描いちゃった
似顔絵するん
人の顔を絵に描けるのかなあぁ?
自信ないよ
そうつぶやいていた時
「似顔絵お願いします」
あっ お客さんだぁ
どきどきしてきた
鉛筆で「顔の輪郭」を描き
似てるかな? 似てるかな? と
小声で言いながら黒のマジックで ふちどっていく
なんとなく似てきたぞぉ〜
色鉛筆でぬり
もう少しで仕上がる時
お客さんの声が聴こえ
「私の顔だぁ〜」似てる似てる嬉しい
私も嬉しくなっちゃう
「詩が書きたい!」とスウィングにnacoさんがやって来たのは4年半前のこと。でも「描けないと思ったけど、描けちゃった」(nacoさんの口癖)を繰り返しているうち、いつしか絵の方にハマって、詩は全く(年に1、2篇くらい?)と言っていいほど書いていなかった。
で、ちょっと前に、唐突に「書けちゃった」と持って来はった詩がコレである。「詩を書いちゃおう」とスウィングに来て、「絵が描けちゃった」せいか詩を書かなくなり、「絵(似顔絵)が描けちゃった」ことを詩に書いちゃった…というちょっと不思議なお話。
ちなみに自分からなかなか発言しにくいnacoさんにモノ言う機会を! ということで、いつしか朝礼や終礼のときにnacoさんのひと言コーナーがもうけられ、最近では中学生の頃からやっていた(僕たちは全く知らなかった)という五七五を披露しちゃったりしている。
「声」というのは必ずその人の中にあり、それを「自発的な」「話し言葉」にこだわるばかりに、世の中はなんだかおかしくなっちゃってるんじゃないか? と改めて思っちゃったりしている今日この頃である(→★)。
木ノ戸