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京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@全国紙一面!! 嵐山

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2019年5月27日(月)、午後2時前。ところは古都京都の名勝・嵐山。

我々がこの地を京都人力交通案内の舞台に選んだのは2度目のことだ。

この地には世界各国からの観光客がわんさかいて、それと比例するように次の行き先にどうやって行ったらいいのか小首を傾げる「迷い人」が大勢いることも経験上知っている。

そして「迷い人」が大勢いるということは、我々の仕事がとっても忙しいということだ。

 

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我々は出没地点を決めるとき、「今日はなんかバリバリ頑張りたいね!」とか「最近疲れ溜ってるから人少なそうなとこ行こうね……」とか、気分や体調によって「かなり適当に」決めている。

が、この日は違った。気分や体調ではなく、「朝日新聞」と「マガジンハウス」という、大手(だと思う)メディア2社の同行取材に合わせて、取材的に盛り上がる、絵になるところに行こうと「かなり打算的に」考え、嵐山行きを決めたのである。

 

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しかしまあ、いつも写真撮影をしてくれる美馬君に加えて、記者、編集者、ライター、カメラマン。

こんなにも大勢の人たちに見守られなが……いや、オモロがられながらこの活動をする日が来るなんてね! 

 

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そしてまあ、想定通りの大忙し! だからはじまってしまえば我々のやるべきことは全く変わらなかったのだが、案内をし終わった人たちに記者さんが果敢に聞き込み(?)をしていたり、我々がいつも通りにしていることを編集者さんがなんか知らんけどゲラゲラ笑っていたりしているのは、横目で見ながらとても楽しかった。

 

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案内自体は3つの点が印象深かった。

 

1つ目。「のりば」間違いをしている人に正しいのりばを伝えるのが難しい場合、もう言葉では無理だしかえって時間がかかるから、「このおっさんの後をついて行っちゃって!」システムを結構な頻度で発動したこと―ほとんどの場合、「このおっさん」はXL氏である。僕がいなくなると紙に書く人がいなくなるから案内自体が機能しにくくなるし、Q氏にXL氏のような柔軟性はない。ないものはない―。

 

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のりば間違いは観光客にとって致命的だ。

下手をすると、真逆のルートを辿り、とんでもない時間をかけてしまったり、全然違う場所に連れて行かれたりしてしまう。

ところで僕はこのシステムを発動するとき、「Follow him! はっちゃん(XL氏の愛称)、よろしく!」とか言うのだが、なんとなくその昔公開された『ジャンヌ・ダルク』(1999年公開/リュック・ベッソン監督)という映画にその様が似ているな、と今思った。

 

 

ミラ・ジョボヴィッチ演じるジャンヌ・ダルクがたくさんの兵士たちに向かって、勇ましく「Follow me!!!」と絶叫する、あのシーンに似ているな、と今思った。

だからこのシステムを今この瞬間、「ジャンヌ・ダルク」と名付けようと思う。「はい、はっちゃん、ジャンヌ・ダルクよろしく!」「OK! Follow me!!!」。

 

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2つ目。前回、三十三間堂前での案内において、我々は京都市バスの運転手から労いの言葉をかけられるという感動的な瞬間に出会った。決して望んで得たものではなかったのだが、震える心に嘘はつけず、思わずグッと来てしまった。

 

……が、今回はどうだ?? 運転手の態度のそれはそれは悪いこと!!

 

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別に我々が何か言われたとかではないのだが、バスを乗り間違えた人たちに「早く降りてください! 次のバスが来ますから!」と冷たく言い放ったり、今にも乗り込もうとしている人を置いてきぼりにして走り去ったりした。

基本、大混雑で運行ダイヤが乱れまくっていたから、運転手に余裕がなかったのだとは思う。

でも、これが残念ながら我々が良く知る市バス運転手のありがちな姿だよな、とも思う(もちろん皆が皆、そういうわけではないが)。

そしてこの拭いがたいマイナスイメージがあるからこそ、我々は前回の「ありがとう」とか「ご苦労様」の声に震えたのだろうし、これは例えば普段粗暴な振る舞いの多いQ氏がちょっと親切っぽいことをすると、皆が歓声を上げる仕組みと同じなのだと思う。

 

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放っておいてもガンガン乗客が乗ってくるという慢心。

そして同時に、あまりにも密度過剰な人、人、人から受けるストレス。

実際のところ、どうなのだろうか? いつか運転手さんたちの本音を聞いてみたい。

どうでしょう? 京都市交通局さま、そんなフリーペーパーとか作ってみては。

 

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3つ目。この活動をしていると「No, thank you」と案内を徹底拒否されることも少なくないのだが、どうやらこの反応は「こいつらは親切なサービスをしておいて後で金を取るに違いない」という警戒心から来ているようだ。

実際、海外ではそういうパターンが当たり前にあるらしいし、尚且つこの警戒心には僕とQ氏の存在がかなり物を言っている気がする。

 

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いつもニコニコ仏のような顔をしているXL氏なら、僕が案内をされる立場でも気を許してしまうだろう。

が、僕とQ氏はこりゃダメだ。人相や外見があまりに良すぎて「金を取られそう」と思われてもまったく不思議ではない。

だって僕が僕に声をかけられたとしたら、迷わず「No,thank you」かますと思うもん。

そう考えたら我々に案内を求めてきたり、我々の案内を拒否しない人たちは逆にすごい。


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……が、もっとすごい人たちが現れた。シンガポールからやって来たというその親子はにこやかに案内を求めてきて、案内が終わったら「アノー、シャシンOKデスカ?」と記念写真をにこやかに撮影し(ここまでは結構よくある)、その後さらに、やはりにこやかに「How much?」と尋ねてきたのである。FREE(=タダ、無料)であることが分かると、2人の顔がmoreにこやかに輝いたことは言うまでもない。

 

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滅多にあることではないが、こういう素敵すぎるピカピカの出会いが生まれることも、この活動の醍醐味のひとつなのである。

ちなみにこの親子は、去る6月15日(土)、朝日新聞夕刊の一面を飾った記事中にも登場している。つまり記者さんの取材にも快く応じはったっちゅーことである。もうなんてなんていい人たち!!! 

この世界は、まだ捨てたものではない。

 

 

というわけで遂にこの活動は、全国紙夕刊の一面を飾るに至り、その反響はなかなかのものがあった。

具体的に言えばFacebookの「いいね!」がめっちゃ多く、「見たよ!」のリアルな声もちょいちょいと寄せられた。

そしてその中には京都市バスの元締め(?)、京都市交通局からのテレフォンもあり、その内容はと言えば「ぜひ現場を見学させてください」という、とっても嬉しい申し出であった(7月22日に実現予定!)。

 

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(予定調和な着地点を嫌って)「そういう質問には答えたくありません」を連発する心の広い僕を相手に、丁寧な丁寧な取材をしてくださった朝日新聞の阪田記者、本当にありがとうございました。

 

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大の大人2人が意味わからんヘンタイ知識を持っていて、平日の真っ昼間に誰に頼まれるでもなく、ヘンタイかましてますよー、アホみたいでしょー、でもこんなんでも結構楽しいですよーというメッセージが美しく、素敵な感じに変換されてゆくのはちょっと怖いし、Q氏とXL氏が「障害者」って言葉にちょっと複雑な表情を浮かべていたのもまた事実だ。

僕ももちろん100%は納得していないし、きっと阪田記者も同じ気持ちなのだろう。

 

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物事というのは一足飛びに、そうやすやすとは変わらない。

多くの場合、変化というのは目に見えないくらいの速度で進んでゆくものだ。

未来に残された宿題を自覚しつつ、ひとまずもう1つの密着取材、マガジンハウスのどんな本の〜? どんなコーナーに〜? どんなふうに〜? 掲載されるのか、すんげー楽しみに待ちたいと思う。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 14:15 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@2人のご近所!! 三十三間堂

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いつにも増して今回はレポートのタイミングがメチャクチャ早い。

 

毎回がドラマチックな京都人力交通案内。「ああ、今回もオモシロかった! 早く書こう、書こう!」と思いつつ、でもあっと言う間に2、3週間が経ってしまうことがほとんどなのだが、それはやっぱり他に優先してしまうことが多々あるから、言い換えればそれほど優先順位を高くつけてないからなのだろう。

 

でも今回は違う。本当に早く書きたいし、「早く書かなければいけない」という使命感すら感じている。

 

大きく2つあるその理由を短い言葉で表すと「間に合うかも!」と「泣くほど嬉しい!」になる。

 

ね? どっちも気になるでしょう??

 

なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

 

我々一行は、いつもの通り出発直前に決めた目的地、「東寺」へと向かった。今回の同行者は美馬くん(写真撮影)に加え、最近、スウィングに頻繁に顔を出しているNHK『バリバラ』の坪井さんである。

 

それにしても坪井さんの行動力はすごい。

 

 

何がすごいって1週間前くらいにはじめて現れたにも関わらず、昨晩、親キャバ増田さん宅を会場に開催してもらった「Q&木ノ戸 合同生誕記念祭」にもごくごく自然に参加していたのだから。

 

ピザ、美味しかったです。

ありがとう。

 

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世界遺産・東寺。

 

京都駅にもほど近い立地ということもあり、何度も何度も何度も目にしてきたが、見飽きるということがない。毎回必ず「は〜〜〜……」と感嘆する。と言っても東寺全体というより、そのシンボルとも言える「五重塔」を見上げて「は〜〜〜……」となるのであるが、これはやっぱりすごいことだと思う。

 

それくらい圧倒的な存在感があり、美しい。

 

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案内の予習などをかましながら車を走らせること、およそ20分。無事に東寺へと到着するが、車内はヒジョーにビミョーな空気に包まれる。

 

五重塔は今日も見事だ。が、バス停にも境内にも、ほっとんど人がいないのである。

 

う〜む、不思議だなと思いつつ、これでは仕事にならぬ! もう1つの行き先候補であった「高台寺」に行こう! と即座に判断。皆の同意を取り付け進路変更、九条通りを東へと向かい、そして東山通りを北上する。

 

……と、七条通りを目前にしたそのとき、僕は先月の伏見稲荷大社で、ある方たちを「三十三間堂」へご案内したことをふと思い出してしまった。高台寺もいい。ああ、でもなぜだか今日は、三十三間堂のほうが自分的にしっくりくる! 

 

しかしこのチョー直前のタイミングで、いつもふたつ返事で「ええよ」のXL氏はともかく、融通の効かないQ氏のOKが得られるだろうか?

 

たぶん無理だろうな、無理じゃなくても説得に時間がかかるだろうな、と覚悟しながら「やっぱり三十三間堂はどう???」と尋ねると、あれまあ、なんと予想外! Q氏からも「いいよ」の即答が返ってきたのである。

 

しかもあんた、ニコニコとびっきりの笑顔ではないか? 一体どうした? なんか脳かどっかの、根本的な手術でも受けたんか?

 

いや、違う。三十三間堂からは、Q氏の(そしてXL氏の)自宅が目と鼻の先なのである。つまり仕事が終わったら、速攻でおうちに帰れちゃうのである。この「お得感」によってQ氏は「いいよ」とニコニコ即答したのに違いないのである。

 

どこのどいつだ? 勝手に決めつけて覚悟したり、根本的な手術とか言った失礼なやつは? しかし三十三間堂の近所に住んでるってなんかすげーな。

 

とにかく遂に決まった。さあ、三十三間堂で圧巻の千手観音像群を目にした人たちは、一体どこへと向かうのだろう?

