Swingy days Enjoy! Open!! Swing!!!

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足元が見えなくなった時には

 

現在スウィングには社会福祉士なんとかの一貫として、村松さんという大学生がおよそ1ヶ月間の実習に来ている。

彼女はスウィングの空気感を早々に感じ取り、コスプレしたり(まだ見てない!)、自ら演劇ワークショップを企画して試みたり、とてもいい感じの日々を送っているようだ。

 

スウィングでは数年前から社会福祉士なんとかとかインターン的なアレの受入を細々と続けており、その担当者は永遠のリストラ候補・沼田亮平である。今日も明日も明後日もリストラ候補の男に、コロナ第2波で死ぬつもりになってジープを買い、もはやこの世に未練がないという男に「指導」されるってどんな気持ちだろう? と想像しただけで少し楽しい。ともあれ、村松さんが毎日毎日丁寧に書き綴っているレポートに対し、彼がとっても熱のこもった「返し」をしているのは確かである(村松さんのレポートと沼田君の返しは僕の元にも必ずデータで送られてくる)。

 

 

が、ある日の沼田激アツ返しに思わず目を疑う。

 

村松さんは大学のサークルで演劇をしているらしいのだが、その日のレポートの末尾には、明くる日以降の課題としてこう書かれていた。

 

『脚本に使えそうなエピソードや出来事をスウィングから可能な限りみつけだす』

 

この勇気ある意思表明に対する鬼担当・沼田の返しがこうだ。

 

『社会福祉士実習に来ている以上、本末転倒かと思います』

 

バッサリ。一刀両断。

以下、スウィングWEBサイトより抜粋する。

 

アート、環境、エトセトラ。

スウィングは「べき」やら「ねば」やら既存の仕事観や芸術観に疑問符を投げかけながら、

世の中が今よりほんのちょっとでも楽しいコトになればいいな! 

と願う一市民、NPOとして、様々な活動を展開・発信しています。

我ら一市民、我らNPO、我らスウィング。

 

以下、スウィング定款より抜粋する。

 

第3条(目的)

この法人は、既存の仕事観や芸術観にとらわれない自由な働きや表現活動を基軸とした事業を行い、「障害」「健常」「大人」「子ども」「男」「女」等あらゆる「枠」を超え、同じ時代、同じ社会に生きる人々が多種多様な価値観のもと、出会い、関わり、支え合うことのできる社会環境づくりに寄与することを目的とする。

 

……ていうところで働いてきたんでしょ? 13年間も!! 

彼女がやろうとしていることは、これまでスウィングがしてきたこととほとんど同じだ。演劇的・演出的視点を持つことにより、お金を中心とした一面的な価値観の枠外から、この人にはどんな役(仕事や役割)が合うか? この人の魅力やどうでもよさを活かすにはどうすればいいか? 人それぞれが持つ豊かな多面性に光を当てることができる……って何度も何度も伝えてきたのに!! ぷんぷん!!

 

 

 

それどころか月に1度以上はゴミブルーというヒーローになり、最近では悪ノリ……いやチャレンジ精神が高じて「顔ハダイロ」という理解不能なNEWキャラクターになり、すれ違う子どもたちにナチュラルソーシャルディスタンスを取られているという自分自身の仕事や日常は一体全体どこに行ってしまったの!? もう!! ぷんぷんぷん!!!


……ていうか、言いたいことは分かるけれども、いや分からないけど、そもそも「本末転倒」の使い方が国語的に間違ってるのが、輪をかけて気になるし混乱する!! ぷんすかぷんぷん!!!!

 

すぐに2人と話をし、(上に書いたようなことを説明して)村松さんにはもちろんGOサインを出し、そして沼田君を注意した。「顔ハダイロしといて何をぬかしとんねん! ほんで、この本末転倒の使い方は何??」と。この注意によって彼は、スウィングが、そして自分自身が積み重ねてきたことを思い出し、真逆からモノを言っていたことに気づいたという。彼がコソコソ密室的に「本末転倒!」とか言ってたのなら、そりゃちょっと問題だったかもしれない。でも彼は常に「間違っているかもしれない」自分を開示することができ、そして間違っていたら素直に認められる人だ。僕もそんなふうにありたい。

 

