多かった。

 

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さらに「四条京阪前」ということは、「はあはあ、なるほどね。近くに京阪電車の『四条』駅があるのね」ってピンと来ちゃう人も少なくないと思う。

 

が、“微妙に”そんな駅は存在しないんである。

 

はい、今を遡ること11年前、2008年・秋。

京阪電車は「丸太町」を「神宮丸太町」に、「四条」を「祇園四条」に、「五条」を「清水五条」に、それぞれ駅名を変更したのだ。

以下、「烏丸経済新聞」(2008年3月3日)記事より抜粋。

 

「四条」は1915年に、「五条」は1910年に開設された歴史を持つが、同社は「観光のお客さまに分かりやすい駅名にすることが大きな目的」と話す。全国的にも知名度の高い名称を使うことで他線との差別化を図り、京都の観光路線としてのイメージを強化して旅客誘致につなげていく狙い。

 

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このニュースを聞いたときの違和感ははっきりと覚えているし、今でもこれらの新しい駅名は全然しっくり来ていない。

なんかね、観光客へのアピールが露骨すぎてね、いやだなあって思ったのがずっと消えないのだ。

だってー、「祇園」はともかく、「清水」って言ったら「清水五条」駅からまあまあ遠いでっせー。きもーい。

 

ああ、しかし2008年と言えば、「ゴミコロリ」や「オレたちひょうげん族」が始動した、スウィングにとっては記念すべき年だ(ちなみに京都人力交通案内のはじまりは2012年)。

懐かしいなあ。

 

ともかくひとつの場所に、こんなふうに複数の名前が存在したら混乱しちゃう気がするのだが、でも「四条」というワードは全てに共通してるし、この辺の待ち合わせには「南座」前を使いがちだし、誰かがこのことで困ったという話も聞いたことないし、別に大した問題ではないのだろう。

 

コラコラ。

「大した問題ではない」ことを書くために一体どれだけの時間を費やしているのだ(90分くらい?)。

本題にひとつも触れられてやしないじゃないか。

 

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はい! 我々がこの日最初に陣取ったのは「南座」前にある「Bのりば」。

金閣寺や二条城といった鉄板の観光地へのアクセスはこの「のりば」が一番いいし、他の「のりば」と比べて写真映えしそうだったし。


しかしまあ、ここでなんとたくさんのドラマが生まれたことよ!!

 

実は我々、8月はこの活動をお休みしている。

「猛烈な暑さ」に加えて、Q氏がその「猛烈な暑さに猛烈に弱い」ことがその理由だ。

夏は毎年、Q氏にとって「鬼門」とも言うべき季節で、疲労困憊して心身ともにグチャグチャにコンディションを壊しがちだ。


百聞は一見にしかず。

たとえば去年の8月の顔がこれ。

 

 

はい、アウト。レッドカード。ハルマゲドン。

 

誰がこんな顔した人間に案内を求める???

ま、でもQ氏のみならず真夏に無理はいかんよね、無理は(もちろん高校球児もね)。

観光客の皆さまも夏の京都は避けたほうが無難かと思われます。

 

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はじめて採用した「8月お休み作戦」は功を奏し、2ヶ月ぶりの「現場」に勘を取り戻すのに四苦八苦する僕をよそに、Q氏は開始早々、絶好調であった。

Q氏の好調の目安として「っぽいアナウンス」が出るかどうか、がある。


百聞は一見にしかず。

どうぞ。

 

 

「っぽい」でしょう? 

「京都市バスの関係者っぽい」でしょう?

 

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ついでに僕も「っぽい」でしょう?


でも違うんですよ〜。ぽいけど、なりきりはしないところがポイントなんですよ〜。

まあ、なりきりたくっても無理なんですけどね〜。関係ないから。

 

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毎回、僕が最初にすることは人の流れを見たり、3人がぞれぞれバス停のどこにポジショニングすればいいか? という考察だが、次々にやって来るバスを注意深く見ているうち、僕はこの時はじめて、あることを疑問に思った。

 

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バス(の乗り口)って、バス停のどこに合わせて停まるのが正しいの?

 

バス停には当然「バスに乗りたい人たち」の列ができるわけだが、京都市バスはその列(=先頭の人)からズレたところに停まることも多い。

これが電車なら「オーバーランだ!」とか大騒ぎになりそうなものであるが、京都市バスにおいては恐らく「あるある」として市民に認識されており、「ああ、ちょっとズレた」とか思いながら、乗り口を目がけてテクテクと歩く……というのが普通の風景である。

 

 でも、本来、どこに停まることになっているのか? 


これは即ちどこに並べばいいのか? の答えにもなるわけで、う〜ん、どうなんやろ。マジでわからん。

絶好調のQさん、こんなん知ってへん?

 

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「ここ」

 

 

即答であった。

調子のいいヘンタイは、自信満々にあるところを指さしたのである。

 

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なるほど!! 点字ブロックのとこ!! 

知らんかったけど、言われてみればなるほど!

確かにそこに合わせて停まんないと、目の不自由な人は困ってしまうよね!

 

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Q氏のヘンタイ知識にあらためて感心していると、嘘みたいなタイミングで目の不自由な人がやって来て、嘘みたいにバスはズレズレにズレて停まった。

するとその人はバスの車体を手でなぞりながら乗り口へと向かい、我々もスムーズな乗車ができるようサポートし、お礼を言われたりした。

 

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京都市バスのズレる停車(上の写真はドンピシャです)。

大勢にとっては「普通の風景」になっていること。

でもそれってやっぱり「大勢」の見方なのであって、「大勢」の中に入っていない人たちにとっては結構大変なことなのかもしれない。

 

しかしながら、ここで正しい場所に「ピタッと停まらない」市バスや運転手に「もっとちゃんとしろよ」と言うのは簡単だし、なんか違うと思う。

もちろん運転手の皆さんには正しい停車場所に停まらなければ困る人たちがいることは知っておいて欲しい。

でも、そんな、毎度毎度ピタッってわけにはいかないだろうし、市バスにイチャモンをつける前に、もっと普通に手助けすればいいのだと思う。


もし困っている人がいれば、そばにいる人が助ける。


以上。

 

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僕がこの活動を続けてきてよかったなと思うことのひとつに、三者三様に「ソロ活動」を行うようになったことがある。

Q氏やXL氏は、制帽をかぶらずとも困っている人がいれば個人的にバス案内をしているというし、僕は「まだ乗る人がいるのに発車しようとする不届きなバス」の乗り口に半身を突っ込み、扉クローズを阻止し、「どうぞ!」といざなう紳士のような、ヤカラのような活動を主に行っている。

 

いろんなものが足りすぎているが、でも絶対的に不足しているもののひとつが「おせっかい」だと常々思う。

見返りなど求めず、拒絶されても気にもせず、でも気になった風景をスルーしないこと。

皆、もっともっと恐れず、「おせっかい」をかましまくればいいんじゃないだろうか。

 

ああ、こんなことを言いつつ、ややこしい文章を書いたことを今思い出した。


これです。

 

 

ふう。さりげなくnoteに誘導することに成功したぜ。

このブログからの転載だってことはヒ・ミ・ツ!

 

だー!!!

いつの間にか説教臭い内容になってるし、相変わらず本題(=案内の様子)に触れられてないじゃない!

 

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はい! この日絶好調だったミスターQ。

たとえば、この方たちはここから案外アクセスしにくい京都駅に行きたがっていたのだが、彼の案内は実に冷静だった。

いつもは「乗り換えなしの、市バス1本!」とか意味不明なこだわりを見せがちなのに、「ここから四条河原町まで歩いて、マルイの前から205とか4とか17に乗ってください。四条河原町まではバスでも行けるけど、混んでるし歩いたほうが早い」と。

 

まあ日本人だったからできた案内ではあったが、なんてスマートで柔軟!

さらに補足情報として「一応、『Aのりば』から(京都駅行きの)臨時が出てるけど本数が少ない。土日やったら86も走ってるけど」だって。

 

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わ、ほんまや……。きも。

 

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わ、ほんまや……。きも。

なんでこんなん、知ってんの???

 

また、やはりここでも「金閣寺へ行きたい」人たちは多かったのだが、全くもってややこしいことに、金閣寺へは「Bのりば」からも「Cのりば」からも行けてしまうというのだ。

 

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ね?

 

Q氏いわく「『Cのりば』から乗ったら三条京阪をグルッと大回りして結局『Bのりば』に来るから遠回りになる。だからBから乗ったほうが遠回りせずに早く着く」のだそうだ。

なるほど。でもややこし! 


ほんでやっぱり、なんでそんなん知ってるん???

 

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そんなわけで金閣寺に行きたいけど「Cのりば」と「Bのりば」で迷っている人には「Bのりば」を猛プッシュしたのだが、たとえばこの方たちの場合、「一体私たちはどうしたらいいの???」くらいに、なぜか激しく混乱していた。

 

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でも流暢な英語にほとんどついていけず、とにかく「ここで合ってるから! 信じて!」で押し通して落ち着いてもらったのだが、続いて「トイレに行きたいんだけど」と言い出さはったので、さあ、今度はXL氏の出番である。

 

トイレ? もちろん知ってますとも!

我々が今回車を停めたのは市営駐車場で、そこにはもちろんトイレがありますとも!

 

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即、「Follow him!」と「ジャンヌダルク」システムを発動、ふたりは仲良くトイレへ向かって歩き出した。

「一期一会で一緒にトイレ」ってなんかいいね。

 

ああ、今回活躍したのは2人だけじゃないぞ。

僕もちゃんと仕事したぞ。

 

 

「Bのりば」から「Aのりば」へと移動し陣を構え直した後、このお2人が「行きたい」と見せてくれたスマホには「Okazaki-jinnzenn」の表記。

岡崎神前??? ひょっとして……。

 

「Rabbit??」

「Yes! Yes!」

 

お、やっぱり「岡崎神社」のことだぴょん。

行ったことないけど、ここがウサギの関係で人気スポットらしいことは知ってたんだぴょん。

というわけで、「203に乗って『岡崎神社前』で降りてください」とご案内。

 

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そして忘れてならないのはこの人、「ジェシー(仮名)」との出会いだ。

産寧坂、つまり清水寺らへんに行きたかったジェシー。

彼とこの2日後に「嵐山」で奇跡的な再会を果たし、でもとっても悲しかった涙の物語はこちらをお読みください。

 

2019.10.03 Thursday

★哀しきヒーローの定め Thank you Jesse, and Good bye.