 

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最寄りのバス停は「博物館・三十三間堂前」。「のりば」はAとBの2つしかなく、シンプルである。

 

最初は祇園とか清水寺とかに向かう「Aのりば」へ行ってみたのだが、人がほとんどいないし増える気配もない。ここも即座に違う! と判断し、通りを渡って「Bのりば」に陣を構えることにする。

 

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ところで前回決めた方針の通り……というか前回のレポートを読んだ美馬くんが慌てて買って来てくれたので、今回から我々は「腕章」を導入することにした。

 

目的はオフィシャル感を高めるためと、「タダでご案内します!」を分かりやすく示すため。

 

デコボコツルツルした面にそれぞれがマジックでぎこちなく書いたのであるが、僕はうっかりカッコをつけて英語で書いてしまったため、首かけPOPと合わせて、さらに「英語を話せるっぽさ」が増してしまった。ま、どうあれ、話せないものは話せないのだし、これまで通り使える言葉を精一杯駆使するだけだ。

 

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Q氏はさすがだ。中国の方々に若干親切っぽく見えなくもないが、オフィシャル感と同時にアヤシさも増してしまうあたり、やはり只者ではない。

 

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XL氏の「無料案内」もいい。どこか「いかがわしい感じ」が漂っているのがいい。

みんな違ってみんないい。

 

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「博物館・三十三間堂前」バス停には急行「86」「88」「急行100」「急行110」「206」「208」、さらには「臨時」と、かなりたくさんの系統が通るが、どのバスも京都駅へと向かう。

 

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いろいろと次の行き先を予想しながらBのりばまで残り数メートルくらいまで近づいたとき、急行100がス―――とやって来て停車する。

 

するとおもむろにQ氏とXL氏がバス停に向かって駆け出し、到着した急行100の側面に立って、乗客の乗り降りをあーだこーだ言いながら手伝いはじめたではないか。

 

 

なんと!!!

 

これまで市バスは【後乗り前降り方式】が基本だったのだが、この急行100にのみ、今年3月16日から【前乗り後降り方式】が導入されたらしいのだ。

さすがヘンタイ! よー知ってる! そして何たる親切心と責任感!

 

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いやあ、マジでふたりのこの動きには驚いたが、この「急行100だけ前乗り後降り方式」により、乗客の皆さんは来るバスによって乗り口を変えねばならず、当然そこには若干の混乱が生まれる。

 

従ってこの日の我々の業務(?)の中心は、気がつけば「乗客の乗降サポート」になっていたのである。

 

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さて、最初の案内はこの女性2人組。そしてこの2人こそ、高速レポートの理由その1、「間に合うかも!」の使者たちなのだ。

 

このお2人が行きたいところは「六孫王神社」。

我々は思った。

どこそれ??? ぜんぜん知らん!!! 

 

ま、京都駅までバスで行って、そこからは歩いて行くというプランを既にしっかり持っておられたので、そもそも我々の出番はなかったのだが、「なぜそこへ?」と尋ねたその答えが、とってもステキだったのである。

 

「藤の花が見頃らしいんですよ」

 

藤の花を見に……六孫王神社へ行く……。

なんかいい! とてもいい! まだ間に合うかも知れません! だから急いでこのレポート書いたんだから、どなたかぜひ行ってみて! 

 

きっとそこには美しい藤の花が咲いているから。

 

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この方は「祇園に行くにはこっちで合ってますか?」。「いいえ、向こうのAのりばからです」とご案内。

 

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この中学生たちは「東寺に行きたい」と。ほう、そこはついさっき我々がスルーしてきたところやで。「向こうのAのりばから208に乗って、九条大宮で降りてね!」とご案内。

東寺じゃなくって九条大宮やでー。

間違えないようにね!

 

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お次、この方の行き先は「東本願寺」。これまで一度たりともご案内した記憶がないが、確かにここからは近いし、見ごたえありまっせー。「206か208に乗って、烏丸七条で降りてください。そして辺りを見渡せばもう見えます!」とご案内。

 

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ところで皆さん、この赤い、「ちょっと違う感じ」を出しまくっているバスをご存知か?

これは京都市バスではなく、「プリンセスラインバス」というヤツです。誰でも230円で乗れるのですが、一日乗車券も障害者手帳も使えないのでご注意を。

 

京都女子大学、四条河原町、京都駅を結ぶ真っ赤な路線バス

京都駅から東山七条間のバス路線は非常に混雑する路線のひとつです。 この混雑を解消するために当社が平成15年から計画し、国土交通省近畿運輸局の指導のもとにご利用者の利便性を向上するため、新規路線として許可されたのがプリンセスラインバスです。 皆様のご理解とさらなるご愛顧をお願いする次第です。

 

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しかしこの日は暑かった。道中、道路脇に設置された温度計を見かけたその数字は「28度」!!!

 

暑さにめっぽう弱いQ氏の表情もそりゃあ、だんだんアカン感じになってきて当然だ。心配して「暑そうやな。だいじょうぶ?」と声をかけると、Q氏はこう答える。

 

「太陽きてるもん」

 

……そんなん暑いときに言う!?? 

……「太陽きてるもん」とか言う!??

 

んー、どっかの誰かが絵本のタイトルにでもしてそうな。なんかステキ。なんか憎たらしい。

 

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さて、そろそろこのあたりで高速レポートの理由その2、「泣くほど嬉しい!」について触れたいと思う。

 

我々はこの京都人力交通案内という活動を、誰に頼まれるわけでもなく、でも確実なニーズと遣り甲斐を感じながら続けてきた。2012年の6月にはじめて、今回が55回目だ。ゴーゴーだ。GOGOモンスターだ。GOGO夕張だ。

 

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制帽をかぶったりユニフォームを作ったり、徐々に京都市バスの関係者っぽく「寄せてきた」が、実際のところは何の関係もないし、運転手さんと何かの関わりを持ったことも一度もなかった。

 

が、今回、遂に、である。

 

ある運転手さんが、社内マイクを使って我々に向かってこう言ったのである。

 

「ご苦労様です」

 

Qはん! XLはん! ねー! 今の聞いた??

おおう! 全然聞いてないっぽいし、興味もないっぽい!

じゃ、美馬君! 今の! 今の聞いた? 

するとそこには僕が知る美馬君史上、最高に嬉しそうな表情を浮かべた彼がいたのである。

 

「ちょっと泣きそうになりました」

 

同感であった。別にこんなふうに言われたくてやってきたことではないけれども、もう、なぜだか、メチャクチャ嬉しかったのだ。

 

そして感激も冷めやらぬまま、次の次くらいの運転手さんからは「ありがとう」。

 

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とりわけ今回は「急行100だけ前乗り後降り方式」ややこしや問題の解消に向けーその場限りではあったけれどもー我々が目いっぱい力を費やしたことも大きかったのだと思う。

 

でも、ものすんごい近くで仕事(?)をしながらも、これまでひと言だって交わし合うことがなかった運転手さんたちと、こんなふうに、こんなふうに心を通わせられる日が来るなんて。まさかこんなモチベーションで、こんなレポートを書く日が来るなんて。

 

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いやあ、(ムカつく運転手さんも多いけど……)ホントにやってきてよかったっす。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は、5月27日(月)、京都のどこかに出没予定である。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:44 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@日本一!の伏見稲荷大社

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

今、京都で一番、いや、それどころか日本一の人気スポットであることはモチロン知っていながら、なぜかこれまで一度も足が向かなかった「伏見稲荷大社」(以下、伏見稲荷)。 


なぜだろう? 


あの尋常じゃない人の多さを想像しただけでゲンナリしてしまっていたから?

いや、たぶん違う。伏見稲荷まではスウィングからはだいぶ距離があるし、時間もかかるし、つまり「遠いから面倒臭かった」のだと思う。

 

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世界各地から京都にやって来る観光客の、「あそこに行きたい!」という切実なニーズに真剣に応える活動であるにも関わらず、我々3人の、本番前(?)の態度ったらとってもだらしがない。

基本的には出発直前までポーカーをしているし(昼休み明けに出発するのだ)、「我々の行き先」を決めるのも、とりあえず車を出してからだったりするのが最近のリアルなのである。

時々いただく「今度はどこでやるんですか?」という質問にお答えできないのも、そんなわけなのです、すみません……。

だから今回、これまで敬遠してきた伏見稲荷になぜ行くことになったのか、誰がそんなことを言い出したのか、まったく、何ひとつ思い出せないのであるが、とにかく! 去る3月25日(月)、なんか知らんけど、遂に我々は彼の地へと車を走らせたのである。

 

あれ? カーナビによると距離にして7、8キロ、時間にして約30分で着くというではないか。

じゃあ、「遠い」というイメージは一体どこから来ていたのだろうね。恐らく我々の中では「京都駅」がひとつの「区切り」となっており、京都駅以南は遠い(=面倒臭い)という思い込みがインプットされていたようだね。思い込みってほんとダメだね。 

 

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京都市内は渋滞に引っかかるとけっこう悲惨なことになるのだが、意外とスイスイと快調に進む。

しかし、なんやなんや? 川端通り沿いにずっと人だかりができているぞ? すんごい警察だらけで物々しいぞ? そんなにみんなで出て来ちゃったらガード甘々で泥棒さんが喜んじゃうぞ?


はい、天皇陛下である。

 

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今回は美馬君(写真撮影)に加えて佐藤君(オモロいことメモ)も同行して、5人乗りの車にギューギューになっていたのだが(だってQ&XLはそれぞれ1.5人分!)、誰も、なんも、ほとんど興味なし。 

が、天皇陛下が乗った車とすれ違ったときにはちょっと「おー!」となった。しかし人ひとりを、「象徴」として祀り上げるこの制度ってホントどうなんだろう。新元号も発表されたけど、和暦と西暦ふたつあるって、とってもややこしいし。


ちなみにスウィングは今年度より全て西暦で統一することにしました。

 

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とか言うてる間に伏見稲荷近辺に近づく。ちょっと離れた駐車場を見つけ、車を停める。

駐車場は「できるだけ近くて分かりやすいところに停めたい」(=面倒臭いのもしんどいのもイヤ!)という、怠惰な人間心理を巧妙についた戦略によって、「そこ」に近ければ近いほど露骨すぎるほどに価格設定が高くなることが多い。なので程よく距離を取るだけで全然違うのである。

 

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まずは一旦バス停を通りすぎ、伏見稲荷大社に向かって歩を進める。

人々が「次のあそこへはどうやって行ったらいいんやろ?」を本格的に調べはじめるのは、本体(今回の場合は伏見稲荷)ではなく駅やバス停近辺……というのは経験則として学んできた。だから本体近くに陣を構えることはまずないのだが、混雑具合であるとか人の流れとか、本体付近の雰囲気は掴んでおいたほうがいいと考えたのである。

 

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おおう……。まだ桜も咲いていないこのタイミングで、吐き気を覚えるくらいの人出ではないか……。


やはり日本一はダテではない。


そして伏見稲荷から次の目的地へと移動するには、バス停よりも近く、そして時間も正確なJR(稲荷駅)や京阪電車(伏見稲荷駅)を使う人のほうが多いのかもしれない……なんてことを考えながら、この人波はたまらん! と、師団街道沿いにある「稲荷大社前」バス停へそそくさと引き返した。 

 

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「稲荷大社前」バス停はシンプルだ。「Aのりば」も「Bのりば」も「Cのりば」もなく、師団街道を挟んでこっち側とあっち側に向かい合わせに2つだけ。しかも京都駅、つまり京都の中心地からより離れてゆく南行きに乗る人はそれほど多くないはずだ。

というわけで、我々は迷わず、京都駅方面に向かうバスが出る、北行きバス停に陣を構えた。

 

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「稲荷大社前」バス停から出る京都市バスは、「南5」と「急行105」の2系統のみ。少々ルートは違うが終点は京都駅で変わらないから、基本的には来たバスに乗れば京都駅には着ける。

 

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一見すると「意外とバスの本数、少ないな」と感じるが、2系統合わせると交互に15分間隔で来るようになっている。なるほど、よくできている。

市バスが積み上げてきた90年の歴史を感じるぜ。

 

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……この、グネグネに折れ曲がった「ご乗車の方はこう並んでください」のライン。


なんかちょっと、無理がないかな?