……いやいや、何を上から目線の綺麗事を。

そもそも僕は彼に、ぷんぷん偉そうにモノを言える立場ではないじゃないか。

 

まだコロナ禍以前、2020年が明けてすぐ、僕はちょっとした混乱に陥っていた。長い休みを挟んでいろんなことを考えすぎたせいか、自分がスウィングにおいて、あるいは社会に対して何をすればいいのか全く分からなくなってしまったのだ。今となっては何をそこまで……と思えるが、当時の僕にとっては深刻な事態で「このままではスウィングに行けない……」、そんな危機感すら覚えていた。こんな時、スウィングという存在は頼もしい。すぐに沼田君とゆみさんとあやちゃんに話を聞いてもらい、すぐには答えらしい答えは出なかったけれど、とにかく気持ちを吐き出し、落ち着きを取り戻すことができた。

 

 

それから数日後、たまたま沼田君と2人になる時間があったので、今度は冷静にこんな感じで切り出した。

 

「こないだはありがとう。でも相談の仕方が悪かったかもしれない。だから今度は沼田君のことを聞かせて欲しい。沼田君はなんのためにスウィングで働いてるの?」

 

ああ困っている。そりゃ困る。「なんのため」ってこれは困らせるための質問だなと思い直し、「じゃあ、沼田君がスウィングでしたいことは何?」と尋ね方を変える。すると即答で「ワークショップです」。わお。即答って彼には珍しい。そうかあ、そんなにワークショップが好きなのかあ。「じゃあ、なんでワークショップがしたいの?」と続ける。彼は少し間を置き、「スウィングのことを僕なりに伝えられる手段だと思うからです」。

 

この時点で僕の心は「おお……おお……」と盛り上がりはじめている。自分自身の迷いの霧が少しずつ晴れてきたからだ。だからしつこいのは承知しつつ、粘る。じゃあ、なんで、なんでスウィングのことを伝えたいの?

 

「スウィングを知ることで物の見方や考え方が変わったり、生きやすくなる人がいると思うからです」 

 

2億点満点か!!!!! 

 

 

急に沼田君が出木杉君に見えてビックリしてしまったが、僕はこのやり取りに心の底から救われ、「ああ、そうだった……」と原点回帰することができたのである。

 

いつだって難しいのは足元だ。近すぎて、感覚がマヒしてしまって、時として日常の意味すら見失ってしまう。

だから時々誰かに、教えてもらわないと分からない。先へ先へではなく、元いた場所に帰してもらうために。

 

弱っちろい僕たちは繰り返し繰り返し、時に間違え失敗し、他者の助けを借りながら生きてゆく。

 

木ノ戸

 

★お願い/視察・見学について★

・スウィングの見学日は毎月第3水曜日と第4金曜日となります。 

・時間、料金、定員、プログラム等の詳細については下記ブログをご覧ください。

・現状、定員を10名→5名に変更して実施予定です。

・コロナ禍の影響で実施をしない可能性もあります。予めご了承ください。

 

2019.03.04 Monday

見学日を月2回(毎月第3水・第4金)とさせていただきます。

http://garden.swing-npo.com/?eid=1400635

| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 19:06 | comments(0) | -
続・JEEPを買うと人はこうなる

 

男らしさに過剰な憧れを抱き、はじめて出会う孤独感に戸惑い酔いしれたあの頃。

え〜っと、つまり中学2年生頃。

同級生たちの多くが、まるで必然のようにハマり崇拝していた存在、それが長渕剛だった。

 

新しいCDが発売されれば、競うようにチャリンコを走らせ本屋へと向かい(CDって何で本屋で売ってるの??)、CDラジカセの前で期待に胸を膨らませた。時に『とんぼ』の大合唱がどこかの教室から聴こえてきたかと思えば、100円玉を入れるシステム時代のカラオケに足しげく通い、やはりそこでも「あまりにも男らしい」曲の数々を皆が熱唱していた。

 

けれど「長渕剛が好きだった」。

この告白に一抹の恥ずかしさを感じてしまうのはなぜなのかしら??

 

 

ところで長渕剛に『JEEP』という曲(アルバム『JEEP』(1990)収録)があり、あまり泥臭くなくって当時からとても好きだったのだが、沼田・JEEP・亮平(以下、J)がおよそ3ヶ月前にジープの購入を決めて以来、僕の脳内には二十余年の時を経て、この曲が時々軽やかに流れるようになった。

 

さて、Jのジープの一件はその後どうなったのか? 