 

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前置きだらけで案内の様子にはほとんど触れられなかったが、でも、2ヶ月振りに「現場」復帰して感じたのは、「やっぱりこの活動はオモシロい!」に尽きる。

今回は美馬君(写真撮影)に加え、佐藤君(修士論文を書くため)も同行したのだが、2人は「このオモシロさって現場にいないとなかなか伝わんないですよね」的なことを語っていた。

 

そうなんよねー。

頑張ってこうしてレポートを書いてはいるものの、毎回いろんなドラマが起こりまくり、三者三様に知恵を振り絞りまくり、世界各国の人たちと「バスだけ」を通して繋がり合うこの活動の魅力は、リアルな「現場」じゃないと伝わらないと思う(いや、ま、なんだってそうかも)。 

 

でもノンフィクション作家・川内有緒さんが、この活動をとっても嬉しく評してくれていたので、ここに紹介させていただく。

 

このやたら親切な道案内は、果たしてボランティアなのか、趣味なのか、アートなのか、もはやその線引きは誰にもわからないけれど、とにかく愉快だ。何が面白いって、既存の境界線を踏み越え、障害者という既成概念をぶっ壊すその姿。

(「わくわく!」で世の中を照らす「美術館らしくない美術館」猪苗代はじまりの美術館/未知の細道 No.146より)

 

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ああ、嬉しい。

 

そうなのだ。

京都人力交通案内のみならず、スウィングがやってることは全部こんな感じなのだ。

大切なのはカテゴライズではなく「何をしているか?」。

あらゆるラインをガシガシと、でも丁寧にぶっ壊し、越境し続けたい。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、10月28日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 21:35 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@クロワッサンと京都市交通局と二条城とYシャツと私

 

なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

去る7月22日(月)に出動したのは二度目の「二条城」であるが、まずはその直後に起こった嬉しいニュースを一発お伝えしたい。

 

 

7月29日、こんなん出ましたけど〜。


『Dr.クロワッサン 新装版 疲れないコツ』 (マガジンハウス刊)!!

疲れないコツ。

知りたい! できれば疲れずに生きてゆきたいもん!

 

 

そして、そん中にこんなん出ましたけど〜。


そう! なぜか京都人力交通案内(嵐山編)の密着レポートを皮切りにスウィングの記事が!

なぜか「認知症はこわいですか?」っていうコーナーに! 

 

とても丁寧に取材をしてもらったその内容はぜひぜひ買って読んでいただくこととして、いや、「マガジンハウス」さんの本に出れたことは個人的にとても嬉しい。

『an・an』とか『Tarzan』とかはまあ、どうでもいいんだけど(失礼な!)、昔から僕の本棚にはマガジンハウスの漫画がけっこうたくさんあって……いや、たくさんはない、ほんの数冊だけれども、若い頃に買って読んで、ず〜っと大切にし続けているのだ。

 

 

(一度たりとも読んだことないにも関わらず!)もちろん『クロワッサン』も昔から知ってるチョー有名な雑誌だし、まあ本当に人生というのは何が起こるか分からない。

こまりんは「スウィングと言えばゴミコロリと思ってたけど、交通案内が出るのってなんか新鮮ですね」と。


確かに。


『クロワッサン』と京都人力交通案内。あるいは認知症と京都人力交通案内。

不思議な組み合わせである。

 

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そして「何が起こるか分からない」と言えば、遂に遂に京都市バスの元締め! 京都市交通局運輸課からお2人の職員さんが、この日の活動を視察に訪れてくれたのだった。

やっぱり新聞、それも全国紙の力って大きい(ゆえに怖いとも思う)。これまでも京都新聞には何度か取り上げてもらったことはあったのだが、交通局からの「見に行かせてください!」アプローチは、朝日新聞夕刊(6/15付)一面掲載直後のことであった。

6月は直前すぎて都合が合わなかったため、この日の活動内容を伝え、直接、現地(「二条城前」バス停)で待ち合わせてご対面……っていうのが何かとってもいい感じだった。

 

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ああ、市バス内での不快な出来事(主に「運転手が挨拶をしなかった」というもの。ダルい……)に対し、しょっちゅうクレームの電話をかけているQ氏が、もしもブラックリストがあれば確実に載っているに違いないQ氏が、その京都市交通局の職員さんと仲良く市バス談義に花を咲かせている。めっちゃ話が弾んでいる。

 

何という不思議な光景だろうか。

 

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活動前半はドシャ降りだったり、後半はすっかり止んだり、この日の天候はとっても不安定だったが、僕たちの心は終始晴れやかであった。

別に誰かに認めて欲しくてやってるわけではないけれど、やっぱりこうした思いもよらないことが「現場」で起こるのはとても嬉しい。やってきて良かったなって思う(ちなみにこの日はまた別の見学者も来て下さっていた)。

 

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さて、ここからは通常のレポートとはちょっと趣を変えて、時々忘れそうになるけれど「Q氏とXL氏はやっぱりヘンタイ!!!」と、この日感じたエピソードをいくつか紹介したい。

 

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 敍鷯鮠襦Χ盂媚エクスプレス】が【急行111】になったことを当然知っている。

かつてヘンタイ2人ですら把握していなかった系統番号のない幻の超特急【二条城・金閣寺エキスプレス】。文字通り「二条城」と「金閣寺」という世界に名だたる観光名所をほぼ直通で結んでしまうという、まるで観光バスのようなエキスプレスだ。

さすがにその後の情報はしっかりと追跡しており、知らぬ間に【急行111】になってることに驚く僕を「は? 常識やん」みたいな冷ややかな目で見つめくさった。

ムカつく。

 

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△修痢攀濤111】が、北行き(「金閣寺」行き)は14時台で終わり、南行き(「京都駅」行き)は17時台まで走っているのを当然知っている。

うまくできている。「二条城前」バス停(「のりば」で言うとB)から金閣寺へと向かう便は、(恐らく)金閣寺の参拝時間(17時閉門)に合わせて14時52分で終わるが、逆方向(「のりば」で言うとA)から京都駅へと向かう便は、(恐らく金閣寺を17時に出る人に合わせて)17時49分が最終であった。

……を「は? 常識やん」みたいな感じで知っている。

ムカつく。

 

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さらに【急行111】の「方向幕」はLED化されているので、「最終バスが分からない」とちょっと残念がる(Q氏)。

「方向幕」とはアレのことだ。バスの前面、後面の上部にあって、このバスは何系統ですよー、どこそこへ行きますよーと示している、時々クルクル回るアレのことだ。アレは本当に「幕」らしい。

Q氏いわく、その方向幕がですね、最終バスの場合は赤く光るっていうんですよ。そんなん知らん知らん!!! 

さらに最終1本前のバスは緑色に光るっていうんですよ。だからそんなん全然知らん知らん!!! 

でもね、これを教えてもらってから注意深く見てみると本当にそうなの! これ、結構役に立ちます!

 

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が、【急行111】(だけではないかもしれないけど)はその方向幕がLED化されているのでQ氏は「最終バスが分からない」と鋭く、ちょっと残念そうに指摘するわけですよ。

はい、先ほど(視察に来てくれた)京都市交通局運輸課さんに問い合わせてみると、まったく彼の言う通りで、最終バス&その1本前表示については「ただ今、対応中です」ということでした。

つまり将来的には分かるようになるようです。

ムカつかない!

 

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というわけで2人は常にヘンタイ記憶を更新しつつ、次の出動に備えている次第である。

 

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……しかしこの猛暑でしょー? 特にQ氏は昨晩「もうヘルパーやめる!!!」と怒りの電話を(自宅からスウィングに)かけてくるくらいコンディションを崩しつつあるし、8月の出動は見送ろうと思っている。

我々の案内によって迷わずに済んだかもしれなかった皆さん、すみません。

きっと真夏の京都で迷える旅も、振り返ってみればいい思い出になるに違いありません。

 

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ちなみにQ氏の「ヘルパー(の利用を)やめる!!!」発言については「分かりました! おれのほうから連絡する? それとも自分で?」と即答するとしばらく黙り、「やっぱりもうしばらく続ける」となった。このしばしば発生する「やめる!!!」発言には強い被害者意識と同情してもらえるに違いない意識が満ち満ちているので、「でもね、Qさん、気持ちは分かるけど続けたほうがいいと思うよ?」などと間違っても説得せず、このように「そのまま」を返すことにしている。

フハハハハハハハ!!!!! 受話器を取ったのが私で残念だったな!!!!!

 

 

はい! ここで前回と同じ告知です!

ただ今Q&XL、ヘンタイ2人が「はじまりの美術館」(福島)で開催中の展覧会「わくわくなおもわく」に出現しております。 

会期が長いので僕たちも見に行ければなあと思っているのですが、ぜひぜひ皆さま、足を運んでみてください。

様々な「おもわく」がわくわくしながらお待ちしております♡

 

●詳細についてはコチラ! →

●お! 美術手帖にも載ってるよ! →

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、(8月はすっ飛ばして)9月30日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 20:40 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@あきらめの清水寺 〜後編〜

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(前篇のあらすじ)

「『山本鳥居』に行きたい」と言われて僕たちは困ってしまいました。→

 

 

あれ? ひょっとして「山本鳥居」って「千本鳥居」のことちゃう??? 

 

 

「山」ってなんとなく「千」に似てるし、「千本鳥居」と言えば伏見稲荷やん!!!

なるほど。「伏見稲荷大社」より「千本鳥居」のほうが有名になって、ほんでちょっと間違えて「山本鳥居」になってしもたんやな。

スウィングに置き換えるとしたら「スウィング」より「ゴミコロリ」が有名になって、「タマポロリ」とか「ヘソチラリ」とか間違えられてしまう感じやな。

とにもかくにもTrust me! Please go to the Senbon Torii(=Fushimi inari Taisha)!!