実際、この日のようなド平日でもかなりの行列になるのだから、土日ともなるともっととんでもないことになるのは容易に想像がつく。

それにしても、そもそも「数の多さ」と「スペースの広さ」が全然合っていないような気がする。

 

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ここで暮らす、地元の方々の複雑な思いも肌身で感じた。 この男性は「このラインに沿って並ぶよう整理してくれないか?」と我々にリクエストしてきたのだが、「次のバスからやります」と答えると、待ってはおれん! と、慣れた様子で(恐らくいつもの通りに)テキパキと乱れた列を正しはじめた。

 

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意外と皆さん、言われるがまま、素直に従うのにはちょっと驚いた。男性曰く、やはり土日はものすんごい長蛇の列が、いろんな敷地や車が通る場所まで侵入してしまうのだそうだ。

 

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また、伏見稲荷近辺には自動販売機の横でさえ、ゴミ箱がひとつも置いていなかった。

まあ想像はつく。多くの観光客がゴミ捨てのマナーを守らないのかわからないのか、いずれにせよ、そこには切実な理由があるのだろう。

しかしゴミ箱を廃したところで、「自分のゴミは自分で持ち帰る」なんてことになるものだろうか。

 

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ここ伏見稲荷だけでなく、観光客の多さと比例するような町の乱れがあちこちで問題になっていると聞く。

「美しいものに触れたい」という思いは、人間の本来的な欲求のひとつなのだと思う。でも、「多すぎる」のはやはり問題だ(だって「すぎる」のだから)。

だからというわけではないけれど、スウィングが発行するフリーペーパー『Swinging』で、いつか「京都・裏観光マップ」的なものを作りたいと考えている。京都にはまだそれほど知られていない、でも、とても魅力的な場所がたくさんある。

そんなアチコチを僕たちなりに紹介したい。

 

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さて、行き先で最も多かったのは鉄板の観光地のひとつ、「清水寺」であった。

なるほど、ここからなら確かに距離的にもちょうどいい。もちろん、南5か急行105、どちらか来たバスに乗って京都駅まで行き、206か急行100、または急行110に乗り換え、「五条坂」もしくは「清水道」で降りればいい。

このレポートを愛読してくれている方なら、わざわざここに書かずとも、もう何となくおわかりのはずだ。

 

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三十三間堂に行きたい人もいたね。

南5に乗って「七条京阪前」で下車、そこから歩いて行くのが我々の考えるベター。だって急行105に乗ると、京都駅まで行って降りて、急行100か206か208に乗り換えるのがちょっと手間だからね。でもこっちだと「博物館三十三間堂前」まで行くから判断の難しいところだね。

まあ迷うとキリがないけれど、何の因果かせっかくこうして出会ったのだから、我々を信じてほしいな!

 

 

お困りの様子のこの方たちに「Can I help you?」と近づくと、「あの、できれば日本語でお願いします」と言われてしまった。ワオー! 日本の方だったのですか! 

何となく日本人かそうでないのか、雰囲気でわかる場合が多いのだが、モチロン外れることもある。

はい、喜んで! 日本語のほうが得意です! っていうか我々、その言語しか話せません!


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そうなのだ。我々は……と言うより僕は、「迷い人」に近づくとき、「Can I help you?」と話しかけるのだが、これがあんまり良くないんではないか? ということにハタと気がついた。

というのも、我々のおせっかいに対し、「No,Thank you」と拒絶されてしまうこともしばしばなのだが、その人たちがあまりにも、必要以上に怪訝な表情を浮かべ「すぎる」ような気がずっとしていたのだ。

 

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なるほど、ただでさえ見た目の怪しい男前が、怪しい片言の英語を使っては、なおさら怪しさが増すに決まっている。

話せもしない英語ではなく、「お困りですか?」と、最も自信のある(ていうか、それしか話せない)日本語でリラックスして話しかけたほうが、それこそ言葉の壁を越えて、我々のおせっかい心がストレートに伝わるんじゃないか。

 

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実際、この方針に方向転換して以降、ファーストコンタクトの柔らかさがグッと増した感じがするのは気のせいではないように思う。

しかししかし、明らかに困っているのに、それでも我々を拒絶する方々がいつも一定数いるのは、「こいつらに金を取られる!」という警戒心がその理由なのだと思う。


海外にも我々と似たようなことをしている人は結構いるようで、中には「自分から」案内をしておいてチップを請求する人もいるらしい。実にたくましい。ある意味、尊敬もする。

 

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が、我々は「お金を払ってもいいようなこと」を「タダですること」のオモシロさを感じ続けたいし、できれば世界中の人とその感じを共有したい。

この点、美馬君と相談した結果、もう少し「FREE」であることをわかりやすく示せるような、「腕章」を作ろうということになった。


こうして我々の、誰にも頼まれていないこの活動は少しずつ、怪しさをそぎ落としすぎない程度に磨かれてゆく。

 

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明日、4月22日(月)に実施する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」の行き先はもちろんまだ決まっていない!!

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 19:51 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@「っぽい」四条河原町

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なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内する京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

 

去る1月28日(月)、我々は京都一の繁華街「四条河原町」へと向かった。ここには百貨店や商業施設や飲食店がぐわんぐわんと立ち並び、錦市場や新京極通り、先斗町や祇園などの人気エリアもほど近い。ちなみに「四条河原町」は町の名前ではなく、えっと、えっと、つまりこんな感じです!

 

→京都観光Navi:四条河原町

京都最大の繁華街の中心。京都を観光して「河ブラ」をしない若者はいないといわれる。高島屋・マルイ・大丸各百貨店をはじめ、四条・河原町・寺町・新京極各商店街も密集、ファッション、味の発進地になっている。

 

→四条河原町−Wikipedia

京都府京都市下京区および中京区にまたがる交差点名である。また、繁華街となっている周辺を緩やかに指し示す呼称(通称)としても用いられる。

 

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なので京都に住んでいると「昨日、河原町行ってきて〜ん」「今日、四条行ってくるわ〜」などの言葉をよく耳にするのだが、これらは「四条河原町を中心とする賑やかなエリアをブラブラする」といった意味合いで使われる。人ゴミが苦手な僕がこの言葉を使うことはほとんどないのだが、仕事となるともちろん話は別である。誰の発案だったかは忘れてしまったが、平日だから休日の狂ったような人波はないだろうし、雨が降ってもアーケードがあるので活動に支障も出ない。これまで一度も行ったことのないほうがむしろ不思議だ。四条烏丸編(2018.08.02 Thursday/京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@のりば多すぎ四条烏丸)のように家へ帰る京都の人が大半だろうと予想しつつ、まずは8つある「のりば」のうち、「Aのりば」に陣を構えた。

 

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さて、ヘンタイ記憶の仲介役となる僕が記入するこの案内用紙。今回から新たに採用した毎度お馴染み、美馬智さんによるNEWデザインである(もちろん今回のカメラマンも)。

かつては日本人に案内することがほとんどだったため、また、Q&XLのヘンタイ記憶をゲーム感覚で単に披露する(試して遊ぶ)ニュアンスも多分に含まれていたため、様々な行き方や複雑な乗り継ぎを提案することも多かった。しかしながら近年、この活動に対するニーズのマジさは高まる一方であり、マジで次の目的地にちゃんと行きたい、しかも海外からの観光客に案内することが急速に増えた。つまりは「すご〜い! マジで記憶だけ〜!? マジでヘンタ〜イ!」というお遊び感覚がマジで消滅してしまったのだ。

 

 

そのため「そこに行くにはこうです! 乗り継ぎも複雑だと分かんなくなるから1回まで!」という一撃必殺型のご案内が増えたことが、(若干の余裕を持たせながら)このデザインに反映されている。また、このスマホ全盛時代、ナウい美馬くんはナウいQRコードもここにのっけていて、やはり美馬くん撮影・編集の「京都人力交通案内 THE MOVIE」(ホントはこんなタイトルじゃありません)に飛べるようになっている。ちなみにこの日の夜、「アクセス数が増えてました!」と美馬くんから嬉しげなメッセージが入ったことが僕は嬉しかった。

 

 

さらにちなみにちなみに、現在、美馬君には先日オール上賀茂ロケで撮影した「shiki OLIOLI」のプロモーション動画の編集も進めてもらっている。僕はこれまで「一見つまらないこと、つまらないように見えることほど、その魅力や面白みを伝えることが難しい説」を唱えてきた−これは気が利いているようで実は当たり前のことを言っているだけなのである!−。

 

 

スウィングで例えるならば芸術創作活動「オレたちひょうげん族」から生まれる作品の魅力を伝えることは割に簡単だ。最悪、それらしいホワイトキューブがあって、それらしく展示すれば、一応、場としては成り立つ。いや、それっぽく成り立ってしまいやすいがゆえに、逆にとっても難しいという逆説がここにも潜んでいるのであるが、まあ、それはそれとして、shiki OLIOLI=箱折=菓子箱の組み立てという地味な、場合によっては軽んじられてしまいがちな仕事の魅力をどう伝えればいいか、ず〜っと何年も考え続けてきた。

 

 

そうこうしているうちに見学者に折り折り体験をしてもらうようになったり、展覧会に乗じてワークショップをしてみたり、徐々に外へと持ち出す機会も増え、現在、京都芸術センターにて開催中の「逡巡のための風景」展では、かなり大々的にワークショップを催している。京都芸術センターでshiki OLIOLI……。これはかなり攻めてる!!! と思っていたが、スウィングは元・学習塾、芸術センターは元・学校ということもあって、意外といつもの風景と変わらないのがオモシロい。

 

<ちぇき。>似顔絵とかゴミコロリもあるイベントスケジュールはこちら! →

 

 

動画が完成すればshiki OLIOLIの魅力を世界に向けて発信できる。

ああ、楽しみだ。ああ、撮影楽しかった。皆さま、苦笑いの準備をしてしばしお待ちください!

 

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……で??? 四条河原町で実施したアレは??? 人力交通案内のことは???

いや〜ん。もうなんか書くの面倒くさ〜い。

心を込めて印象に残っていることだけ書くから〜、ラブレターのつもりで読んでね!!!

 

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我々は昨年3月、二条城編(2018.05.06 Sunday/京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@ユニフォームまばゆい二条城)よりユニフォームを着ることでオフィシャル感が、つまり「京都市バス」関係の人っぽさが格段にアップした。

が、その一方で「この人たち市バスの関係の人…やんね? …ん? …なんか違う? …え? …どっち?」くらいのラインにとどまることを大切にしている。なぜならその「揺らぎ」にこそ面白みを感じるし、何より我々は、事実「京都市バス関係の人」ではないのである。

 

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「揺らぎ」は、我々のぬぐいきれないアヤシさを敏感に感じ取らざるを得ない、同じ日本人のほうが大きいようだ。

観光地とも言い切れない四条河原町でバスを待つ人はやはり日本人のほうが多く(しかもその大半は地元・京都の人)、それゆえマジマジと揺らぎを表されることも多かった(分かりやすく言えばジロジロと見られた)。

 

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これはむしろオフィシャル感を高めたほうがいいと判断し、Q氏には「お待たせしました〜。〇系統、〇〇方面行きです」といった「っぽい」アナウンスをより積極的にすること、XL氏には「これからバスに乗る人」の長い列と「バスから降りる人」が交錯してワチャ! っとなる部分を、「っぽく」うまいこと解消することを求めた。Q氏のアナウンスも、XL氏の親切もいつもナチュラルにやっていることの延長だから非常に「っぽい」。

 

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負けじと自分に何ができるか? を考え、全員がバスに乗り終わったのを確認した後、「っぽく」運転手に合図を送る役目を(勝手に)担うことにした。

これらの「っぽい」振る舞いにより、傍目からのオフィシャル感が(恐らく)高まると同時に、内面的にもだんだんとその気が高まり、我々の「っぽさ」にもどんどんと磨きがかかってゆくような気がした。その気になるって大事!