 

★2020.06.18 Thursday JEEPを買うと人はこうなる★

 

遡ること7月6日(月)。

彼が東京のとある販売店から「通信販売」で購入したジープは(一応)無事に納車された。「コロナ第2波で死ぬ」という強い自己暗示により、通常時の100億倍の勢いを手にしたJ。その勢いで高く高く飛び跳ね、「見た目以外すべてデメリット」(J談)という夢のジープを遂に手に入れたのだ。

 

通信販売だから実物を見るのは納車時がはじめて……というデンジャラスな買い物。

納車までにも顔の見えない相手と超イロイロあり、Jが期待と共にかなりナイーブな日々を送っていたのはスウィングの多くが知るところだが、彼のこのエピソードに勇気づけられた人も多いようだ。

 

彼が悠々と高級車を買ったのではなく、コロナ禍の最中、そのコロナ禍を利用してポジティブな大ジャンプをかましたことに。

 

無謀であっても大ジャンプはとりあえず成功したのだ。納車後のJはさぞやウハウハだったことだろう。

が、さすがはJ。僕の型にハマったありきたりな想像はすぐに引っくり返される。

彼はその日、夢のジープを10キロ程度走らせただけで、すぐに家に帰ったと言うのだ。

なんでなんで?? せっかく丸1日休み取ってたのに、「ウキョー!!!」って叫びながら走り倒したんちゃうの?? 

 

 

Jは語る。

 

 

「そのつもりだったんですが、突然自分の体調が悪いことに気づいたんです」

 

 

……どういうこと??

 


「めっちゃ緊張してたみたいで。家に帰ってゲーゲー吐きました」

 

 

ゲーゲー……。

鮮やかな大ジャンプに伴う緊張とプレッシャーが、彼自身にも気づかないほどであったとは……。

どこまでも味わい深く、人間臭い男だ。

 

ちなみに今現在、Jのジープのフロントダンパー(確かサスペンションの一部)には凹みがあるため、振動やショックを吸収しにくく、ハンドル操作にも支障が出ているらしい(危険!)。また、ラジエーターに砂と石が詰まっており、エンジンが冷えずにオーバーヒートしてしまう恐れがあるらしい(だから危ねー!)。……なんじゃそりゃ。……メチャクチャな状態で納車されとるやないか。

 

今回、Jがその身をもって教えてくれたことは多いが、最も大きな教えはこれだろう。

 

クルマの通信販売にはくれぐれも気をつけよう。

 

修理はようやく、明日だそうだ。

 

木ノ戸

 

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| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 16:05 | comments(0) | -
JEEPを買うと人はこうなる

 

沼田君が言うには、送迎車(HONDAフリード)の運転途中に新聞配達のバイクに出くわしたそうな。

その路地は狭く入り組んでいて、フリードはとあるお家の花壇(のブロック)をかすってしまったそうな。

車を降りて確認すると花壇に目に見える損傷はなく、その家の主も「気をつけてやー」とだけ言っていたそうな。

 

おしまい。

 

……はい???

 

スウィングには「なんでも相談室」という名のスタッフミーティングが毎夕15〜20分あり、主語を自分からぶらさぬため(自分自身の)「相談室」という体を取っている。まあ、そのへんの理屈はともかく。

 

 

沼田君が相談室の時間に、なぜかドヤ顔で語るこの短い物語(?)は一体なんの相談なのだろうか? あるいは何を僕たちに伝えたいのだろうか? 「どうやら起こったらしいこと」だけがミニマムに……いや、宙に放り投げるように語られ、どう受け止めればいいのか、何からつっこんでいいのか皆目分からない。木で例えるならば根とか幹とか大事な部分は根こそぎはしょられ、咲き誇った花びらや青々と茂った葉の先っちょの部分だけが異常にデフォルメされて語られている、そんな感じだ。

 

……これは僕だけの感覚なのだろうか? 