 

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いやっはあ、今日はとにかく調子ええわー! こうなりゃどんどんイレギュラー放り込んでこーい!!

 

……うへ? 金剛能楽堂?? キミら修学旅行でそんな渋そうなとこ行くのんか??? 

ていうかマジではじめて聞いた。ごめん、ちょっとスマホ見せて。なるほど、なるほど、市バスやったら「烏丸今出川」バス停が最寄り、地下鉄やったら「今出川」駅(6番出口)が最寄りやね。

 

と、ここでQ氏が妙にやる気を発揮する。

 

「バスは混むし、地下鉄つかったほうがええと思う」

 

なんと。いつもは(頼んでもいないのに、そしてムダに)「バス1本で行くこと」にこだわりがちな男がなんたる柔軟性……。

でも分かる。違っているかもしれないけど、僕には分かる。もう彼とは長い付き合いだから、もう分かってしまう。

Q氏はどちらかと言えば、仮に「ロリコン」と「非ロリコン」で分けるとしたら、完全に「ロリコン」だ。

ロリータのコンプレックスの側のお方だ。

何も悪いことじゃない(よね?)。

 

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そして今回の場合、この女子中学生はめちゃくちゃキュートで愛想が良かった。

だから、だ。

だからQ氏の心も表情もゆるみ、結果として案内すらもゆるんだのだ。

あくまでこれは推測に過ぎない。が、僕の中ではこの推測を「確定」とし、話を前に進めることにする。

 

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ヘイ。キュートなお嬢さんたち。このミスター・ロリ氏が言ってる通り、市バスと地下鉄を組み合わせて行ったほうがいいと思うんだ。OKかい? それじゃあね、まずは向こうの「Cのりば」から207に乗って、「四条烏丸」で降りてください。そこから地下鉄に乗り換えて、「今出川」駅で降りるんだ。出口は6番でよろしくね。おおっと、地下鉄は国際会館方面行きだ。決して間違えるんじゃないよ。じゃあね、バイバイ。あ、もしも迷った時のためにLINEだけでも交換しとくかい? ぜんぜん遠慮しなくていいよ。 え? いい? そうだよね。いや、決して変なアレで言ったんじゃないんだ。でもこのことは一応先生には黙っておいてくれるかな。「旅のしおり」に書く時には「親切な紳士たちが行き方を教えてくれました。世の中、捨てたもんじゃないなって思いました」って書くんだよ。いいね?

 

ああ、こういうのを書きはじめると楽しくて止まらなくなってしまう。

悪い癖だ。

 

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最後にこの日のクライマックス的エピソードを。

 

前々回の三十三間堂編の折、我々は京都市バスの運転手たちから「ありがとう」とか「ご苦労さま」とか、それまで思いもよらなかった言葉をかけられ心震わせた。そして朝日新聞夕刊(6/15付)一面掲載直後、京都市バスを管理管轄する京都市交通局からは「ぜひ活動を見学したいのですが!」という熱いラブコールをもらった。

そしてこの日もある運転手さんからは「暑い中ご苦労様です!」と労われ、そしてまた別の運転手さんはウキウキした様子で「新聞見ました! 有名人ですよ!」という車内アナウンスを轟かせてくれたのだった。

 

さすがにこれには(前はそれほどでもなかった)Q氏もXL氏も、嬉しそうな表情を浮かべていた。

 

 

全国紙一面掲載の反響は未だほかでも大きく、たとえば講演やトークイベントなどで「どや!」と見せれば「おお!」となるし、さらに前日の一面記事が「アメリカとイランの緊張高まる!」的なものだったことを付け加えると、その落差に必ず笑いが起きる。

これらはもちろん嬉しい反応だ。

でも残念なことに、そんな状況を素直に喜びきれない自分が今、ここにいるのである。

 

ああ、この「全力で喜んどけばいいのに、どこかモヤモヤしてしまう自分」に、これまでどれだけ貴重な「アハ体験」を邪魔されてきたことか。

あ、「アハ体験」って本来別の意味かもしれないのだが、僕の場合は「思わずちんちんをギュッ!と握りたくなるくらい、アハ!ってなるハッピーな体験」をこう呼ぶようにしている。予めご了承ください。

 

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「京都人力交通案内」とは一体なんなのだろうか? 僕の煮え切らないこのモヤモヤは一体なんなのだろうか? 

……とか考えはじめてる時点でつまらないのは承知の上で、それでも考えてみようと思う。

 

「京都人力交通案内」はQ氏とXL氏というナイスな2人が持つ、アホみたいにものすんごい知識をこのまま眠らせておくのはもったいない! アホみたいな知識をアホみたいなままに、何とか活かす方法はないだろうか? と考え、とにかくはじめてみた試みだ。

 

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そしてこの活動における肝心要のキーワードは、ここに繰り返し書いている通り「アホみたい」なのである。

極論、人は皆「アホみたいな存在」だと思っている。

それは卑下でも悲観でもなんでもなく、「それぞれに弱く、不完全な存在」みたいな意味合いだ。

 

だからこの仕事を通じて伝えたいメッセージが仮にあるとすれば、「アホみたいな我々一同は、アホみたいなままに真っ昼間からこんなんやってますよー! 皆さんもアホみたいでいいと思いますよー!」というものであり、どうやら僕の素直に「アハ体験」できないモヤモヤは、このメッセージがうまく届いていないもどかしさが原因であるらしい。

 

つまり「アホみたい」(=普遍的! つまり自分ごと!)ではなく、むしろ「ものすんごい」(=特別! つまり他人ごと!)に光が当てられがちな現状、ひいては「私たちとはやっぱり一味違う障害者が、ものすんごい知識を使ってめちゃいいことやってる!」という「特別視」を生み出してしまっている、僕自身の矛盾に端を発しているのである。

 

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でも、まあ、いいか。

 

 

思うに任せないのが人であり人生であり世間であり、マジメに考え尽くしたら一周回ってどうでもよくなるこの感じが大切だと思うし、けっこう好き。好き好き大好き。

 

ここ数年、「あきらめる」とか「手放す」とか「減らす」とか「やめる」とか、このファッキン社会にあっては一見マイナスに捉えられがちな言葉や行動が、実はとても大きな意味や力を持つんじゃないかと感じており、この感じはどんどん強くなってゆく一方だ。

 

はい、いったんあきらめる。

あきらめて、もっかい今この瞬間から清々しくスタートだ。

 

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この日の仕事を終え、1万円札の両替に快く応じてくれた「京cafe cha-cha」で美味しいワッフルバーを購入、モグモグ食べ終わった後の棒にはこんなんが書いてあった。

 

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こちらこそ、おおきに♡

 

 

 

さて! ここでいきなり展覧会の告知どす!

来る7月27日(土)より「はじまりの美術館」(福島県耶麻郡猪苗代町)で開催される展覧会「わくわくなおもわく」に、スウィングよりQ&XLが出展……いや、出現します!

存在感抜群の2人の姿を通して、スウィングの実践やポリシー、そして「共同性」というこの展覧会のテーマを伝えられればと思っております。

会期は11月10日(日)まで。

ぜひぜひ皆さま、ご来場くださいませ!!

 

●詳細についてはコチラ! →

●お! 美術手帖にも載ってるよ! →

 

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は……先日「二条城」前で実施(京都市交通局の方々、来ました!)したところなので、次々回8月26日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@あきらめの清水寺 〜前編〜

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

去る6月24日(月)、我々は古都京都を代表する寺院であり、世界的観光地のひとつでもある「清水寺」へと向かった。

 

 

清水寺にやって来るのはこの活動史上、2度目だ。

前回はまだユニフォームも着用していない2017年11月(→)。

思えば「バス停に陣を構える」という不動のセオリーが確立するきっかけになったのはこの回である。

 

 

「京都人力交通案内」はもう8年も続けてきた試みではあるが、この1年半でドンドンその様が変わってきた事実に改めて気づかされる。

現地同行&写真(時に動画)撮影、ユニフォームや案内用紙のデザイン、PVの制作等、我々のボランティア活動にいつしかボランティア(つまりボランティアのボランティア)として加わってくれ、今ではすっかりチームの一員になっている美馬智さんにこの場を借りて感謝したい。

……いや、「自分が好きでやってますから」とか言って、こんな一方的な感謝を美馬君は嫌うに違いないから、即、今の感謝は取り消すことにする。

 

 

じゃあ、この行き場を失った感謝はどうしよう? 

この活動には一切、何の関与もないけれど、今、なぜかパッとひーちゃんの顔が思い浮かんだので、彼に感謝を捧げ直すことにする。

 

 

ひーちゃん、いつもありがとう。

最近はもうワン切りじゃなくって毎夕3コールくらい鳴らしてくれてありがとう。

 

2018.09.20 Thursday ワンギリー・ホプキンス

http://garden.swing-npo.com/?eid=1400595

 

おまけに毎朝8時半くらいの約3コールもありがとう。

でもこれが10コールとかになってきたらおれも多分「考える」から、そんときはよろしくね。

 

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さて、清水寺に舞台を戻す(清水寺だけにね!)。

 

既に「バス停に陣を構える」ことを鉄板のセオリーとしている我々が第一に考えるのは、じゃあ、どのバス停の、どの「のりば」に陣を構えるかだ。清水寺最寄りのバス停は「清水道」と「五条坂」。前回は確か「清水道」でやったから今回は「五条坂」バス停に決定。そして続いて「のりば」については歩道が広くてゴミゴミしていない、つまり我々の仕事を行いやすい「Aのりば」を選択することにした。

 

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中国の方と思しき最初の「迷い人」の行き先は烏丸五条の「吉野家」。

この類の「チェーン店に行きたい」リクエストは意外なことに時々あり、中でもなぜか「寿司のむさし」が多い(気がする)。

烏丸五条に「吉野家」があるのかどうかすら知らないが、とりあえず「のりば」を間違えていたので通り向こうの「Cのりば」から80系統に乗るようご案内した(「烏丸五条」で下車)。

美味しい牛丼、お腹一杯食べてね!!

 

 

はいはい、続いて出たな〜、毎度、圧倒的な勢力を誇る「金閣寺」!!!