 

あ、「その気になるって大事!」の一例を思い出したので忘れないようにここに書いておこう。

 

昨日、大阪・中崎町「iTohen」にて「まともがゆれる」出版記念トークイベントを開催していただいた。15人くらいの小ぢんまりとした集まりではあったが、いくつもの、とっても良い出会いがあった(最近、出会いの質がめちゃくちゃ上がっているような気がしている)。

ところで「愛と家事」の著者、太田明日香さんが「出版記念イベントしましょ!」って言ってくれて、「じゃ、うちでしましょ!」って秒速で答えてくれたのがiTohenのオーナー、鰺坂兼充さんであった。鰺坂さんはとにかく速い。頭の回転も仕事も動きもキレキレに速く、「最低3人はいる」ように見えるのに、止まるべきときにはスッと止まっている……そんな不思議な人だ。

スウィングはこれまでiTohenで3回展覧会を開催しているが、どの展示も鰺坂さんに猛烈・高速サポートをしてもらった。展示の技であるとか非常に勉強にもなるのだが、「物事というのはそれをする人によって、いかようにも費やす時間が変わる」という事実を強烈に突き付けられる。もちろん何でも速ければいいってものでもないが、展示作業は基本的にケツが決まっているものなので、できるだけ効率的に、スピーディーに、そして正確にできたほうがよい。しかしながら僕は、ついつい細かなことに長くこだわってしまったり、そもそもがそんなに速く動けない。そこで思いついたのが「鰺坂さんを降ろす」、つまり展示作業中に限定して、僕に「鰺坂さんを憑依させる」という技だ。僕はこれを、どんな展示のときにもマジでやっている。するとどうでしょう!!! ……ちょっと。ちょっとだけ速く動けるような気がします。いや、集中力が上がるという感じか。いや、あ、そうか。展示作業に限らず、速く動きたいときにはいつでも降りてもらえばいいのか。そんなわけで鰺坂さん、これからもよろしくお願いいたします。

 

その気になるって大事!

 

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……脱線がひどい。主役であるQ氏とXL氏の影がかなり薄い。

まま、ええか。影は薄いけど体はデカいんだし。

 

ちなみに今回、ご案内した行き先は京都駅(予想通り)、清水寺(鉄板)、伏見稲荷大社(やはり鉄板)、銀閣寺(まあ人気)、「大丸京都店」(観光客がわざわざなぜ!??)などであった。

 

あまりの忙しさに2月は中止した京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。

次回は3月25日(月)、出没地点はヒ・ミ・ツである(単にまだ決まっていないとも言う)。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 18:27 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@怒涛のゴールデンテンポー

 

ああ、いいね、いいね、これね。3人が「迷い人」(=行き先や行き方を探す人たち)の周りに寄ってたかってチームワークを発揮しとるね。3人がバラバラになっちゃったら案内が中途ハンパになったり、紙に書いて渡せなかったりするもんね。

 

 

お、いいね、いいね。遅れてきたXL氏が間から顔出しちゃったりしてるよね。やっぱりサンコイチ(?)やんね。完璧すぎてエクスタシー感じてる人もいるよね。

 

 

がしかし!! ががししかかしし!!! 2018年12月10日(月)、なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内すべく、我々「京都人力交通案内」一行が向かったゴールデンテンポー(金閣寺のことです)は、このサンコイチ原則がまったく通じないほどに迷い人で溢れ、我々は息つく間もなく、この活動史上最多の案内をし続けたのである。

 

 

金閣寺を訪れるのはおよそ1年前の2017年11月(→)に続き、2度目となる。前回、我々が陣を構えたのは金閣寺の真ん前にある「金閣寺バス停」(以下、「前」停)であった。が、金閣寺周辺にはややこしいことにもう1つ、「金閣寺バス停」(以下、「道」停)というのがあり、「道」停から乗らなければいけないのに「前」停でバスを待っちゃってる人に多数遭遇した。なので今回は逆に「道」停に陣取ったらどうなるか? を試そうと目論んだのだ。いやあ、本当にすごかった。同行したテンギョウ・クラさんが、「映画が1本撮れる」と言ってくれるくらいにすごかった。

 

 

そして最もすごかったのは出発前、(苦手な)ゴルゴに自分の帽子を勝手にかぶられて機嫌を損ね、ヒト××シのような表情で現場に向かったデンジャラスQ氏が、世界中からやって来た迷い人の猛烈アタックにあれよあれよと巻き込まれてゆくうちに、何となく機嫌を回復してしまったことだ。

 

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まるでそれは「スクール・ウォーズ」(高校ラグビー界で無名の不良弱小チームが、ある1人の教師が赴任してから数年で全国優勝を果たすまでの軌跡を描いた名作スポ根ドラマ)をギュギュッ! とコンパクトに圧縮したようなマジカルな風景であった。

 

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×トゴロ×のような顔をしているQ氏をそっとしつつ、今回も「やっぱ京都駅へ向かう人が多いんかなあ」などとXL氏とある程度行き先の見当をつけていたのだが、まあ当たらないっちゅうか人それぞれ。「道」停(Cのりば)に陣取り、混乱の中で展開した案内の数々をダダダダ! と以下に列記する。

 

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々圓先:銀閣寺/ご案内:ここから12で1本!

 

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行き先:二条城/ご案内:ここから12! もしくはBのりばに移動して急行102!

 

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9圓先:清水寺/ご案内:204か205で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「清水道」下車!

 

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す圓先:源光庵/ご案内:59で「千本北大路」まで行って、6に乗り換えでゴール!

 

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ス圓先:錦市場/ご案内:12で四条高倉まで。そこからウォーク!

 

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行き先:北野天満宮/ご案内:ここ(Cのりば)ではなくBのりばに移動して204か205か急行101か急行102に乗車!

 

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Ч圓先:嵐山/ご案内:ここではなく「前」停に移動。59で「山越中町」まで行って、11に乗り換えでゴール!

 

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┨圓先:ホテルオークラ/ご案内:205で「京都市役所前」下車!

 

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行き先:大徳寺/ご案内:12か204か205か急行101か急行102で1本!

 

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行き先:円町/ご案内:ここではなくBのりばに移動。204か205で「西ノ京円町」下車!

 

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行き先:八坂神社/ご案内:急行102で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「祇園」下車!

 

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行き先:龍安寺/ご案内:ここ(「道」停)ではなく「前」停に移動。59で1本!

 

 

行き先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばに移動。205で1本!

 

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行き先:北野天満宮/ご案内:ここではなくBのりばから何でも!

 

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行き先:八坂神社/ご案内:12か59で「四条京阪前」まで。そこからウォーク!

 

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姐圓先:二条城/ご案内:12で1本!

 

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厩圓先:京都市立近代美術館/ご案内:急行101で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206で「東山二条・岡崎公園口」まで!

 

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温圓先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

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街圓先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばから205で1本!

 

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換圓先:四条河原町/ご案内:205で1本!

 

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㉑行き先:三条京阪/ご案内:12か59で1本!

 

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㉒行き先:北野天満宮/ご案内:ここではなくBのりばから何でもOK!

 

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㉓行き先:錦市場/ご案内:12で「四条高倉」まで。そこからウォーク!

 

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㉔行き先:京都駅/ご案内:ここではなくBのりばから205!

 

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㉕行き先:四条烏丸/ご案内:12で1本!

 

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㉖行き先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

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㉗行き先:出町柳/ご案内:205で「葵橋西詰」。そこからウォーク!

 

 

㉘行き先:下鴨神社/ご案内:205で1本!

 

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㉙行き先:銀閣寺/ご案内:204で1本!

 

 

㉚行き先:錦市場/ご案内:12で「四条高倉」まで。そこからウォーク!

 

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㉛行き先:天龍寺/ご案内:ここではなく「前」停から59。「山越中町」で11に乗り換えて「嵐山天龍寺前」まで!

 

 

㉜行き先:祇園/ご案内:急行102で「北大路バスターミナル」まで行って乗り換え。「赤のりば」から206!

 

以上……。行き先が同じなのにご案内の内容が違う場合があるのは、そのタイミングで来るバスや「迷い人」の要望、僕たちが見せられるスマホ画面等に影響されるからだ(もしくは僕の記録間違い)。特にスマホで既に行き方を調べてしまっている人は、我々のベターな提案をなかなか受け入れてくれなかったりする。また、Q&XL氏が後から「あ、こんな行き方あったわ」と思いつくことももちろんある。

 

 

しかしながら我々はたかだか90分のうちに、一体、何ヶ国の人たちと話をしたのだろう。「金閣寺道」というバス停にいるだけで、行き先を案内するという、ただそれだけのことで、まるで世界中を旅して回ったようだ(が、3名とも国外旅行の経験なし!)。ああ、やはり金閣寺は強かった。美しいとか魅力的とかそんなんを越えて「強かった」。やり終えた感、ハンパじゃない。

 

 

さて、こうしてゴールデンテンポーと相まみえた次の日。Q氏、まだくすぶり続ける怒りをそのままにはしておけないと、ビビるゴルゴに真正面から向き合う。

 

「昨日、うちの帽子、勝手にかぶったやんか?」

 

ただならぬ雰囲気にビビるゴルゴ、「かぶってないよ」と即答する。ん〜っと、え〜っと、察するにビビりすぎたゴルゴはウソをついている(そういう人なのである)。でも、特にQ氏に対してそれは危険……。ああ、安直なウソは恐らく事態をややこしくさせる……。しかしQ氏、一瞬固まるがなんとゴルゴの「かぶってないよ」を完全無視! 「もう勝手にかぶらないでください」と強引に続けると、その迫力に気圧されたゴルゴはまたも即答で「はい」。お〜お、なんか知らんけどウソと率直さが絡み合って一件落着。次回はスムーズに行けますよ〜に〜。

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は1月28日(月)、京都一の繁華街「四条河原町」に出没する。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 12:09 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」

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去る11月12日、我々「京都人力交通案内」一行はこの日の目的地である金閣寺へと車を走らせていた。が、雨がパラパラと降り出す。前回はQ氏もXL氏も体調悪く急遽インタビュー企画にしたが、今日もまた無理なのだろうか? 金閣寺がダメなら屋根のある別のところへ変更しようか? そんなふうに頭をぐるぐるしていた折、ふいにXL氏が言う。

 

 

「あ、205や」

 

 

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「何を言うとるんや、わ〜れ〜」と思いながらXL氏が見つめる先を追うと、か〜な〜り前方の「千本北大路」交差点を1台のバスが横切ろうとしている。つまり我々に車体の側面を向けて。なぜだ? なぜに側面だけを(数秒)見て、あのバスが「205系統」と言い切れたのだ? 率直に問うと、氏からはシンプルな答えが返ってくる。

 

 

「かたち」

 

 

はい、震えるほどのヘンタイ決定。市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているだけでもだいぶイカれているのに、形でバスが分かった日にゃあ、もうおしまいよぉ……。というわけで堪えきれない昂りを抑えつつ、(そして雨も降っていたので)今回も再び予定変更、京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」を敢行することとなったのである。

 

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市バスを真横から見られるベストポジションを求めてしばし車を走らせ、いい感じの路肩に停車。さあ、ここから先は動画をご覧いただきたい。編集は毎度おおきに、美馬智さんです。ではどうぞ!!!

 

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内・番外編 インタビュー:ヘンタイバス力の謎に迫る!!!

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いろんな成り行きで、ある日、木ノ戸さんからこの活動を「プロデュースして」と、2年ほど前から関わりはじめました。 本インタビューにも出てきますが、Qさんの心にはまだ京都駅での経験が引っかかっています。 どうにかならないかと、今いる大学という場所や自分の専門? であるデザインという視点を通じて行政とつなげようと、調査を重ねプランを練って分厚いプレゼン資料を片手に庁舎に乗り込んだり、そこからたらい回しにされたり、疲れて怯んで見ないことにしたり。たしかな感触のない中でおよそプロデュースできていないことに後ろめたさを感じつつ、月一の現場を楽しみに、この活動の意味をずっと考えています。ユニフォームや動画にしても、その都度そもそもそうして形にする事の意味さえ考え躓き、迷いながらみんなと形にしてきました。プロデュースってなんだろう…… これまでスウィングが揺れながら丁寧に育んできたこと、この活動を通じたバス停での偶然の出会いからも、もしかしたら誰かしらに伝わるかもしれないこと、その人が共感できること、ってなんだろうと。どうしたらどう伝わるのかな。どうしたら自分の腑にも落とせるのかな。言語化して理解しようとするとどうしても一見綺麗な筋書きで捉えようと自分自身でバイアスをかけていることに気付きます。このインタビューでも、そういう誘導が知らず知らず自分の発言に生まれていて、文字に起こしてあらためてハッとします。ぜひその行間にも目を凝らして読んでいただけると幸いです。大して内容もオチもなく、本題のインタビューにつづきます。えーい、どうぞ!(インタビュアー:美馬智)

 

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美馬(以下、美) 本日は服部さん(XLの本名)が風邪ということで…。

木ノ戸(以下、木) はっちゃん(服部の愛称)が風邪でQさんは足を負傷しており、満身創痍の……。

美 そうですね。やっぱりプロの仕事ですからね。抜かりなく今日は大事をとっておふたりへのインタビュー会という感じで。早速ですけど、この活動っていつ頃から始めたか、おふたり覚えてらっしゃいますか?