 

不安になって思わず周りを見渡すと、ああ良かった。

皆、一様に困惑し固まってしまって、その表情からは生気が失われている。

 

しかし、すごい。

 

ものの数分の不可思議な語りによって、ええ年こいた大人5〜6人が丸ごと虚無の淵へと追い込まれているのだから、やはり言葉の持つ力を舐めてはいけない。そして言葉の力に加えて僕たちを激しく困惑させるのは、発言の不明瞭さやそんな場の空気とは裏腹に、なぜか背筋をピンと伸ばし、清々しい表情でドン! と構えている彼の姿だ。

 

なぜだ??

 

こっちはどこから手をつけていいか分からず虚無を彷徨っているというのに、その、すべて漏れなく言い切りました! 以上!! みたいな態度はなんなのだ??

 

 

JEEPだ。

つまるところ、全てはJEEPに行き着く。

 

コロナ第2波で死ぬと勝手に思いつめ、死ぬ前に好きなことをしておきたいと決意した沼田君は現在、JEEPの購入手続きを進めている。 

 

曰くJEEPは「ルックス以外、デメリット」らしい。

その上、中古でもアホみたいにバカ高いらしい。 

 

予め半日休みを取っていた先週の金曜日、彼は「バタバタしてるので午後も休みます!」という意味不明な伝言を残し、結局丸1日休んだ。理由を言わないので多くはお子さんの具合でも悪いのだろうか……と心配したようだが、事の真相はつまりこうだ。

 

必要書類の準備とかJEEP購入手続きを午前中で終わらせるつもりが、思ったほど(自分が)動けなかったので午後からも休みます!

 

人ひとり欠けることが大きく物言う日々の中で、彼のこのような振る舞いが笑って済まされるスウィングを僕は誇りに思う。こういう休み方をされると、つまりはどんな休み方も許される。いいのだ。それでいいのだ。寝起きに鼻クソをほじったらちょっと鼻血が出たので休みます、それくらいでちょうどいいのだ。

 

 

しかしJEEP購入のためにヤケクソみたいなローンを組んだその挙げ句に、どうやらとあるお家の花壇に送迎車を当て、「何かを傷つけた」恐れがある以上は「はい、そうですか」と放っておくわけにはいかない。なんとか虚無から這い出そうと、起こったらしい事態や彼の語り口を総合的に咀嚼し解釈し、彼が一体何を伝えたいのか? を推し量り、恐る恐る尋ねてみる。

 

 

「……え〜っと、あそこの路地は狭いからみんなも気をつけてくださいという話なのかな?」

 

 

すると彼は背筋を伸ばしたまま、こう言う。

 

 

 

「そういうことです」

 

 

やった。当たった。

しかしながらJEEPという魔物は、こんなにも人を無意味に、大きくするものなのか。

「そういうことです」て、どの口が言うとんねん。

 

新聞配達のバイクを避ける。

まあしかたない。

人のうちの花壇にぶつける。

よくない。

送迎車に傷をつける。

よくない。

反省の言葉も謝罪の言葉も一切なく、「皆も気をつけて欲しい」となぜか上から言う。


最悪だ。

 

 

自分がやったことと態度の不一致がひどすぎる。

学ぶとことかいいとこがひとつもなく、なさすぎて笑ってしまうのがとてつもなく悔しい。

でも皆、そのお陰で虚無の淵からは無事に脱し、それぞれに人間味を取り戻してホッとしている様子だ。

 

 

「フリードで無理ってことは、その路地、JEEPでは絶対に無理やんな?」

 

 

経験したことのない敗北感を感じながら、でもなんとか笑いを生み出そうと苦し紛れに問うと、変わらず背筋をピンと伸ばし、晴れやかな顔をした男は言う。

 

 

 

「絶対に無理です」 

 

 

沼田亮平は間もなくオレンジ色っぽいJEEPで京の街を駆け抜ける所存です。

高級車ゆえ、これまで以上に慎重な運転を心しますが、万が一花壇をこすられた際にはスウィングまでご連絡ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

木ノ戸

 

★お願い/視察・見学について★

・スウィングの見学日は毎月第3水曜日と第4金曜日となります。 

・時間、料金、定員、プログラム等の詳細については下記ブログをご覧ください。

・現状、定員を10名→3名に変更して実施予定です。

・コロナ禍の影響で実施をしない可能性もあります。予めご了承ください。

 

2019.03.04 Monday

見学日を月2回(毎月第3水・第4金)とさせていただきます。

http://garden.swing-npo.com/?eid=1400635

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

NPO法人スウィング

木ノ戸昌幸

| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 18:17 | comments(0) | -
内線電話の憂鬱

 

でけた、でけた。来年1月のスケジュールがでけた、でけた。

人に合わせて作らなあかんかったり、なかなか手間のかかる仕事である。

最後はいつものように間違いがないか、あちゃみちゃんにチェックをしてもらわねば。

あちゃみちゃんは今、28教室かな? ということは内線4番やな。

 

「はい」と沼田くんが出る。

僕は「あ、あちゃみちゃんに代わって」と言う。

沼田くんは「はい、分かりました」と言う。そして電話を切る。

 

 

…………………え???