でも意外とここからは行きにくいよー。

まずは「Cのりば」に移動して206に乗ってください。で、「洛北高校前」で204か205にバスチェンジ(乗り換え)、最後は「金閣寺道」で降りてくださいね。

 

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お次、「『九条七本松』へは207やね?」とマニアックな確認を求めてきたのはさすがに日本人だ。

ちらっと路線図を見て「まあ間違いないだろう」と思い、僕が独自判断で「そうです!」と答えると、すかさずXL氏のフォローが入る。

 

「207は『西大路七条』で曲がるから違う。202!」

 

すると今度はQ氏によるこのフォロー。

 

「いや、207が曲がるんは『九条大宮』!」 

 

ま、とにかく207は間違いで202ってことね。「九条七本松」へは202に乗ってください!

いや、それにしても素晴らしいチームワークではないか。

て言うか、改めて何なん? あんたらのそのヘンタイ知識!!!

 

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ちょっとミスって誰かに助けてもらったら、挽回したくなるのが最近の我々の傾向だ。

 

お! この韓国の若者は1万円札しか持ってなくってExchange(両替)したいとな。そうそう、京都市バスでは1万円札の両替は基本、無理やからね。

よっしゃ、おれについてきな!!!

一軒目! 京都陶磁器会館! なんか雰囲気的にダメそうだけど、ダメもとで!

 

「あの、1万円札の両替をしてほしいんですけど。彼がバスに乗れなくて困ってて」

 

「すみません、両替はできないんです」

 

まあね、何となくわかりますよ。別によくあることですよ。「ごめん! ○○な店やったわ!」と彼に告げ、続いて近くの「京cafe cha-cha」というお店へ。

 

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「いいですよ。5千円札と千円札5枚でいいですか?」

 

 

なんて親切!!! 

後で絶対なんか買いに来ますね!!!

 

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1万円札を両替したい韓国の若者との小さな小さなトリップ。

こういうの、こういうの、たぶん絶対忘れられないやつだと思う。

 

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若者よ。さらばじゃ。

彼女とええ旅するんやで。

 

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ところで最近、取材や見学者も多いこの活動。この日もわざわざ現地まで足を向けて下さった方がいた。

今後も基本的には見学自由なのですが、原則現地集合、京都市バスをご利用の方、迷い人、歩行者、犬、猿、キジ、そして我々の活動の妨げにならないようちょっと遠巻きに見ていただきますようお願いいたします。

活動時間は概ね14時から15時半までですが、「現地」は毎回変わるため、直接スウィングまでお問い合わせ下さい!

 

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続いては金閣寺には及ばぬまでも(我々の経験則)、やっぱり強い「伏見稲荷大社」!

なに? 「臨時」!? 「臨時」に乗ってもらうの!? もう来てるし急げって??

よーわからんけど、「臨時」に乗って「京都駅」まで、南5か急行105にバスチェンジしてGOALしちゃってください!

 

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いいね! いいね! とにかく今回は我々いつにも増してのってるね!!

はいはい、お次は……は? なに?? 「山本鳥居」?????

 

確かに迷い人(たぶん中国の方)が手にするスマホ画面に表示されている名は「山本鳥居」。

なんじゃそれは。完全に聞いたことないぞ。仕方ないので自分のスマホで調べてみるが、やっぱりそんなんない。全然そんなんないぞ。

 

ここであきめたらアカン。考えろ。フォーカスしろ。

海外のスマホは微妙に間違ってることがこれまでも幾度となくあったではないか。……あったっけ? 「金閣寺」が「鹿苑寺」で出てたことはあったけど、あれは「金閣寺」の正式名称だったし、むしろ感動しちゃったよね。

とにかく小事に囚われず、大事を見つめるのだ。

 

(夜も1時を回ってしまったので後編に続く!! →

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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@全国紙一面!! 嵐山

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2019年5月27日(月)、午後2時前。ところは古都京都の名勝・嵐山。

我々がこの地を京都人力交通案内の舞台に選んだのは2度目のことだ。

この地には世界各国からの観光客がわんさかいて、それと比例するように次の行き先にどうやって行ったらいいのか小首を傾げる「迷い人」が大勢いることも経験上知っている。

そして「迷い人」が大勢いるということは、我々の仕事がとっても忙しいということだ。

 

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我々は出没地点を決めるとき、「今日はなんかバリバリ頑張りたいね!」とか「最近疲れ溜ってるから人少なそうなとこ行こうね……」とか、気分や体調によって「かなり適当に」決めている。

が、この日は違った。気分や体調ではなく、「朝日新聞」と「マガジンハウス」という、大手(だと思う)メディア2社の同行取材に合わせて、取材的に盛り上がる、絵になるところに行こうと「かなり打算的に」考え、嵐山行きを決めたのである。

 

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しかしまあ、いつも写真撮影をしてくれる美馬君に加えて、記者、編集者、ライター、カメラマン。

こんなにも大勢の人たちに見守られなが……いや、オモロがられながらこの活動をする日が来るなんてね! 

 

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そしてまあ、想定通りの大忙し! だからはじまってしまえば我々のやるべきことは全く変わらなかったのだが、案内をし終わった人たちに記者さんが果敢に聞き込み(?)をしていたり、我々がいつも通りにしていることを編集者さんがなんか知らんけどゲラゲラ笑っていたりしているのは、横目で見ながらとても楽しかった。

 

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案内自体は3つの点が印象深かった。

 

1つ目。「のりば」間違いをしている人に正しいのりばを伝えるのが難しい場合、もう言葉では無理だしかえって時間がかかるから、「このおっさんの後をついて行っちゃって!」システムを結構な頻度で発動したこと―ほとんどの場合、「このおっさん」はXL氏である。僕がいなくなると紙に書く人がいなくなるから案内自体が機能しにくくなるし、Q氏にXL氏のような柔軟性はない。ないものはない―。

 

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のりば間違いは観光客にとって致命的だ。

下手をすると、真逆のルートを辿り、とんでもない時間をかけてしまったり、全然違う場所に連れて行かれたりしてしまう。

ところで僕はこのシステムを発動するとき、「Follow him! はっちゃん(XL氏の愛称)、よろしく!」とか言うのだが、なんとなくその昔公開された『ジャンヌ・ダルク』(1999年公開/リュック・ベッソン監督)という映画にその様が似ているな、と今思った。

 

 

ミラ・ジョボヴィッチ演じるジャンヌ・ダルクがたくさんの兵士たちに向かって、勇ましく「Follow me!!!」と絶叫する、あのシーンに似ているな、と今思った。

だからこのシステムを今この瞬間、「ジャンヌ・ダルク」と名付けようと思う。「はい、はっちゃん、ジャンヌ・ダルクよろしく!」「OK! Follow me!!!」。

 

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2つ目。前回、三十三間堂前での案内において、我々は京都市バスの運転手から労いの言葉をかけられるという感動的な瞬間に出会った。決して望んで得たものではなかったのだが、震える心に嘘はつけず、思わずグッと来てしまった。

 

……が、今回はどうだ?? 運転手の態度のそれはそれは悪いこと!!

 

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別に我々が何か言われたとかではないのだが、バスを乗り間違えた人たちに「早く降りてください! 次のバスが来ますから!」と冷たく言い放ったり、今にも乗り込もうとしている人を置いてきぼりにして走り去ったりした。

基本、大混雑で運行ダイヤが乱れまくっていたから、運転手に余裕がなかったのだとは思う。

でも、これが残念ながら我々が良く知る市バス運転手のありがちな姿だよな、とも思う(もちろん皆が皆、そういうわけではないが)。

そしてこの拭いがたいマイナスイメージがあるからこそ、我々は前回の「ありがとう」とか「ご苦労様」の声に震えたのだろうし、これは例えば普段粗暴な振る舞いの多いQ氏がちょっと親切っぽいことをすると、皆が歓声を上げる仕組みと同じなのだと思う。

 

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放っておいてもガンガン乗客が乗ってくるという慢心。

そして同時に、あまりにも密度過剰な人、人、人から受けるストレス。

実際のところ、どうなのだろうか? いつか運転手さんたちの本音を聞いてみたい。

どうでしょう? 京都市交通局さま、そんなフリーペーパーとか作ってみては。

 

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3つ目。この活動をしていると「No, thank you」と案内を徹底拒否されることも少なくないのだが、どうやらこの反応は「こいつらは親切なサービスをしておいて後で金を取るに違いない」という警戒心から来ているようだ。

実際、海外ではそういうパターンが当たり前にあるらしいし、尚且つこの警戒心には僕とQ氏の存在がかなり物を言っている気がする。

 

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いつもニコニコ仏のような顔をしているXL氏なら、僕が案内をされる立場でも気を許してしまうだろう。

が、僕とQ氏はこりゃダメだ。人相や外見があまりに良すぎて「金を取られそう」と思われてもまったく不思議ではない。

だって僕が僕に声をかけられたとしたら、迷わず「No,thank you」かますと思うもん。

そう考えたら我々に案内を求めてきたり、我々の案内を拒否しない人たちは逆にすごい。


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……が、もっとすごい人たちが現れた。シンガポールからやって来たというその親子はにこやかに案内を求めてきて、案内が終わったら「アノー、シャシンOKデスカ?」と記念写真をにこやかに撮影し(ここまでは結構よくある)、その後さらに、やはりにこやかに「How much?」と尋ねてきたのである。FREE(=タダ、無料)であることが分かると、2人の顔がmoreにこやかに輝いたことは言うまでもない。

 

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滅多にあることではないが、こういう素敵すぎるピカピカの出会いが生まれることも、この活動の醍醐味のひとつなのである。

ちなみにこの親子は、去る6月15日(土)、朝日新聞夕刊の一面を飾った記事中にも登場している。つまり記者さんの取材にも快く応じはったっちゅーことである。もうなんてなんていい人たち!!! 