木 どうですか? おれは覚えてますけど。と言いながら今調べてますけど。

XL 最初はアッキーがいたやろ…。あれ? いつやったっけ…。

Q にせん…よねん!

木 2004年はね、スウィングまだできてないっす!

(一同笑)

美 いつ頃からバスに詳しくなったんですか?

Q バス乗ってるうちに。 

美 自然と身についてきた知識なんですね。 

Q XLさんは? 

XL そうや。 

木 ちがうちがう! はっちゃんへの質問はコツがいるんやで。すぐ返事するけど、ウソやしな。

美 わかりました。じゃあ、ちょっと今日は気をつけて。 

木 何回も聞いたらいいねん。 で、どんな質問やったっけ。あ、バス乗って覚えてるってウソばっかり。バスなんか全然乗らへんのやから。 

美 そうなん!? 

XL バス乗らへん。 

美 じゃあ、その、新しいのができたりとかっていう情報も結構フォローしてはるじゃないですか。おふたりとも。 あ、ここ、こう変わったとかってQさんもXLさんも詳しいじゃないですか。そういうのはどこでどう調べてはるん? 

Q 広告……。

美 広告? バスの中の? 

XL あー、あれよく見てるわ。 

美 XLさん、バス乗ってないのにどうやって見てるん? 

XL 雨降ったら4番乗る。 

美 雨降ったら4番乗る。 

(一同笑) 

木 はっちゃんは限られたバスにしか乗らない。でもバス停とかでは、めっちゃ見まくってるやんな、情報を。 

美 そうか。でも、すごいですよね。当日わけわからんとこ行っても、その場所のこと知ってて。 

XL うん。 

木 Qさんがバス乗りまくってるんは、ほんまやんな。 

美 いろんなとこ行ってますよね。嵐山の方に遊びに行かれたりとか。 

Q 遊びに行くっていうか、仕事サボって。 

木 仕事サボって遊びに行ってるんやんな。 

Q 時間稼ぎ。 

美 時間稼ぎ!? 

木 しかも、ある行き先に行くのに、いろいろ違うルート試すんだよね? 

 

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美 Qさん、バス好きなんですか? 

Q 好きです。 

美 バスが好きなんだ。 

Q だから昨日もバスのペインティングできる行事があったんやけども、それを蹴ってまで、命の渚コンサートに行った。 

木 それを蹴ってまでて……。

XL Qさん、迷ってはった。 

Q バスに絵描けるから。自由に。 

木 好きな祭りなんやったけ? Qさんがこの世で一番好きな祭り。 

Q 徳川まつり。

木 え? 徳川まつり? 

Q アニメのキャラクターの名前や。 

木 好きな祭りあるやん。「バスまつり」行くやん。必ず。 

Q 必ずじゃないけど。 

木 もう、そういう……。必ずじゃないけど大体行くやん。 

Q うん。 

木 で、バスにまつわるいろんなグッズも持ってるもんな。降車ボタンとか。 

美 ああ、実際の? 

木 あれ、バスまつりで買ったんちゃうん? 

Q うん。大阪の。 

美 さすがバスマニア……。XLさんどうですか? 

XL あんまり。 

美 あんまり? じゃあ、この交通案内って活動はどうですか? 楽しいですか? 

XL 半分。 

美 もう半分は? 

XL いろんなとこ見られるから楽しい。 

木 型にはまったような答えやな、はっちゃん。 

Q はぁぁ(ため息) 

木 あ、楽しいことよりも気になることがある? 

美 たとえば? 

Q 京都駅の出来事です。→★ブログ 2017.07.03「境界線」上の京都人力交通案内 

美 あの事件ね。 

木 怒られたのが嫌だったんだろうけど、Qさん、いつも怒ってるやん。ちなみに今日も怒ってたでしょ? 朝。 

Q ふふふ。 

美 たしかに、あれは残念でしたね。 

木 あれはあれよ。 

XL あれはあれ。 

Q あと、ほとんど服部さんが活躍しているような気がして。 

木 うーわー、もう。Qさんのひがみインタビューみたいになってるやん。 

XL Qさんも活躍してるやん。 

木 ほとんど、はっちゃんが活躍してるような気がしてるんや? 怖いわー。 

美 でも半分楽しいってのは、いいことですね。これは仕事って感じですか? 

XL 仕事。 

美 楽しい仕事? 

XL 楽しい仕事。 

Q まあ、半分楽しい仕事で、半分「うーん」っていう。 

美 「うーん」っていうのは京都駅のことが引っかかるんや? そっかあ。でも、一緒に行って見てて思うんですけど、みんな忙しい中やってはるから一瞬の出来事やけど「ありがとう」とかって結構、声かけてもらえますよね? 

XL うん。 

美 そんなんはどうですか? 

XL 嬉しい。 

美 やっぱりそういうのある? 

XL うん。 

美 それ聞いて嬉しかったし、次もやってみようかなってなったり? 

(沈黙)

美 違うかったら「違う」って言ってくださいね? 

(一同笑) 

 

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木 まあ、でも半ば義務感みたいにやってんちゃうかな。毎月やってるし。 

美 それもあるかもしれないですね。 

木 おれはそうやで。 

美 まあ板についてきて……。でも行くと楽しいよね? 

木 たしかに。 

XL うん。 

美 あんまり行ったことない観光地あらためて行くみたいな。賑やかでいいですよね。 

Q こういうコースもあるんかって。 

美 行きながら自分も勉強になる? 

Q うん。 

美 お互いのバスの知識についてどう思いますか? Qさんスゴイな、XLさんスゴイなとかって思います? 

XL Qさん、スゴイと思う。なんでも知ってはるし。 

Q 服部さんの方が……。

美 褒め合い……。やっぱり頼りになる? 

XL なるなる。 

Q ほとんど服部さんとこ来はる。 

XL Qさんとこも来てはるやんか。 

木 もー。来てるよー。 

美 最近、服部さんの声かけが変わってきてる気がしてて。「どちら行かれますか?」とか「お困りですか?」って聞くようになったよね。木ノ戸さんの入れ知恵? 

木 入れ知恵っていうか真似してるんでしょ? 

美 あ、そうなんや。すごくいいと思いました。 

木 まあ、3人の中で一番とっつきやすいのは、はっちゃんやからな。 

美 たしかに。優しいからね、雰囲気が。 

木 そうそう。ほんまは怖いけどな。 

XL ふふふ。 

美 あ、そうや。新しいユニフォーム作ったじゃないですか。ちょっと評判を聞きたいんですけど。どうですか? 

木 いいと思う。 

Q ふつう。 

XL ははは! ふつう! 

美 厳しい…。

木 いやいやいや、Qさんの「ふつう」は相当いいと思う。 

美 そうなんですか? 

木 だって普段はアニメのキャラクターのTシャツとかが好きな人がふつうってことは、相当いい線いってる。 

美 着てくれてるだけ……。

木 うん。 

美 ユニフォームとか、見た目もどんどん変えていけたらいいなと思うんですけど、おふたりから、これもっとこうした方がいいなとか、こういうとこ不満や、みたいなんありますか?

XL ない。Qさんある? 

Q 服の色を例えば緑とかピンクとか。 

美 ほう。もっと派手になってもいいんちゃうかと。 

Q うん。 

美 目立つ分には全然、恥ずかしいとかない? 

Q ないな。 

美 すごいバイタリティーやね。それは。僕なんか恥ずかしいってなっちゃうけど。すごいな、ふたりとも。 

木 恥ずかしいはないな。おれらゴミブルーやってるからね。何かを演じるとかは日常的に慣れてるからね。 

美 なるほど。日常っていうと、普段Qさんは個人でもやってるんですよね? ソロ活動。 

Q 困った人見たら。 

木 マジで!? 

美 困った人見たら? ほっとけなくなる? 

Q うん。さすがに並んでるときはちょっと無理やけど。 

木 自分とこ(順番)飛ばされたら怒り狂うもんな。 

美 XLさんもそんなことしてます? 

XL やってない。 

美 仕事と割り切って? 

木 でもなあ、はっちゃんはバスん中とかの振る舞い? 困ってる人への振る舞いはすごいんよな。 

美 ああ、すごいですよね。この前もほら、お年寄りの人、ステップ上げてね。あんなん、さっと躊躇なくできるのすごいなあって見てて思いました。 

木 それはスウィングでどっか行くときとかもそうやね。ほんまに。 

Q 京阪電車で。 

木 ん? 

Q いや、京阪電車よく乗ってはるから。 

木 あ、京阪電車の中で親切してるって? 

XL ない! 

木 ほんまか? 

XL ないよ! 

木 席ゆずることもあるんちゃうん? 

XL ない!

木 褒められたから照れてはんねん。 

 

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美 木ノ戸さんから見て、はじめの方と比べておふたりの変化っていうか、気づくことありますか? 

木 やっぱり、めっちゃ積極的やんね。 

美 はじめはそうでもなかった? 

木 うん。派手な服着て出ていくのも平気やとか言うてたけど、最初、全然そんなことなかったもん。

美 このバスの案内に限らず? 

木 だと思うなあ。今でも時々ある妙な譲り合いみたいなやつ…… 。

美 現場での? 

木 はっちゃん行きいや、Qさん行きいやって、あの気持ち悪い譲り合い。「ほんまやめて」って毎回言うてんねんけど。最初アッキーがね、このグループにいたから。で、アッキーが積極的な人やからふたりが「アッキー、アッキー」って前に押し出すわけ。でもアッキーが一番知らないんよね、知識としては。で、自分たちの方が詳しく知ってるんだけど、前に出ないっていう。まあ、はっちゃんは元々人と関わることが得意な人じゃないし、Qさんも初対面の人に心許せる人じゃまったくないから。だから、力はあっても苦手な仕事だったかもしれないよね。 

美 そっか。 

木 だけども、それが回を重ねていくにつれて、いろんなことが平気になっていったっていうか。 

美 慣れてきました? 

木 慣れやと思うよ。帽子も平気で被ってるけど、はじめは「あれ?」って思っただろうしね。 

美 はじめはちょっと嫌やと思った?

XL うん。 

Q 恥ずかしかった。 

木 また! 今の誘導やと思うわあ。嫌やと思ったん、最初? 

美 恥ずかしいと思ったん? 

Q  最初は恥ずかしかった。 

XL 恥ずかしいと思った。 

美 今では別に?

木 なんやったらもっと派手な服着たろうみたいなね。

美 ピンクね。 

木 Qさんはソロ活動って昔からやってたの?  バス停ではケンカする専門じゃなかった? 

Q 忘れました。 

美 子どものときからバス好きでした? 

XL 子どもの頃、バス乗ってない。 

Q 小さい頃は乗ってない。 

木 でも、Qさんはバスの運転手になるのが夢やって今でも時々言うもんね。

Q それは中学高校になってから。 

木 ああ、通学にバスとか使い出してから? 

Q うん。 

美 XLさんはいつ頃からバス乗りはじめたんですか? 

XL いつ頃やろ。中学生かな? 

美 じゃあ、今みたいに詳しくなったのは? 

XL なんやろ。 

木 ふたりとも研究熱心やと思うなあ。路線の改正とかダイヤ改正とか。はっちゃんは、たぶん乗るタイプじゃなくて路線図とか見て覚えるタイプで。だから、東京行くと東京の電車の路線図ずーっと見て、いつも独り言言ってるねん。「これが山手線かあ」とかって。

XL 言うてたっけ。 

木 ずっと見てる。基本的に座らへんねん。電車とかバスとかでもね。

美 へー。気になるん? 