 

 

僕は束の間、沈黙する。

やがて27教室(事務室みたいなとこ)に沼田くん(らしき人)がやって来る。

 

 

…………………は???

 

 

僕は束の間、沈黙する。

かめちゃんとゆみさんは笑顔を浮かべている。

僕は沼田くん(らしき人)に向かって、声を振り絞るように言う。

 

 

「…あ…あちゃみちゃん?」

 

 

沼田くん(らしき人)が束の間、沈黙する。

 

 

 

「あ! そっか!!!」

 

 

 

沼田くん(らしき人)はそう言い、バタバタと27教室を出てゆく。

かめちゃんとゆみさんが笑う。

僕もこらえきれず笑う。

 

木ノ戸

| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(0)
ムカデの人、道の人



スウィングの清掃部隊「THE CLEANGERS(ザ・クレンジャーズ)」!
京都市内のお寺や公共施設などの清掃業務を請け負い、定期的にピカピカにしている。
そしてレギュラーメンバーではないものの、クレンジャーズの仕事に時々助っ人として加わり、最近「クレンジャーズもどき」と言われているのが沼田君である。



さあさあ、今日も助っ人としてクレンジャーズの現場にやって来た沼田君。ちょっと一服の休憩時間、一体何を思ったのか、増田さんに向かって唐突にこう語る。


「生まれ変わったらムカデになりたいっすわ〜。」


…え〜っとぉ、仕事中にムカデを見かけたの?…それとも「もしも生まれ変わるとしたら」的なこと考えながら仕事してたの?どっちにしたって「ムカデになりたい」とか言うバ…いや、変わり者とははじめて出会ったぞ。う〜ん、面倒くさいけど気になるっちゃ気になる!ちょっと悔しい気もするけれど、増田さんは堪らず聞き返す。ムカデになりたい?なんで?ねえ、なんで?答えろ!さあ答えろ!沼田!














「だって、いっぱい靴が履けるでしょ?」














…………………そう…なの…かな?




…昨年11月、世の女性たちを震撼させ、一部の男性たち(僕を含む)の爆笑を誘った「道の人」をご存知だろうか?まるで天童荒太の小説のタイトルのようだがそうではない。「道の人」とはこんな人のことである。


道路脇の側溝に約5時間にわたって潜りこみ、女性のスカート内をのぞこうとしたとして、兵庫県警東灘署は11月9日、県迷惑防止条例違反の疑いで、市内に住む28歳の会社員の男を逮捕した。「見てました」と容疑を認めているという。時事ドットコムなどが報じた。

日刊スポーツによると、男は8月16日午前7時50分ごろ、神戸士東灘区の道路下の側溝内から、通りかかった美容師の女性(37)のスカート内をのぞき見ようとした疑いが持たれている。午前3時ごろから5時間にわたって深さ約60センチの側溝に潜り、格子状の鉄ぶた越しに上を見ていたという。男の髪の毛が鉄ぶたからはみ出していることに女性が気付き、下を見たところ、目が合ったため110番通報した。駆け付けた捜査員が、同容疑者を側溝から引っ張り出した。スマートフォンで盗撮する目的だったとみられている。

男は2013年6月にも東灘区の甲南女子大近くの道路の側溝の中に忍び込んで、女性のスカートの中をのぞき見したとして同じ容疑で逮捕されている。産経WESTによると、このときも3時間近くも身を潜めており、警察に対して「生まれ変わったら道になりたい」などと供述していた。(2015年11月10日「The Huffington Post」より→



たくさん靴が履けるから、生まれ変わったらムカデになりたい人。
女性のスカートの中をのぞき見するために、生まれ変わったら道になりたい人。

なんだろう?ふっと安心するのはなぜなんだろう?
神様、どうか2人の願いが叶いますように。

木ノ戸

| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 17:39 | comments(0) | -
ゆとり世代 ×(理不尽+無神経)=ドヤ顔沼田


どこか調子が悪いのだろうか?
KAZUSHIが元気無くペンを置き、ただデスクに向かってボンヤリしている...。

がしかし!がしかし!
タイミング悪くそこに現れたのはぁ〜!そこに現れたのはぁ〜!
“そういう感じ”をものともしない、スタッフ沼田君である!
危ないぞ!KAZUSHI!