この世界は、まだ捨てたものではない。

 

 

というわけで遂にこの活動は、全国紙夕刊の一面を飾るに至り、その反響はなかなかのものがあった。

具体的に言えばFacebookの「いいね!」がめっちゃ多く、「見たよ!」のリアルな声もちょいちょいと寄せられた。

そしてその中には京都市バスの元締め(?)、京都市交通局からのテレフォンもあり、その内容はと言えば「ぜひ現場を見学させてください」という、とっても嬉しい申し出であった(7月22日に実現予定!)。

 

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(予定調和な着地点を嫌って)「そういう質問には答えたくありません」を連発する心の広い僕を相手に、丁寧な丁寧な取材をしてくださった朝日新聞の阪田記者、本当にありがとうございました。

 

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大の大人2人が意味わからんヘンタイ知識を持っていて、平日の真っ昼間に誰に頼まれるでもなく、ヘンタイかましてますよー、アホみたいでしょー、でもこんなんでも結構楽しいですよーというメッセージが美しく、素敵な感じに変換されてゆくのはちょっと怖いし、Q氏とXL氏が「障害者」って言葉にちょっと複雑な表情を浮かべていたのもまた事実だ。

僕ももちろん100%は納得していないし、きっと阪田記者も同じ気持ちなのだろう。

 

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物事というのは一足飛びに、そうやすやすとは変わらない。

多くの場合、変化というのは目に見えないくらいの速度で進んでゆくものだ。

未来に残された宿題を自覚しつつ、ひとまずもう1つの密着取材、マガジンハウスのどんな本の〜? どんなコーナーに〜? どんなふうに〜? 掲載されるのか、すんげー楽しみに待ちたいと思う。

 

木ノ戸

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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@2人のご近所!! 三十三間堂

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いつにも増して今回はレポートのタイミングがメチャクチャ早い。

 

毎回がドラマチックな京都人力交通案内。「ああ、今回もオモシロかった! 早く書こう、書こう!」と思いつつ、でもあっと言う間に2、3週間が経ってしまうことがほとんどなのだが、それはやっぱり他に優先してしまうことが多々あるから、言い換えればそれほど優先順位を高くつけてないからなのだろう。

 

でも今回は違う。本当に早く書きたいし、「早く書かなければいけない」という使命感すら感じている。

 

大きく2つあるその理由を短い言葉で表すと「間に合うかも!」と「泣くほど嬉しい!」になる。

 

ね? どっちも気になるでしょう??

 

なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

 

我々一行は、いつもの通り出発直前に決めた目的地、「東寺」へと向かった。今回の同行者は美馬くん(写真撮影)に加え、最近、スウィングに頻繁に顔を出しているNHK『バリバラ』の坪井さんである。

 

それにしても坪井さんの行動力はすごい。

 

 

何がすごいって1週間前くらいにはじめて現れたにも関わらず、昨晩、親キャバ増田さん宅を会場に開催してもらった「Q&木ノ戸 合同生誕記念祭」にもごくごく自然に参加していたのだから。

 

ピザ、美味しかったです。

ありがとう。

 

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世界遺産・東寺。

 

京都駅にもほど近い立地ということもあり、何度も何度も何度も目にしてきたが、見飽きるということがない。毎回必ず「は〜〜〜……」と感嘆する。と言っても東寺全体というより、そのシンボルとも言える「五重塔」を見上げて「は〜〜〜……」となるのであるが、これはやっぱりすごいことだと思う。

 

それくらい圧倒的な存在感があり、美しい。

 

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案内の予習などをかましながら車を走らせること、およそ20分。無事に東寺へと到着するが、車内はヒジョーにビミョーな空気に包まれる。

 

五重塔は今日も見事だ。が、バス停にも境内にも、ほっとんど人がいないのである。

 

う〜む、不思議だなと思いつつ、これでは仕事にならぬ! もう1つの行き先候補であった「高台寺」に行こう! と即座に判断。皆の同意を取り付け進路変更、九条通りを東へと向かい、そして東山通りを北上する。

 

……と、七条通りを目前にしたそのとき、僕は先月の伏見稲荷大社で、ある方たちを「三十三間堂」へご案内したことをふと思い出してしまった。高台寺もいい。ああ、でもなぜだか今日は、三十三間堂のほうが自分的にしっくりくる! 

 

しかしこのチョー直前のタイミングで、いつもふたつ返事で「ええよ」のXL氏はともかく、融通の効かないQ氏のOKが得られるだろうか?

 

たぶん無理だろうな、無理じゃなくても説得に時間がかかるだろうな、と覚悟しながら「やっぱり三十三間堂はどう???」と尋ねると、あれまあ、なんと予想外! Q氏からも「いいよ」の即答が返ってきたのである。

 

しかもあんた、ニコニコとびっきりの笑顔ではないか? 一体どうした? なんか脳かどっかの、根本的な手術でも受けたんか?

 

いや、違う。三十三間堂からは、Q氏の(そしてXL氏の)自宅が目と鼻の先なのである。つまり仕事が終わったら、速攻でおうちに帰れちゃうのである。この「お得感」によってQ氏は「いいよ」とニコニコ即答したのに違いないのである。

 

どこのどいつだ? 勝手に決めつけて覚悟したり、根本的な手術とか言った失礼なやつは? しかし三十三間堂の近所に住んでるってなんかすげーな。

 

とにかく遂に決まった。さあ、三十三間堂で圧巻の千手観音像群を目にした人たちは、一体どこへと向かうのだろう?

 

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最寄りのバス停は「博物館・三十三間堂前」。「のりば」はAとBの2つしかなく、シンプルである。

 

最初は祇園とか清水寺とかに向かう「Aのりば」へ行ってみたのだが、人がほとんどいないし増える気配もない。ここも即座に違う! と判断し、通りを渡って「Bのりば」に陣を構えることにする。

 

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ところで前回決めた方針の通り……というか前回のレポートを読んだ美馬くんが慌てて買って来てくれたので、今回から我々は「腕章」を導入することにした。

 

目的はオフィシャル感を高めるためと、「タダでご案内します!」を分かりやすく示すため。

 

デコボコツルツルした面にそれぞれがマジックでぎこちなく書いたのであるが、僕はうっかりカッコをつけて英語で書いてしまったため、首かけPOPと合わせて、さらに「英語を話せるっぽさ」が増してしまった。ま、どうあれ、話せないものは話せないのだし、これまで通り使える言葉を精一杯駆使するだけだ。

 

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Q氏はさすがだ。中国の方々に若干親切っぽく見えなくもないが、オフィシャル感と同時にアヤシさも増してしまうあたり、やはり只者ではない。

 

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XL氏の「無料案内」もいい。どこか「いかがわしい感じ」が漂っているのがいい。

みんな違ってみんないい。

 

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「博物館・三十三間堂前」バス停には急行「86」「88」「急行100」「急行110」「206」「208」、さらには「臨時」と、かなりたくさんの系統が通るが、どのバスも京都駅へと向かう。

 

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いろいろと次の行き先を予想しながらBのりばまで残り数メートルくらいまで近づいたとき、急行100がス―――とやって来て停車する。

 

するとおもむろにQ氏とXL氏がバス停に向かって駆け出し、到着した急行100の側面に立って、乗客の乗り降りをあーだこーだ言いながら手伝いはじめたではないか。

 

 

なんと!!!

 

これまで市バスは【後乗り前降り方式】が基本だったのだが、この急行100にのみ、今年3月16日から【前乗り後降り方式】が導入されたらしいのだ。

さすがヘンタイ! よー知ってる! そして何たる親切心と責任感!

 

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いやあ、マジでふたりのこの動きには驚いたが、この「急行100だけ前乗り後降り方式」により、乗客の皆さんは来るバスによって乗り口を変えねばならず、当然そこには若干の混乱が生まれる。

 

従ってこの日の我々の業務(?)の中心は、気がつけば「乗客の乗降サポート」になっていたのである。

 

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さて、最初の案内はこの女性2人組。そしてこの2人こそ、高速レポートの理由その1、「間に合うかも!」の使者たちなのだ。

 

このお2人が行きたいところは「六孫王神社」。

我々は思った。

どこそれ??? ぜんぜん知らん!!! 

 

ま、京都駅までバスで行って、そこからは歩いて行くというプランを既にしっかり持っておられたので、そもそも我々の出番はなかったのだが、「なぜそこへ?」と尋ねたその答えが、とってもステキだったのである。

 

「藤の花が見頃らしいんですよ」

 

藤の花を見に……六孫王神社へ行く……。

なんかいい! とてもいい! まだ間に合うかも知れません! だから急いでこのレポート書いたんだから、どなたかぜひ行ってみて! 

 

きっとそこには美しい藤の花が咲いているから。

 

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この方は「祇園に行くにはこっちで合ってますか?」。「いいえ、向こうのAのりばからです」とご案内。

 

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この中学生たちは「東寺に行きたい」と。ほう、そこはついさっき我々がスルーしてきたところやで。「向こうのAのりばから208に乗って、九条大宮で降りてね!」とご案内。

東寺じゃなくって九条大宮やでー。

間違えないようにね!

 

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お次、この方の行き先は「東本願寺」。これまで一度たりともご案内した記憶がないが、確かにここからは近いし、見ごたえありまっせー。「206か208に乗って、烏丸七条で降りてください。そして辺りを見渡せばもう見えます!」とご案内。

 

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ところで皆さん、この赤い、「ちょっと違う感じ」を出しまくっているバスをご存知か?

これは京都市バスではなく、「プリンセスラインバス」というヤツです。誰でも230円で乗れるのですが、一日乗車券も障害者手帳も使えないのでご注意を。

 

京都女子大学、四条河原町、京都駅を結ぶ真っ赤な路線バス

京都駅から東山七条間のバス路線は非常に混雑する路線のひとつです。 この混雑を解消するために当社が平成15年から計画し、国土交通省近畿運輸局の指導のもとにご利用者の利便性を向上するため、新規路線として許可されたのがプリンセスラインバスです。 皆様のご理解とさらなるご愛顧をお願いする次第です。

 

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しかしこの日は暑かった。道中、道路脇に設置された温度計を見かけたその数字は「28度」!!!

 

暑さにめっぽう弱いQ氏の表情もそりゃあ、だんだんアカン感じになってきて当然だ。心配して「暑そうやな。だいじょうぶ?」と声をかけると、Q氏はこう答える。

 

「太陽きてるもん」

 

……そんなん暑いときに言う!?? 