XL 気になる。 

木 ずっと研究してんねん。 

XL 色々路線走ってるから。 

木 だから、そのうち東京でも交通案内できるんちゃうかなあって。ほんまに研究熱心やねん。 

美 なんか、その、もちろん姿勢も前のめりで研究熱心ですけど、単純に記憶力すごいなって思うんですけど。 

木 根本やね。 

美 これは別に質問じゃなくて、客観的に。すごいですよね。なんか、好きなことはいくらでも覚えられるとかってことがあるんですか? まあ誰しもそうやとは思うけど。 

Q 紙に書いたりして。 

美 あ、そんなことやってんの? 

Q 好きなことは。 

美 バスのことも? 

Q バスも一応、路線図とバスの名前を書いて、その紙を見ながら実際に帰ったことあるし。家に。 

木 路線図みたいなんを自分で書くってこと? 

Q うん。

美 はじめてやったり、不慣れなところを書いて行くってことですか? 

Q あんまり乗らないのは。 

美 ちゃんと書いて、予習復習して。 

木 ノートに? 

Q 紙。メモ。 

美 絵で文字で覚えて。 

Q うん。 

木 すごいなあ。え、それ別に交通案内はじめてからじゃない? 

Q 前。 

美 そういうことやってコツコツ覚えていったんや。 

Q うん。山科住んでたときから。 

木 夏休みの自由研究をずーっとしてる感じやね。 

美 それは迷わへんようにとかじゃなくて……。 

Q バスの運転手気分で。

美 あー、なるほど。やっぱ楽しかったんや、そういうのが。すごい研究熱心やね。 そっかあ。すごいなあ。

木 Qさんが一番ノッてるときって、バス停で言うやん。 

美 はいはい。アナウンスしてはる。 

木 次は何番のバスが来ましたとか言うやん。

Q うん。バスが好きやからね。このバスはなになに系統〜、どこそこから、どこどこ行きですと言って。 

木 あれ、ひとりでもやってることあんの? 

Q うん。 間もなくなになに系統が参りますとか。上賀茂神社でも「まもなく46系統〜」とか言ってるけど。 

木 すごいね。毎日が本番やな。 

美 おもろいなあ。XLさんも覚える工夫とかあります? Qさんみたいに。 

XL ない。

美 見て覚えるって感じ? やっぱり路線図、大事? 

XL 路線図、大事。 

美 どうやって落とすか、これ考えながら話してるんですけど……。

 

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木 ユニフォームを作ってもらうまで、帽子と看板しかなかったでしょ。昔の写真とか見てみると、ほんま怪しいんやんか。よくやってたなって。 

美 今はなんかいい意味の怪しさに変わったって感じ。 

木 いい怪しさ……。そうやな。前は「売人」みたいやったもんな。 

美 それもよかったですけどね。 

木 すごい荒削り。 

美 では、最後に。皆さんがこの活動を通して、やりがいを感じるときってどんなときでしょうか。 

Q バスが来たとき。 

美 バスが来たとき!? それは、えー、しょっちゅう来るよね。 

Q しょっちゅう来ないときもあるけど。 

木 バスが来たときってどういう意味? 

Q 向こうからバスが来たとき、間もなくなになに系統がまいりますとか言う。 

木 そのアナウンスが一番楽しいの? 

Q ほんで、バスの中での楽しみは「方向幕」が変わるし。 

美 あ、なるほど。少し話が逸れちゃった。それ、あれでしょ。バスファンとしてのQさんの楽しいときでしょ。じゃなくて、交通案内してるときにやってておもろいなってときってどんなときですか? 

Q 難しい案内したとき。 

美 いいですね。難しい案内をしたとき。 

木 Qさんはしっかり考えるタイプやもんな。 

美 たしかに。めちゃくちゃ(ルートの提案が)枝分かれして出てくるし。 

木 ちょっとQさん何してんの? ってなったら、じーっと考えてることが多い。 

美 真剣そのものですよね。XLさん、どうですか? 

XL いろんな観光地行ける。 

美 いろんな観光地に行けること。そうか……。じゃあ最後に落ちというか。皆さんプロだと思うんですけど、あなたにとってプロフェッショナルとは? 

(一同笑) 

XL プロフェッショナル? 

木 なかなかいい質問やねえ。プロやもんね、おれたち。 

美 お金こそもらってませんが、これに関してはプロですから。じゃあ思いついた人からどうぞ。 

XL えー、なんやろ。プロ……思いつかん。出てこうへん。思いつかへん。 

美 おっけーおっけー。 

Q ……プライド! 

一同 お〜! 

木 深いなあ。え? それだけ?  

美 もう深読みしろってことやな。XLさん、いい? こんなこと言ってるけど。これ別に真面目に答えんでもいいからね。 

木 プロかどうかはどっちでもいいかな。でも毎月1回にしても、ずっと続けてるわけやしね。やってみたら難しいからな、これ。3人のチームプレーがないと無理でしょう? 2人で行くって不安でしょ? 

XL 不安。 

木 はっちゃんが調子悪い。じゃあQさんと2人で行くってなったら、おれ不安やもん。はっちゃんと2人でも不安やわ。これが4人になってもややこしいやろな。情報が多すぎて無理な気がする。 

美 ちょうどいいのかもしれないですね。いいチームやし。 

木 簡単なことと思われてるかもしれないけど、結構難しいよね、これね。だから終わった後は充実感があるな。すげえおもしろかったなって思う。 

美 じゃあ、次回はどこ行きましょうか。 

木 次回、まだ11月でしょ。ギリ金閣寺とか盛り上がってんちゃう? 

美 紅葉でね。では、次回はみんな体調万全でがんばりましょう。ありがとうございました。 

Q ありがとうございました。

 

(2018年10月29日 スウィングにて収録)

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 19:31 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@アッコ大好き上賀茂神社

 

京都市北区上賀茂に位置する、世界文化遺産「上賀茂神社」(正式名称は「賀茂別雷神社」。「かもわけいかづちじんじゃ」と読みます)。世界的観光都市・京都の中でどのくらい人気があるかというと、「トリップアドバイザー」で第26位、「じゃらん」によると第30位という結果になっている(2018年11月5日現在)。この数字は「なるほどな」という感じがするのだが、この感じを分かりやすく言うと、いつも一定数の参拝者はいるけれどもめちゃくちゃな人波でどうにかなっちゃいそう…ということはなく、いつでもゆっくりとその空間を満喫できる! ということになると思う。僕自身の実感としても、広々とした上賀茂神社の境内はとても居心地がよく、晴れ晴れとした「気」のようなものがクラクラするくらいにハンパないといつも感じている。

 

 

そして上賀茂神社はスウィングから徒歩5〜10分くらいのところにあり、たいとくんなどは尿意をもよおすたび、なぜかこの歴史ある、由緒正しき世界文化遺産のトイレまで行って用を足すというリッチな日常を送らせていただいている。…にも関わらず、我々「京都人力交通案内」一行はこの地を舞台に選んだことがこれまで一度もなく、それは言うなれば「灯台下暗し」的な、いや、「近いからいつでも行けると思ってるうちに気がついたら生まれてから一度も行ったことないわ〜」的な、いや、「アッコとオレ、今まで距離が近すぎて全然気づかなかったよ。でもオレ、今はっきりと気づいた。アッコのことが世界で一番大好きです!!!」的なやつだと思う。

 

 

…というわけでアッコへの熱い思いにようやく気がついた我々は、なぜか京都市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているQ&XLのヘンタイ記憶を駆使し、観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内すべく、去る9月27日(木)上賀茂神社へと足を向けたのだった。いつも車で移動しているだけに歩いて行けることがまず新鮮。毎日、横目に眺めている社家の町並みも改めて美しく見え、スウィングはえらいとこにあるんだなあ…と思ったりする。

 

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しかし我々がやるべきことは、そこがどこであろうと変わらない。まずは「上賀茂神社前」バス停から、次に人々が向かう先はどこだろうか? と推測する。上賀茂神社とニコイチの関係にあるのが、やはり世界文化遺産である「下鴨神社」(正式名称は「賀茂御祖神社」。「かもみおやじんじゃ」と読みます)だ。かつて「銀閣寺編」で金閣寺への案内が非常に多かったのは、「金銀、そろえたい!」という、シンプルな人間心理に依っていたように思う。だとすると上賀茂神社と下鴨神社は金閣寺〜銀閣寺間より距離的にも全然近く、即ち心理的にもなおさら「行きたくなる」ような気がする。また、前回の「四条大宮編」などと違って「上賀茂神社前」バス停は1つしかなく、ここから出る主要な路線も4系統と46系統に限られている。と言うことは行き先も限られているように思うのだが、こんな活動をしながら大して京の観光事情に詳しくない我々には、正直言って下鴨神社以外まるで思い当たるところがない。

 

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ここからもう1つ出ている67系統はもはや幻の路線である。

 

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さあバッチ来い! はじめてのホームゲームを充実させようぜ! 「上賀茂神社前」バス停、なかなか趣があるでしょう?

 

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木曜日のお昼過ぎ。あまり人はいないが、まあ大体いつもこんな感じである。

 

 

バスがそろそろ来るよ〜という頃合いになると人がわらわらと集まりはじめる。今回、気がついたのは上賀茂神社を参拝する方の多くが、帰りのバスの時間を決めて、その時間に間に合うように行動していることだ。当たり前っちゃ当たり前のことなのかもしれないが、たとえ1本乗り過ごしても次々とバスがやって来る京都において、また、様々な場所で交通案内をしてきた我々の経験上、あまり見ない現象だなと思った。ここが「始発」なので時刻表通りにバスが発車することがその理由だろうか(…でもなんでや?)。

 

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はい、そうこう言うてる間に最初の「迷い人」到来。予想通り下鴨神社へ向かいたいと。はいはい、下鴨神社へは4系統で一発でございますよ。ところでこの2人、何を見ているかというとこれである。

 

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系統図。…これ、「系統図」っていうのか。…カタいな。て言うか「路線図」じゃないの?? 何にせよ、ここから出るバスがどんなルートを通ってどこへ行くかを分かりやすく示した図であることには違いない。当然いろいろなバスが出れば出るほどこの図もややこしくなるのだが、3つの系統しか出ていないここ「上賀茂神社前」はシンプルで見やすい。

 

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はい、この方の行き先もやはり下鴨神社。

 

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XL氏が指し示しているところを拡大する。「下鴨神社前」まではここから2、30分といったところか。シンプルだけどまあまあ遠いな。

 

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この方たちの行き先もやっぱり下鴨神社。「上下、そろえたい」欲求は、予想通り「金銀、そろえたい」欲求を凌ぐ勢いである。

 

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そして修学旅行生たちも。…え? なに? 下鴨神社ちゃうの? 金閣寺? そりゃまた、ベタやなキミら。でも今から金閣寺行っても、それから銀閣寺行くのはちょっとキツいで。金銀も上下もそろわへんで。え? そろえたいわけではない? さっきから「そろえる、そろえる」言うてアホちゃうかて? アホちゃうで。アホみたいにバスに詳しいねんで。金閣寺へはな、まずここから46系統に乗って、「千本北大路」というところで降りればよろし。そこから204か205か12か59か急行101か急行102に乗り換えて、「金閣寺道」もしくは「金閣寺前」で降りて、眩しい方向に進めばよろし。

 

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気をつけて行ってきーやー。かなりの金色やし目、気ーつけやー。

 

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お次この方は「あぶり餅」で有名な今宮神社へ行きたいと。46系統ですぐですよー。

 

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お、お次はやはり下鴨神社ですか。4系統は15分おきくらいに出てますよー。…てかずっとXL氏しか登場してないし! コラQ! どこや! 働け!

 

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アハ!!!

 

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ねー、ほらほら、見てみてー。

 

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バス停の裏側に観光案内図みたいなやつ。確かにおかしいね。昔からあるものなんやろうね。間近で見つめているのは以前、「出町柳編」にも登場した石田さん。そして姿の見えない撮影者は今回も美馬くんです。いつもありがとう。

 

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ねー、ほらほら、見てみてー。バスが道路に出るとこー。

 

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めっちゃ凹んでるー。

 

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ガクン!!! てなるー。

 

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ねー、ほらほら、見てみてー。バスが道路に出るとこのちょっと手前ー。この木ー。

 

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危ないからこんなん、ぶら下がってるー。

 

 

なるほどー。今まで気がつかなかったなー。

 

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ねー、ほらほら、見てみてー。このおじさんのー。

 

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裏っかわにカマキリ―。

 

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本題に戻る。予想通り下鴨神社へのご案内が圧倒的多数(全16組中8組、次点は京都駅で3組)であったが、最終盤、この方が超難問を放り込んでくれる。…えっと、どこですか? …げ、源光庵??

 

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…どこや?? …それ??? ヘンタイ2人、口をあんぐり開けて一瞬ひるんだ後、遂にその本領を発揮したのはQ氏である。

 

「46系統で「佛教大学前」まで行って、そこで6系統に乗り換えて着く。6系統のバス停は道路の反対側」

 

すごいな、おい!! ほんまによく知っとったなー、おい!!! 「仕事サボっていろいろ行ってたからな」と笑顔で語るQ氏。サボった時間がこんな機会に活かされるとはね! サボってみるもんやね!

 

 

というわけではじめてのホームゲームは程よくのんびりムード、オール日本人へのご案内で無事に終了した。思えばこの京都人力交通案内がスタートしたのは2012年6月、今回ご案内しまくった下鴨神社が舞台であった。新聞の取材も受けたが「知的障害者 京の乗り継ぎ案内」の見出しがなんか怖いし、「特技生かし、自信を」なんて言った憶えはない。そして「市バス・京阪・近鉄の全路線暗記」は丸っきりの誤情報である。メディアって怖いが、怖さよりも数年後には(知識が曖昧すぎて)この活動をクビになったアッキーが、このときは主役のように張り切っている姿が懐かしくちょっと悲しい(そして全路線暗記もアッキーが言ったに違いない)。

 

 

そしてその数年後、再び新聞に掲載された頃には「上賀茂手づくり市」を舞台にしていた。ということは今回がはじめてっちゅうわけでもなかったんやなあ。しかしながら「北区の障害者施設利用2男性」「■運転手風の帽子」ってさらに怖くなっとるで…。「観光客「心温まる」」もそんなん誰かほんまに言うたんか〜。我々はホッカイロちゃうんやで〜。

 

 

まあ良い。なんか知らんけどヘンタイ2人のヘンタイ記憶が、京を彷徨うどこかの誰かのお役に立つ限り、この活動を地道に続けてゆこうではないか。そんな我々の思いを語りきれたかどうだか、そもそも思いがあるんだかどうだか、先日、いつもこの活動に同行してくれている美馬智さんにインタビューをしてもらったので、そのうち本ブログにアップいたします!

 

次回、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は11月12日(月)、(恐らく紅葉もそこそこの)「金閣寺」に出没する。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 09:50 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@混乱の四条大宮

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月日が経つことの早さを、京都人力交通案内を通して実感することが時々ある。この四条大宮編を行ったのは8月27日(月)、およそひと月前。今はもう朝晩めっきりと涼しくなって、今現在(9月29日午前)も長袖パジャマだけでは寒く、ドテラを羽織ってパソコンに向かっている。あの日残暑が猛烈に厳しく、日向に立っているだけでぶっ倒れそうだったことが嘘みたいだ。嘘みたいだけれど、あの日のQ氏の顔さえ見ていただければ、それが疑いようのない事実であることがハッキリと証明されるだろう。ではあの日のQ氏の顔、どうぞこちらへ。

 

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…いや、まさか。…さすがにこんな顔して誰にも頼まれてない親切な活動する人おらんで。これはきっと何かの間違い。はい、ちょっと角度を変えて。

 

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…う〜ん、やっぱりひどいな。…組長の首、狙ってる人みたいや。…それともタオル首に強く巻きすぎて息が苦しいんやろか。でも、まあ、とにかくこれでこの日のハンパない暑さはしっかりと伝わっただろう。というわけで京都市バスの路線・系統をなぜか丸暗記しているQ&XLの驚異のバス力を駆使し、世界各地から京都を訪れる観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内するヘンタイ記憶パフォーマンス、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」、「混乱の四条大宮編」をお送りする。

 

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前回の「四条烏丸」に続き、観光地ではない「四条大宮」を選んだのにはわけがある。それはここが阪急・大宮駅、嵐電・四条大宮駅等が林立する京の公共交通網の要所のひとつであり、それゆえ京都市バスもどえらいことになっているからだ。

 

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四条烏丸にはABCDEFG、7つもの「のりば」があり、思わず「多すぎ!」とつっこんだが、ここ四条大宮はそれをさらに上回る。

 

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あれ? 4つ? …ではなく。

 

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10である。

 

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ほら、ね?

 

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はい、やっぱり10。多すぎ。もうワケわからん。

 

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「のりば10」は「京都市バス」ではなく、「京阪バス」や「空港リムジンバス」のみの「のりば」であるから9つとも言えるが、どっちにしたってそのややこしさに変わりはないだろう。そしてさらに、通常であれば「のりば」はABCD…とアルファベット表記されるのが、ここでは1234…と数字表記になっているのが輪をかけてややこしいのだ。だってね、アルファベットなら「なるほど、『Dのりば』から『3』系統に乗ればいいのか」とか、「のりば」とバスの系統番号を分けて覚えやすいが、数字の場合、「え〜っと『のりば4』から『3』系統か……数字ばっかりで覚えにくいわ!!!」となってしまうのである。これは案内をする場合も同じで、当初はこの「のりば数字表記」に全く気づしかなかったのだが「なんか微妙にやりにくいな〜」という違和感がずっと拭えず、終盤になってハッと気がついた次第である。ハッとしてグ!

 

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さて、10ある「のりば」のうち、最初に選んだのは阪急・大宮駅の真ん前、最も利用客が多いと推測される「のりば1」である。たくさんのバスが発着する「のりば」は横に長いので、平安神宮編で初採用し、前回の四条烏丸編でも使った「しょうゆ顔三人・三角の陣」を構える。ちなみに僕のお尻がつきかけているこの鉄柱(?)は見た目じゃ分かりにくいが触るとただごとではなく、灼熱の太陽のようであった。

 

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また、今回は美馬くん(今回もナイスな撮影、ありがとう)に加え、社会福祉士の現場実習のため、丸ひと月スウィングに通いつめてくれた湯谷さんも同行(写真・右端)。しかし、社会福祉士の実習でヘンタイ記憶パフォーマンス同行ってかなりレアだと思う。

 

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お、しぶい券売機を発見。

 

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いや、しぶいねー。ここに5,000円入れるのなんか勇気いるねー。

 

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さてさて、まずは「嵐山に行きたい」という「迷い人」。はいはい、嵐山へは向かいの「のりば2」が正解ですよ。…お、Q氏の顔も復活してる。

 

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なになに、清水寺へ? 合ってます。ここから「207」に乗って「清水道」で下車しておくんなまし。…Q氏の顔は?

 

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ええやーん。ええ顔キープしてるやーん。

 

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四条大宮は観光地ではないのでやはり日本人観光客の「迷い人」が連発する。この方たちの行き先は京都駅。「のりば3」から「206」に乗ってもいけるけど、う〜ん、混雑具合も考えたらここから「26」か「28」がベターですね。…Q氏の顔は?

 

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ええやーん。やる気みなぎって演説する宍戸錠みたいになってるやーん。

 

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続いて京都外国語大学へ行きたいというこの方。ここからじゃなくって「のりば4」から「3」に乗ってください!

 

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「祇園四条へは?」「東山七条へは?」「二寧坂へは?」。フォローミー! まとめて「207」に乗っちゃってください!

 

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おばあちゃんと…お孫さ…いや、息子さんか。

 

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いや、感心な息子さんです。この息子さん、普段からこういう風景生み出しまくりなのを僕は知っています。口数は少ないしそっけないけれど、やっぱり優しいXL氏。

 

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この女性は「迷い人」ではなく「あんたらええことしてまんなー! わてもしょっちゅう聞かれるんやでー!」とわざわざ励ましの言葉を投げかけてくれた。こういう勢いのある方との出会いは(特に日本人に見て見ぬふりされがちな)我々に元気を与えてくれる。

 

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この女性も「迷い人」ではなく阪急・大宮駅構内の売店の方で、よく「迷い人」に行き方を聞かれるので教えてほしいという珍しいご依頼であった。二条城への行き方、金閣寺への行き方などを矢継ぎ早に聞かれ、紙に書いてお渡しした。

 

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口だけじゃ折角のん、忘れちゃうからね。「書く」って大事。

 

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まあ、とにかく暑かったので気分転換も兼ねて別の「のりば」へと移動する。なんせ10もあるから「のりば」に困ることはないが、「のりば1」の次に利用客が多いと目される「のりば3」へと向かう。

 

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あい、到着。まずは改めて主だった行き先をチェキ。

 

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行き先はふむふむ……京都水族館押しがすんげーな。2012年にオープンした「京都水族館」。海のない京都に水族館を作ることには計画当初から批判も多く、「作ったことの意味を後付けするため」の必死さがこんな風景からも伝わってくるようだ。

 

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水族館云々はさておき、ここでの最初の「迷い人」は六波羅蜜寺に行きたいと。こういうちょっとマニアックな行き先は外国人観光客からはほとんど出てこないので、我々にとってもやりがいがある。え〜っとですね、六波羅蜜寺へはまずは「のりば1」に移動してもらってそこから「207」に乗って「五条坂」で下車、そこからちょっと歩いてください。もしくは「46」か「201」か「203」に乗って「祇園」で下車、「202」か「207」か「急行100」か「急行110」に乗り換えて「五条坂」で下車でも行けますよ……って、やっぱりあんたら(Q&XL)ヘンタイやな。

 

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はいはい、お次はこの女性をなぜか単独でご案内するXL氏。…さてはあれやな。…シンプルに好みのタイプやったんやな。我々はプロフェッショナル、自分たちの好みによって案内の質が変わることは決してないが、正直な話、「熱の入れよう」が違ってくるのは「ある」と思う。そう、我々はスマホではなく「生身のおっさん」なのである。ところでXL氏に聞けば、この方は「嵯峨小学校」へ行きたいと言っていたと。嵯峨小学校? 何か気になる、気になるぞ。嵯峨っちゅうことは嵐山のほうにあるのだろうが、まずこの人は確実に小学生ではない。今どきの6年生でもさすがにここまでは成長しないだろうし、第一、小学校は夏休みのはずだ。夏休みに嵯峨小学校という超ピンポイントな場所に行く人が、こんなところで「迷い人」やってるだろうか…。

 

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行け! XL! 「案内は3人で寄ってたかって」の基本ルールを無視し、スケベ心に走った自分のケツは自分で拭くのだ! そうしてXL氏が追いかけ、改めて行き先を聞くとその答えは「天龍寺」。やはり。恐らくスマホのなんかの加減で「嵯峨小学校」が出てきて、それをXL氏に伝えてしまったのだろう。スマホだめよー。頼りすぎちゃダメよー。ちなみに僕は最近、スマホにメモするのをやめ、当たり前にメモ帳やノートに書くようにしたり、スマホを枕元に置く&スマホ目覚ましをやめ、アナログ目覚まし時計を使うようにしている(そして今日、寝坊した)。で、「結局、天龍寺までどう案内したの?」とXL氏に聞くと「『のりば2』から『京都バス』で『77』」。……ノー!!! (市バスじゃなくって)「京都バス」の「77」は1時間に1本くらいしかない!!!