……「太陽きてるもん」とか言う!??

 

んー、どっかの誰かが絵本のタイトルにでもしてそうな。なんかステキ。なんか憎たらしい。

 

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さて、そろそろこのあたりで高速レポートの理由その2、「泣くほど嬉しい!」について触れたいと思う。

 

我々はこの京都人力交通案内という活動を、誰に頼まれるわけでもなく、でも確実なニーズと遣り甲斐を感じながら続けてきた。2012年の6月にはじめて、今回が55回目だ。ゴーゴーだ。GOGOモンスターだ。GOGO夕張だ。

 

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制帽をかぶったりユニフォームを作ったり、徐々に京都市バスの関係者っぽく「寄せてきた」が、実際のところは何の関係もないし、運転手さんと何かの関わりを持ったことも一度もなかった。

 

が、今回、遂に、である。

 

ある運転手さんが、社内マイクを使って我々に向かってこう言ったのである。

 

「ご苦労様です」

 

Qはん! XLはん! ねー! 今の聞いた??

おおう! 全然聞いてないっぽいし、興味もないっぽい!

じゃ、美馬君! 今の! 今の聞いた? 

するとそこには僕が知る美馬君史上、最高に嬉しそうな表情を浮かべた彼がいたのである。

 

「ちょっと泣きそうになりました」

 

同感であった。別にこんなふうに言われたくてやってきたことではないけれども、もう、なぜだか、メチャクチャ嬉しかったのだ。

 

そして感激も冷めやらぬまま、次の次くらいの運転手さんからは「ありがとう」。

 

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とりわけ今回は「急行100だけ前乗り後降り方式」ややこしや問題の解消に向けーその場限りではあったけれどもー我々が目いっぱい力を費やしたことも大きかったのだと思う。

 

でも、ものすんごい近くで仕事(?)をしながらも、これまでひと言だって交わし合うことがなかった運転手さんたちと、こんなふうに、こんなふうに心を通わせられる日が来るなんて。まさかこんなモチベーションで、こんなレポートを書く日が来るなんて。

 

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いやあ、(ムカつく運転手さんも多いけど……)ホントにやってきてよかったっす。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、5月27日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@日本一!の伏見稲荷大社

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

今、京都で一番、いや、それどころか日本一の人気スポットであることはモチロン知っていながら、なぜかこれまで一度も足が向かなかった「伏見稲荷大社」(以下、伏見稲荷)。 


なぜだろう? 


あの尋常じゃない人の多さを想像しただけでゲンナリしてしまっていたから?

いや、たぶん違う。伏見稲荷まではスウィングからはだいぶ距離があるし、時間もかかるし、つまり「遠いから面倒臭かった」のだと思う。

 

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世界各地から京都にやって来る観光客の、「あそこに行きたい!」という切実なニーズに真剣に応える活動であるにも関わらず、我々3人の、本番前(?)の態度ったらとってもだらしがない。

基本的には出発直前までポーカーをしているし(昼休み明けに出発するのだ)、「我々の行き先」を決めるのも、とりあえず車を出してからだったりするのが最近のリアルなのである。

時々いただく「今度はどこでやるんですか?」という質問にお答えできないのも、そんなわけなのです、すみません……。

だから今回、これまで敬遠してきた伏見稲荷になぜ行くことになったのか、誰がそんなことを言い出したのか、まったく、何ひとつ思い出せないのであるが、とにかく! 去る3月25日(月)、なんか知らんけど、遂に我々は彼の地へと車を走らせたのである。

 

あれ? カーナビによると距離にして7、8キロ、時間にして約30分で着くというではないか。

じゃあ、「遠い」というイメージは一体どこから来ていたのだろうね。恐らく我々の中では「京都駅」がひとつの「区切り」となっており、京都駅以南は遠い(=面倒臭い)という思い込みがインプットされていたようだね。思い込みってほんとダメだね。 

 

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京都市内は渋滞に引っかかるとけっこう悲惨なことになるのだが、意外とスイスイと快調に進む。

しかし、なんやなんや? 川端通り沿いにずっと人だかりができているぞ? すんごい警察だらけで物々しいぞ? そんなにみんなで出て来ちゃったらガード甘々で泥棒さんが喜んじゃうぞ?


はい、天皇陛下である。

 

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今回は美馬君(写真撮影)に加えて佐藤君(オモロいことメモ)も同行して、5人乗りの車にギューギューになっていたのだが(だってQ&XLはそれぞれ1.5人分!)、誰も、なんも、ほとんど興味なし。 

が、天皇陛下が乗った車とすれ違ったときにはちょっと「おー!」となった。しかし人ひとりを、「象徴」として祀り上げるこの制度ってホントどうなんだろう。新元号も発表されたけど、和暦と西暦ふたつあるって、とってもややこしいし。


ちなみにスウィングは今年度より全て西暦で統一することにしました。

 

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とか言うてる間に伏見稲荷近辺に近づく。ちょっと離れた駐車場を見つけ、車を停める。

駐車場は「できるだけ近くて分かりやすいところに停めたい」(=面倒臭いのもしんどいのもイヤ!)という、怠惰な人間心理を巧妙についた戦略によって、「そこ」に近ければ近いほど露骨すぎるほどに価格設定が高くなることが多い。なので程よく距離を取るだけで全然違うのである。

 

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まずは一旦バス停を通りすぎ、伏見稲荷大社に向かって歩を進める。

人々が「次のあそこへはどうやって行ったらいいんやろ?」を本格的に調べはじめるのは、本体(今回の場合は伏見稲荷)ではなく駅やバス停近辺……というのは経験則として学んできた。だから本体近くに陣を構えることはまずないのだが、混雑具合であるとか人の流れとか、本体付近の雰囲気は掴んでおいたほうがいいと考えたのである。

 

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おおう……。まだ桜も咲いていないこのタイミングで、吐き気を覚えるくらいの人出ではないか……。


やはり日本一はダテではない。


そして伏見稲荷から次の目的地へと移動するには、バス停よりも近く、そして時間も正確なJR(稲荷駅)や京阪電車(伏見稲荷駅)を使う人のほうが多いのかもしれない……なんてことを考えながら、この人波はたまらん! と、師団街道沿いにある「稲荷大社前」バス停へそそくさと引き返した。 

 

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「稲荷大社前」バス停はシンプルだ。「Aのりば」も「Bのりば」も「Cのりば」もなく、師団街道を挟んでこっち側とあっち側に向かい合わせに2つだけ。しかも京都駅、つまり京都の中心地からより離れてゆく南行きに乗る人はそれほど多くないはずだ。

というわけで、我々は迷わず、京都駅方面に向かうバスが出る、北行きバス停に陣を構えた。

 

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「稲荷大社前」バス停から出る京都市バスは、「南5」と「急行105」の2系統のみ。少々ルートは違うが終点は京都駅で変わらないから、基本的には来たバスに乗れば京都駅には着ける。

 

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一見すると「意外とバスの本数、少ないな」と感じるが、2系統合わせると交互に15分間隔で来るようになっている。なるほど、よくできている。

市バスが積み上げてきた90年の歴史を感じるぜ。

 

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……この、グネグネに折れ曲がった「ご乗車の方はこう並んでください」のライン。


なんかちょっと、無理がないかな?


実際、この日のようなド平日でもかなりの行列になるのだから、土日ともなるともっととんでもないことになるのは容易に想像がつく。

それにしても、そもそも「数の多さ」と「スペースの広さ」が全然合っていないような気がする。

 

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ここで暮らす、地元の方々の複雑な思いも肌身で感じた。 この男性は「このラインに沿って並ぶよう整理してくれないか?」と我々にリクエストしてきたのだが、「次のバスからやります」と答えると、待ってはおれん! と、慣れた様子で(恐らくいつもの通りに)テキパキと乱れた列を正しはじめた。

 

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意外と皆さん、言われるがまま、素直に従うのにはちょっと驚いた。男性曰く、やはり土日はものすんごい長蛇の列が、いろんな敷地や車が通る場所まで侵入してしまうのだそうだ。

 

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また、伏見稲荷近辺には自動販売機の横でさえ、ゴミ箱がひとつも置いていなかった。

まあ想像はつく。多くの観光客がゴミ捨てのマナーを守らないのかわからないのか、いずれにせよ、そこには切実な理由があるのだろう。

しかしゴミ箱を廃したところで、「自分のゴミは自分で持ち帰る」なんてことになるものだろうか。

 

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ここ伏見稲荷だけでなく、観光客の多さと比例するような町の乱れがあちこちで問題になっていると聞く。

「美しいものに触れたい」という思いは、人間の本来的な欲求のひとつなのだと思う。でも、「多すぎる」のはやはり問題だ(だって「すぎる」のだから)。

だからというわけではないけれど、スウィングが発行するフリーペーパー『Swinging』で、いつか「京都・裏観光マップ」的なものを作りたいと考えている。京都にはまだそれほど知られていない、でも、とても魅力的な場所がたくさんある。

そんなアチコチを僕たちなりに紹介したい。

 

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さて、行き先で最も多かったのは鉄板の観光地のひとつ、「清水寺」であった。

なるほど、ここからなら確かに距離的にもちょうどいい。もちろん、南5か急行105、どちらか来たバスに乗って京都駅まで行き、206か急行100、または急行110に乗り換え、「五条坂」もしくは「清水道」で降りればいい。

このレポートを愛読してくれている方なら、わざわざここに書かずとも、もう何となくおわかりのはずだ。

 

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三十三間堂に行きたい人もいたね。

南5に乗って「七条京阪前」で下車、そこから歩いて行くのが我々の考えるベター。だって急行105に乗ると、京都駅まで行って降りて、急行100か206か208に乗り換えるのがちょっと手間だからね。でもこっちだと「博物館三十三間堂前」まで行くから判断の難しいところだね。

まあ迷うとキリがないけれど、何の因果かせっかくこうして出会ったのだから、我々を信じてほしいな!

 

 

お困りの様子のこの方たちに「Can I help you?」と近づくと、「あの、できれば日本語でお願いします」と言われてしまった。ワオー! 日本の方だったのですか! 