 

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そうして「のりば2」までせっせと追いかけてきた我々。改めて「11」に乗って「嵐山天龍寺前」で降りてください! とご案内する。が、たまたま1時間に1本のタイミングが合い、結局この方は「京都バス」の「77」に乗車することになるのだが、まあそれはそれで。

 

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お次の「迷い人」は鉄板の清水寺。おお! 素晴らしい! 全員メガネ! …言うてる場合か。えっとね、清水寺へはここじゃなくって「のりば1」から「207」に乗ってもらいたいんですけど。分かります? あっちあっち。ほれ、さっきまで我々がいた阪急・大宮駅の前の、ダイソーの下の。

 

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結局、またも足を使って近くまでご案内。やはり外国の方へは「書いて伝えること」にも限界があり、特にここ四条大宮は道路がややこしくって説明が難しく、英語力の低さを痛感するとともに、「体で伝えること」の大切さを実感した。

 

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さあ、本日最後のご案内はなかなかの難関、龍安寺。ここからだと随分距離があるし、乗り換えも必要である。この方たちが示すスマホの画面には「5」が表示されているが、「5」は龍安寺になんて絶対に行きません。スマホは確かに便利だけれど、こうして間違った情報もしばしば提供されるので皆さんもお気をつけて。まずは「のりば8」に移動してもらい、そこから「46」か「206」か「6」に乗り、「千本今出川」で「59」に乗り換えてもらう必要があるが、まずもって「のりば8」の説明が難しい。

 

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ね? 今「のりば3」にいて、「後院通」(…こんな名前、はじめて知った)まで行って、「のりば6」や「のりば7」を越えた斜め方向のいっちばん端っこ! をどう説明すればいいのだろう?

 

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結局、XL氏が「のりば8」までフォローミー! この活動史上、最長のご案内が出現したのであった。

 

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ところで四条大宮にはゴミがメチャクチャ多く、ゴミに目ざとい我々が無視して帰ることは難しかった。毎月ね、目を皿のようにして「ゴミコロリ」してるからね。

 

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ほれ。

 

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ほれほれ。

 

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ほれほれほれ〜!!!

 

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しかし今日、我々にはゴミ袋がない。「ゴミコロリ」のときには使いたい放題あるゴミ袋が1枚もない。そうか…。ゴミ袋というのはこんなにも有り難く、こんなにも大事なものだったのか…。で、思いついたのがゴミ袋GETとクソ暑さの解消の両立、つまりスーパーでアイスクリームを買うこと。

 

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結局、袋代を支払う必要があったのだが(なんじゃそりゃ)、とにかくお金を貸してくれた湯谷さん、ありがとう。

 

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【ゴミを手づかみで掴むと手が汚れる】=【ゴミ袋だけじゃなくって火バサミも軍手も大事!】を学びつつ、容量いっぱいまでゴミを拾って少しスッキリしたのだった。

 

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今回、10もの「のりば」が広範囲に散らばり、ゴミも散らばりまくっていた四条大宮で3つのことを学んだ気がする。ひとつ目は先にも書いたが「のりば」はバスの系統番号と区別するためにもアルファベット表記が分かりやすいこと、2つ目は人力交通案内はその名のごとく、頭だけじゃなくっていろいろな「人力」を使うものだということ、そして3つ目はゴミを見つけたら拾いたくなっちゃうからゴミ袋を携帯したほうが良いこと(なんだったらゴミブルーを連れて行くとかしてもオモシロいなと思った)である。小さなバージョンアップを重ねながら、次回、我らがヘンタイ記憶パフォーマンス、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は―9月は27日にやりました!―10月22日(月)、京のどこかに出没する!

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 09:14 | comments(0) | trackbacks(0)
京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」@のりば多すぎ四条烏丸

 

発達しているばかりに、なんだかとってもややこしいことになっちゃってる京都市バス。その路線・系統をなぜか丸暗記しているQ&XLの驚異のバス力を駆使し、世界各地から京都を訪れる観光客やお困りの方にベストな行き方、乗り継ぎをご案内するヘンタイ記憶パフォーマンス、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」。このアヤシイ活動は7月31日(火)に京都「同時代ギャラリー」にて開幕した「親の年金をつかってキャバクラ SWING EXPO」でも大々的に取り上げており、Q&XLのほぼ等身大パネルと記念撮影ができたり、これまでの行き先案内から勝手にベスト5を決定してその案内用紙を展示したり、とっても愉快なコーナーとなっております。ぜひぜひご来場ください!

 

 

さて、そんな風に展示しちゃったりできちゃったりするのも、(毎月1度ではあるが)地道な積み重ねの成果なわけで、ここではもうひと月以上前、去る6月25日(月)に実施した「四条烏丸」編をお送りする。…が、四条烏丸はじぇんじぇん観光地ではないのでご存知ない方も多いのではないかと思う。京都の繁華街と言えば「四条河原町」が有名だが、その四条河原町から賑やかな四条通りを西へ6、700m行ったところ、南北を貫く烏丸通りと交わった地点が四条烏丸だ。京都を代表する都会的な地域ではあるが、四条河原町と比較するとオフィス街の趣が強く、少し落ち着いた雰囲気が漂っている。で、今回、なぜそんな四条烏丸に行くことになったかと言うと、もう昔すぎて記憶が曖昧になってしまったが、ここから出る「バスの多さ」、そして「のりばの多さ」がずっと気になっていた…というのが大きな理由であったと思う。

 

 

ほら、ね。こんな感じ。ABCDEFGて…。ヤバいっしょ?

 

 

しかしながらじぇんじぇん観光地ではない四条烏丸。「迷い人」がいてもほとんどが日本人だろうし、そもそもそんなに「迷い人」なんていないかもしれないという推測を胸に、とりあえず7つある「のりば」の中でも最も多くのバスが経由する「D&Eのりば」に陣取ることとした。そうそう、今回から夏の装い、ポロシャツの登場である。春秋冬用のスウィングトップと同じく、美馬智くんがデザインしてくれたもの。(今回の同行も、そして写真も)ありがとう!

 

 

…「D&Eのりば」。…さらになんだかややこしい。パッと見、デカくて長〜い「のりば」に見えなくもないが、手前が「Dのりば」、間ちょっと挟んで奥が「Eのりば」と分かれているのである。う〜ん、どちらとも決めかねる。というわけで「平安神宮とかそのあたり編」で取った布陣を応用してみようじゃないか! 

 

 

これね。2つある「平安神宮」の出口にQ氏とXL氏が分かれて陣取り、「迷い人」が現れたほうにダッシュで駆け寄るというバカ丸出しの布陣ね。ま、けれど、この規模を思えばそんな大したことはない。

 

 

XL氏が「Dのりば」に立ち…

 

 

「Eのりば」にQ氏が立つ。はい! これで完了! さあ来い! 複雑な京都市バス網に翻弄される、迷える子羊たちよ!

 

 

 

はい! 来た! まさかの知り合い! 佐藤くん! 松尾橋? なに? 別に迷ってない? 

「Eのりば」から「3」で一発! はい! いってらっしゃい!

 

 

ちなみに「Eのりば」からの行き先はこんな感じ。ふむふむ。出るバスは多いが、メジャーな観光地はそれほど多くない。

 

 

一方の「Dのりば」は? お、「二条城」とか「金閣寺」があるね〜。見た感じ、こっちのほうがニーズ高そうね。

 

 

と思ったら、「Eのりば」に「迷い人」来たよ、来たよ〜。なに? 「北野天満宮」? なかなかシブいとこつきますな〜。えっとね、「北野天満宮」にはね、「203」に乗ってね…とか言うてる間に「Dのりば」担当・XL氏の「来た! あっち!」の声!

 

 

ほいほい、こっちこっち。我らを信じてこっちこっち。

 

 

はい、「急行101」ね! スマホには出てないかもしれないけど確実に行くからね! ちなみに京都市バスは通常、「後ろから乗って前から降りる」のだが、この場合のように車内がチョー混雑しているときは「前乗り/後ろ降り」もOKになったりする。

 

 

お、今度は日本人の「迷い人」。なに? あなたたちも「北野天満宮」?? どしたんや、今日は??? …と思って調べてみたら、なんとこの日、6月25日はご祭神として祀られる菅原道真公のお誕生日!!! そしてよく知られる「天神さんの日」だったのだ。やっぱり「人の流れ」というのはこんなところにも現れるものなのね。…あ! 本数めっちゃ少ない「55」が来ましたよ! 1時間に2本しかないんよ! ラッキーよ! さあ、乗って乗って!

 

 

お次は「銀閣寺に行きたい」というこの方(日本人ではなく海外の方)。うむ。これは明らかな「のりば」間違い。across the streetして、「Fのりば」から「203」または「32」に乗るようご案内する。…しかしQ氏、なんかず〜っと、だら〜んとしてますな。

 

 

右の人とえらい違いやで…。まあ、今ほどじゃなくても、こんときの気温も35度…。相当暑かったからね〜。

 

 

お、遂にご活躍の時間、到来やん。こないだ熱烈に応援する天理高校が負けて、スウィングで大荒れに荒れて八つ当たりしまくってたんは黙っとくからしっかりお願いしまっせ!

 

 

なんや、なんや???

 

 

どしたん、どしたん??? …てか「巻き込み力」がえげつないな!!!

 

 

お次はXL氏のもとへ現れたこの方から「大徳寺まで行って往復したいが1日乗車券とどっちが安いか?」という質問をいただく。京都市バスの運賃は基本230円。往復で460円。一方、1日乗車券は600円(2018年3月より値上がりしました)。「1日乗車券買うと損です! 普通に乗っちゃってください!」「ほんまか! おおきに!」。

 

 

続いては「二条城」に行きたいという「迷い人」。今! まさに停車した(XL氏が見つめる)この「急行101」に乗ってもらえばいいのだがコミュニケーションが間に合わず…。しかしこの後すぐに「12」がやって来たので結果オーライであった。

 

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あいよ! どんどんいきましょ! お次は「京都駅」へ行きたいという「迷い人」!

 

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オー! ノンノン! ココハチガイマスヨー! 「Fノリバ」チャウクテアッチノ「Bノリバ」デスヨー! …ではなかなか伝わらないので地図を書いて渡すことにする。

 

 

こんな感じに。グッジョブ。

 

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さてさて、灼熱の太陽のもとで頑張ってきたがもう限界。最後と決めたこの方たちは「八坂神社」へ行きたいらしい。ここから決して遠くはないのだが、ちょっとだけややこしい。

 

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まずはやっぱり「のりば」が違います。ここ「Dのりば」からacross the streetして、「Fのりば」にgoしちゃってください。ほんでもって「12」か「46」か「201」か「203」か「207」にget onしてください。…ってmanyすぎるわ! というわけでQ&XL氏のmemoryにもとづき「207」をrecommendさせていただいた(reasonは忘れた)。

 

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以上、今回もなかなか盛り上がったように見えなくもないが、実際のところはここ四条烏丸でバスを待つほとんどの人が、ちょっと街中に遊びに出てきて「暑おすな〜、ほんまに。早よ帰ろ」といった感じの京都マダムたちだったようだ(そしてその多くは近くにある「大丸・京都店」の買い物客と思われる)。当然、皆さん、乗るバスは熟知しておられ、ゆえに我々が必要とされる場面もそれほど多くはなかった(ま、予想通り)。それどころか久しぶりに「なんで、こんなことしてはんの?」とド直球の不信感を露わにされたりもした。このような場合、どんなに言葉を尽くして説明しても「ああ! なるほどね!」となることはまずない。つまり「あなたたちはアヤシイ」という決めつけは動かし難く、また一方で「私たちはアヤシイ」という予感(?)は僕たち自身の中にも何となく…と言うより確実にあるのだ。しかし、この「アヤシイ」は一体どこから来るのだろうか? やっていることはただの親切なのだから、たぶん絶対「見た目」しかない。だとしたら「見た目で人を判断してはいけない」という、誰もが受けたに違いないあの教育は、こうした方たちにはあまり有効ではなかったということになる。…いや、果たしてこうした方たちだけが特別なのだろうか? 違う気がする。違う気がする。この日本社会は過剰に「見た目」を気にする、ものすんごく気持ち悪い社会のような気がする。そんな気が、ずっとしている。…などというマイナス思考に屈することなく! 次回、我らがヘンタイ記憶パフォーマンス、京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」は(暑すぎた7月はすっ飛ばして…)来る8月27日(月)、京のどこかに出没する。

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 21:21 | comments(0) | trackbacks(0)
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