何となく日本人かそうでないのか、雰囲気でわかる場合が多いのだが、モチロン外れることもある。

はい、喜んで! 日本語のほうが得意です! っていうか我々、その言語しか話せません!


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そうなのだ。我々は……と言うより僕は、「迷い人」に近づくとき、「Can I help you?」と話しかけるのだが、これがあんまり良くないんではないか? ということにハタと気がついた。

というのも、我々のおせっかいに対し、「No,Thank you」と拒絶されてしまうこともしばしばなのだが、その人たちがあまりにも、必要以上に怪訝な表情を浮かべ「すぎる」ような気がずっとしていたのだ。

 

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なるほど、ただでさえ見た目の怪しい男前が、怪しい片言の英語を使っては、なおさら怪しさが増すに決まっている。

話せもしない英語ではなく、「お困りですか?」と、最も自信のある(ていうか、それしか話せない)日本語でリラックスして話しかけたほうが、それこそ言葉の壁を越えて、我々のおせっかい心がストレートに伝わるんじゃないか。

 

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実際、この方針に方向転換して以降、ファーストコンタクトの柔らかさがグッと増した感じがするのは気のせいではないように思う。

しかししかし、明らかに困っているのに、それでも我々を拒絶する方々がいつも一定数いるのは、「こいつらに金を取られる!」という警戒心がその理由なのだと思う。


海外にも我々と似たようなことをしている人は結構いるようで、中には「自分から」案内をしておいてチップを請求する人もいるらしい。実にたくましい。ある意味、尊敬もする。

 

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が、我々は「お金を払ってもいいようなこと」を「タダですること」のオモシロさを感じ続けたいし、できれば世界中の人とその感じを共有したい。

この点、美馬君と相談した結果、もう少し「FREE」であることをわかりやすく示せるような、「腕章」を作ろうということになった。


こうして我々の、誰にも頼まれていないこの活動は少しずつ、怪しさをそぎ落としすぎない程度に磨かれてゆく。

 

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明日、4月22日(月)に実施する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」の行き先はもちろんまだ決まっていない!!

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@「っぽい」四条河原町

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

去る1月28日(月)、我々は京都一の繁華街「四条河原町」へと向かった。ここには百貨店や商業施設や飲食店がぐわんぐわんと立ち並び、錦市場や新京極通り、先斗町や祇園などの人気エリアもほど近い。ちなみに「四条河原町」は町の名前ではなく、えっと、えっと、つまりこんな感じです!

 

→京都観光Navi:四条河原町

京都最大の繁華街の中心。京都を観光して「河ブラ」をしない若者はいないといわれる。高島屋・マルイ・大丸各百貨店をはじめ、四条・河原町・寺町・新京極各商店街も密集、ファッション、味の発進地になっている。

 

→四条河原町−Wikipedia

京都府京都市下京区および中京区にまたがる交差点名である。また、繁華街となっている周辺を緩やかに指し示す呼称(通称)としても用いられる。

 

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なので京都に住んでいると「昨日、河原町行ってきて〜ん」「今日、四条行ってくるわ〜」などの言葉をよく耳にするのだが、これらは「四条河原町を中心とする賑やかなエリアをブラブラする」といった意味合いで使われる。人ゴミが苦手な僕がこの言葉を使うことはほとんどないのだが、仕事となるともちろん話は別である。誰の発案だったかは忘れてしまったが、平日だから休日の狂ったような人波はないだろうし、雨が降ってもアーケードがあるので活動に支障も出ない。これまで一度も行ったことのないほうがむしろ不思議だ。四条烏丸編(2018.08.02 Thursday/京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@のりば多すぎ四条烏丸)のように家へ帰る京都の人が大半だろうと予想しつつ、まずは8つある「のりば」のうち、「Aのりば」に陣を構えた。

 

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さて、ヘンタイ記憶の仲介役となる僕が記入するこの案内用紙。今回から新たに採用した毎度お馴染み、美馬智さんによるNEWデザインである(もちろん今回のカメラマンも)。

かつては日本人に案内することがほとんどだったため、また、Q&XLのヘンタイ記憶をゲーム感覚で単に披露する(試して遊ぶ)ニュアンスも多分に含まれていたため、様々な行き方や複雑な乗り継ぎを提案することも多かった。しかしながら近年、この活動に対するニーズのマジさは高まる一方であり、マジで次の目的地にちゃんと行きたい、しかも海外からの観光客に案内することが急速に増えた。つまりは「すご〜い! マジで記憶だけ〜!? マジでヘンタ〜イ!」というお遊び感覚がマジで消滅してしまったのだ。

 

 

そのため「そこに行くにはこうです! 乗り継ぎも複雑だと分かんなくなるから1回まで!」という一撃必殺型のご案内が増えたことが、(若干の余裕を持たせながら)このデザインに反映されている。また、このスマホ全盛時代、ナウい美馬くんはナウいQRコードもここにのっけていて、やはり美馬くん撮影・編集の「京都人力交通案内 THE MOVIE」(ホントはこんなタイトルじゃありません)に飛べるようになっている。ちなみにこの日の夜、「アクセス数が増えてました!」と美馬くんから嬉しげなメッセージが入ったことが僕は嬉しかった。

 

 

さらにちなみにちなみに、現在、美馬君には先日オール上賀茂ロケで撮影した「shiki OLIOLI」のプロモーション動画の編集も進めてもらっている。僕はこれまで「一見つまらないこと、つまらないように見えることほど、その魅力や面白みを伝えることが難しい説」を唱えてきた−これは気が利いているようで実は当たり前のことを言っているだけなのである!−。

 

 

スウィングで例えるならば芸術創作活動「オレたちひょうげん族」から生まれる作品の魅力を伝えることは割に簡単だ。最悪、それらしいホワイトキューブがあって、それらしく展示すれば、一応、場としては成り立つ。いや、それっぽく成り立ってしまいやすいがゆえに、逆にとっても難しいという逆説がここにも潜んでいるのであるが、まあ、それはそれとして、shiki OLIOLI=箱折=菓子箱の組み立てという地味な、場合によっては軽んじられてしまいがちな仕事の魅力をどう伝えればいいか、ず〜っと何年も考え続けてきた。

 

 

そうこうしているうちに見学者に折り折り体験をしてもらうようになったり、展覧会に乗じてワークショップをしてみたり、徐々に外へと持ち出す機会も増え、現在、京都芸術センターにて開催中の「逡巡のための風景」展では、かなり大々的にワークショップを催している。京都芸術センターでshiki OLIOLI……。これはかなり攻めてる!!! と思っていたが、スウィングは元・学習塾、芸術センターは元・学校ということもあって、意外といつもの風景と変わらないのがオモシロい。

 

<ちぇき。>似顔絵とかゴミコロリもあるイベントスケジュールはこちら! →

 

 

動画が完成すればshiki OLIOLIの魅力を世界に向けて発信できる。

ああ、楽しみだ。ああ、撮影楽しかった。皆さま、苦笑いの準備をしてしばしお待ちください!

 

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……で??? 四条河原町で実施したアレは??? 人力交通案内のことは???

いや〜ん。もうなんか書くの面倒くさ〜い。

心を込めて印象に残っていることだけ書くから〜、ラブレターのつもりで読んでね!!!

 

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我々は昨年3月、二条城編(2018.05.06 Sunday/京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@ユニフォームまばゆい二条城)よりユニフォームを着ることでオフィシャル感が、つまり「京都市バス」関係の人っぽさが格段にアップした。

が、その一方で「この人たち市バスの関係の人…やんね? …ん? …なんか違う? …え? …どっち?」くらいのラインにとどまることを大切にしている。なぜならその「揺らぎ」にこそ面白みを感じるし、何より我々は、事実「京都市バス関係の人」ではないのである。

 

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「揺らぎ」は、我々のぬぐいきれないアヤシさを敏感に感じ取らざるを得ない、同じ日本人のほうが大きいようだ。

観光地とも言い切れない四条河原町でバスを待つ人はやはり日本人のほうが多く(しかもその大半は地元・京都の人)、それゆえマジマジと揺らぎを表されることも多かった(分かりやすく言えばジロジロと見られた)。

 

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これはむしろオフィシャル感を高めたほうがいいと判断し、Q氏には「お待たせしました〜。〇系統、〇〇方面行きです」といった「っぽい」アナウンスをより積極的にすること、XL氏には「これからバスに乗る人」の長い列と「バスから降りる人」が交錯してワチャ! っとなる部分を、「っぽく」うまいこと解消することを求めた。Q氏のアナウンスも、XL氏の親切もいつもナチュラルにやっていることの延長だから非常に「っぽい」。

 

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負けじと自分に何ができるか? を考え、全員がバスに乗り終わったのを確認した後、「っぽく」運転手に合図を送る役目を(勝手に)担うことにした。

これらの「っぽい」振る舞いにより、傍目からのオフィシャル感が(恐らく)高まると同時に、内面的にもだんだんとその気が高まり、我々の「っぽさ」にもどんどんと磨きがかかってゆくような気がした。その気になるって大事!

 

あ、「その気になるって大事!」の一例を思い出したので忘れないようにここに書いておこう。

 

昨日、大阪・中崎町「iTohen」にて「まともがゆれる」出版記念トークイベントを開催していただいた。15人くらいの小ぢんまりとした集まりではあったが、いくつもの、とっても良い出会いがあった(最近、出会いの質がめちゃくちゃ上がっているような気がしている)。

ところで「愛と家事」の著者、太田明日香さんが「出版記念イベントしましょ!」って言ってくれて、「じゃ、うちでしましょ!」って秒速で答えてくれたのがiTohenのオーナー、鰺坂兼充さんであった。鰺坂さんはとにかく速い。頭の回転も仕事も動きもキレキレに速く、「最低3人はいる」ように見えるのに、止まるべきときにはスッと止まっている……そんな不思議な人だ。

スウィングはこれまでiTohenで3回展覧会を開催しているが、どの展示も鰺坂さんに猛烈・高速サポートをしてもらった。展示の技であるとか非常に勉強にもなるのだが、「物事というのはそれをする人によって、いかようにも費やす時間が変わる」という事実を強烈に突き付けられる。もちろん何でも速ければいいってものでもないが、展示作業は基本的にケツが決まっているものなので、できるだけ効率的に、スピーディーに、そして正確にできたほうがよい。しかしながら僕は、ついつい細かなことに長くこだわってしまったり、そもそもがそんなに速く動けない。そこで思いついたのが「鰺坂さんを降ろす」、つまり展示作業中に限定して、僕に「鰺坂さんを憑依させる」という技だ。僕はこれを、どんな展示のときにもマジでやっている。するとどうでしょう!!! ……ちょっと。ちょっとだけ速く動けるような気がします。いや、集中力が上がるという感じか。いや、あ、そうか。展示作業に限らず、速く動きたいときにはいつでも降りてもらえばいいのか。そんなわけで鰺坂さん、これからもよろしくお願いいたします。

 

その気になるって大事!

 

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……脱線がひどい。主役であるQ氏とXL氏の影がかなり薄い。

まま、ええか。影は薄いけど体はデカいんだし。

 

ちなみに今回、ご案内した行き先は京都駅(予想通り)、清水寺(鉄板)、伏見稲荷大社(やはり鉄板)、銀閣寺(まあ人気)、「大丸京都店」(観光客がわざわざなぜ!??)などであった。

 

あまりの忙しさに2月は中止した京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

次回は3月25日(月)、出没地点はヒ・ミ・ツである(単にまだ決まっていないとも言う)。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@怒涛のゴールデンテンポー

 

ああ、いいね、いいね、これね。3人が「迷い人」(=行き先や行き方を探す人たち)の周りに寄ってたかってチームワークを発揮しとるね。3人がバラバラになっちゃったら案内が中途ハンパになったり、紙に書いて渡せなかったりするもんね。

 

 

お、いいね、いいね。遅れてきたXL氏が間から顔出しちゃったりしてるよね。やっぱりサンコイチ(?)やんね。完璧すぎてエクスタシー感じてる人もいるよね。

 

 

がしかし!! ががししかかしし!!! 2018年12月10日(月)、なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内すべく、我々「京都人力交通案内」一行が向かったゴールデンテンポー(金閣寺のことです)は、このサンコイチ原則がまったく通じないほどに迷い人で溢れ、我々は息つく間もなく、この活動史上最多の案内をし続けたのである。

 

 

金閣寺を訪れるのはおよそ1年前の2017年11月(→)に続き、2度目となる。前回、我々が陣を構えたのは金閣寺の真ん前にある「金閣寺バス停」(以下、「前」停)であった。が、金閣寺周辺にはややこしいことにもう1つ、「金閣寺バス停」(以下、「道」停)というのがあり、「道」停から乗らなければいけないのに「前」停でバスを待っちゃってる人に多数遭遇した。なので今回は逆に「道」停に陣取ったらどうなるか? を試そうと目論んだのだ。いやあ、本当にすごかった。同行したテンギョウ・クラさんが、「映画が1本撮れる」と言ってくれるくらいにすごかった。

 

 

そして最もすごかったのは出発前、(苦手な)ゴルゴに自分の帽子を勝手にかぶられて機嫌を損ね、ヒト××シのような表情で現場に向かったデンジャラスQ氏が、世界中からやって来た迷い人の猛烈アタックにあれよあれよと巻き込まれてゆくうちに、何となく機嫌を回復してしまったことだ。

 

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まるでそれは「スクール・ウォーズ」(高校ラグビー界で無名の不良弱小チームが、ある1人の教師が赴任してから数年で全国優勝を果たすまでの軌跡を描いた名作スポ根ドラマ)をギュギュッ! とコンパクトに圧縮したようなマジカルな風景であった。

 

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×トゴロ×のような顔をしているQ氏をそっとしつつ、今回も「やっぱ京都駅へ向かう人が多いんかなあ」などとXL氏とある程度行き先の見当をつけていたのだが、まあ当たらないっちゅうか人それぞれ。「道」停(Cのりば)に陣取り、混乱の中で展開した案内の数々をダダダダ! と以下に列記する。

 

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々圓先:銀閣寺/ご案内:ここから12で1本!

 

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行き先:二条城/ご案内:ここから12! もしくはBのりばに移動して急行102!

 

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9圓先:清水寺/ご案内:204か205で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「清水道」下車!

 

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す圓先:源光庵/ご案内:59で「千本北大路」まで行って、6に乗り換えでゴール!

 

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ス圓先:錦市場/ご案内:12で四条高倉まで。そこからウォーク!

 

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行き先:北野天満宮/ご案内:ここ(Cのりば)ではなくBのりばに移動して204か205か急行101か急行102に乗車!

 

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Ч圓先:嵐山/ご案内:ここではなく「前」停に移動。59で「山越中町」まで行って、11に乗り換えでゴール!

 

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┨圓先:ホテルオークラ/ご案内:205で「京都市役所前」下車!

 

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行き先:大徳寺/ご案内:12か204か205か急行101か急行102で1本!

 

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行き先:円町/ご案内:ここではなくBのりばに移動。204か205で「西ノ京円町」下車!

 

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行き先:八坂神社/ご案内:急行102で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「祇園」下車!

 

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行き先:龍安寺/ご案内:ここ(「道」停)ではなく「前」停に移動。59で1本!

 

 

行き先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばに移動。205で1本!

 

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行き先:北野天満宮/ご案内:ここではなくBのりばから何でも!

 

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行き先:八坂神社/ご案内:12か59で「四条京阪前」まで。そこからウォーク!

 

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姐圓先:二条城/ご案内:12で1本!

 

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厩圓先:京都市立近代美術館/ご案内:急行101で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「東山二条・岡崎公園口」まで!

 

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温圓先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

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街圓先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばから205で1本!

 

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換圓先:四条河原町/ご案内:205で1本!

 

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㉑行き先:三条京阪/ご案内:12か59で1本!

 

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㉒行き先:北野天満宮/ご案内:ここではなくBのりばから何でもOK!

 

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㉓行き先:錦市場/ご案内:12で「四条高倉」まで。そこからウォーク!

 

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㉔行き先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばから205!

 

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㉕行き先:四条烏丸/ご案内:12で1本!

 

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㉖行き先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

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㉗行き先:出町柳/ご案内:205で「葵橋西詰」。そこからウォーク!

 

 

㉘行き先:下鴨神社/ご案内:205で1本!

 

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㉙行き先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

 

㉚行き先:錦市場/ご案内:12で「四条高倉」まで。そこからウォーク!

 

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㉛行き先:天龍寺/ご案内:ここではなく「前」停から59。「山越中町」で11に乗り換えて「嵐山天龍寺前」まで!

 

 

㉜行き先:祇園/ご案内:急行102で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206!

 

以上……。行き先が同じなのにご案内の内容が違う場合があるのは、そのタイミングで来るバスや「迷い人」の要望、僕たちが見せられるスマホ画面等に影響されるからだ(もしくは僕の記録間違い)。特にスマホで既に行き方を調べてしまっている人は、我々のベターな提案をなかなか受け入れてくれなかったりする。また、Q&XL氏が後から「あ、こんな行き方あったわ」と思いつくことももちろんある。

 

 

しかしながら我々はたかだか90分のうちに、一体、何ヶ国の人たちと話をしたのだろう。「金閣寺道」というバス停にいるだけで、行き先を案内するという、ただそれだけのことで、まるで世界中を旅して回ったようだ(が、3名とも国外旅行の経験なし!)。ああ、やはり金閣寺は強かった。美しいとか魅力的とかそんなんを越えて「強かった」。やり終えた感、ハンパじゃない。

 

 

さて、こうしてゴールデンテンポーと相まみえた次の日。Q氏、まだくすぶり続ける怒りをそのままにはしておけないと、ビビるゴルゴに真正面から向き合う。

 

「昨日、うちの帽子、勝手にかぶったやんか?」

 

ただならぬ雰囲気にビビるゴルゴ、「かぶってないよ」と即答する。ん〜っと、え〜っと、察するにビビりすぎたゴルゴはウソをついている(そういう人なのである)。でも、特にQ氏に対してそれは危険……。ああ、安直なウソは恐らく事態をややこしくさせる……。しかしQ氏、一瞬固まるがなんとゴルゴの「かぶってないよ」を完全無視! 「もう勝手にかぶらないでください」と強引に続けると、その迫力に気圧されたゴルゴはまたも即答で「はい」。お〜お、なんか知らんけどウソと率直さが絡み合って一件落着。次回はスムーズに行けますよ〜に〜。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は1月28日(月)、京都一の繁華街「四条河原町」に出没する。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 12:09 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」

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去る11月12日、我々「京都人力交通案内」一行はこの日の目的地である金閣寺へと車を走らせていた。が、雨がパラパラと降り出す。前回はQ氏もXL氏も体調悪く急遽インタビュー企画にしたが、今日もまた無理なのだろうか? 金閣寺がダメなら屋根のある別のところへ変更しようか? そんなふうに頭をぐるぐるしていた折、ふいにXL氏が言う。

 

 

「あ、205や」

 

 

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「何を言うとるんや、わ〜れ〜」と思いながらXL氏が見つめる先を追うと、か〜な〜り前方の「千本北大路」交差点を1台のバスが横切ろうとしている。つまり我々に車体の側面を向けて。なぜだ? なぜに側面だけを(数秒)見て、あのバスが「205系統」と言い切れたのだ? 率直に問うと、氏からはシンプルな答えが返ってくる。

 

 

「かたち」

 

 

はい、震えるほどのヘンタイ決定。市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているだけでもだいぶイカれているのに、形でバスが分かった日にゃあ、もうおしまいよぉ……。というわけで堪えきれない昂りを抑えつつ、(そして雨も降っていたので)今回も再び予定変更、京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」を敢行することとなったのである。

 

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市バスを真横から見られるベストポジションを求めてしばし車を走らせ、いい感じの路肩に停車。さあ、ここから先は動画をご覧いただきたい。編集は毎度おおきに、美馬智さんです。ではどうぞ!!!

 

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0)
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