「なんしてんの?KAZUちゃん。やろうや、仕事!」

いやいや、だからもうちょっと言い方とかあるやろ…。
明らかに様子おかしいやん…。

「ああ、木ノ戸さん気になってんの?」

コクン…と頷くKAZUSHI。
なんや。沼田君でもそこはなんとなく分かってんにゃ。
その日、木ノ戸は風邪の症状が酷く、午前中で早退をしていたのだ。
がしかし!がしかし!

「まあ、しゃあないやん!やろや!KAZUちゃん、仕事!
心配なんは分かるけど、KAZUちゃん、医者ちゃうしどうにもできひんしなあ!
医者なん?ちゃうやろ?ほなちゃんと仕事しいや!」


...お前は質の悪い修造か。
KAZUSHIが胸の内でそう突っ込んだかどうかは知る由も無いが、
彼の瞳から思わず流れ出た涙は、誰の目にも明らかだった。




KAZUSHIは別に仕事をサボっていたわけではないのだ。
確かに木ノ戸の事は心配だったが、前の絵を描き終わったし、
次の絵を何にしようか、スタッフなべちゃんに相談しようと待っていただけなのだ。
(ほんでワ〜レ〜。コラ沼田ぁ。ワイ言葉喋れへんのまだ知らんのんかぁ???)

鬼の沼田のメジャー級ド直球にボコボコにされ、
ただ震えるように泣いて、うなだれるしかない可哀そうなKAZUSHI…。

「あれ?KAZUちゃん、泣いてない?泣いてるやん…」

ようやくやって来てくれたなべちゃんと涙の筆談を交わす。


木ノ戸さんがかぜをひいてしんぱいなだけです!
つぎ、なんのえをかこうかまってただけです!まってただけなのに!
沼田さんが!沼田さんが!くやしい!こわい!こわい!



事情を知ったなべちゃんとKAZUSHIが向かったのは、
言うだけ言ってさっさとその場を去ってしまった鬼の住処である。

「ゆとり世代は“理不尽”に対しての耐性がゼロなんですよ!」

なべちゃんの説明によって事情を知った理不尽・沼田は、鼻をかみながらこう謝った。




「ああ、ごめんごめん。」

ハイ〜!謝罪の意思、永遠のゼロ!
更に無神経野郎はドヤ顔でこう続ける。

「オレはKAZUちゃんにとってインフルエンザの予防接種みたいなもんやな。」

??????????
(……バカ?)

ドヤ顔の意味も、ドヤ顔で言い放った言葉の意味も分からぬまま、
その日KAZUSHIは怒りと悲しみに肩震わせながら、家路についたのだった…。


…あくる日。
このエピソードを聞かされた僕が「ドヤ顔予防接種発言」の真意を沼田君に尋ねたところ、
「耐性をつけて打たれ強くなるという意味で。」ということであった。




この前向きさには驚くばかりであるが、沼田君のこうした在り方は、時に障害のある人に寄り添い“過ぎ”、時に障害のある人の「障害」を考え“過ぎ”、それゆえになんだかんだやり“過ぎ”てしまいがちなこの業界やら「支援者」と呼ばれる我々の現状に、一石を投じるものなのではないかと、ほんのちょっとだけ感じている。昔、沼田君を評してちなさんのお母さんが笑いながら言った「ちなと対等にケンカしてくれはる人ははじめてです。」という言葉。忘れてはいけない大事なモノとして心から離れない。KAZUSHIと沼田君、次の日にはよー分からんけど仲直りしましたとさ。

木ノ戸
| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 18:18 | comments(0) | trackbacks(0)
「まち美化戦隊ゴミコロレンジャー」の正体


午後5時。
静かな事務室。
スタッフ沼田君が誰かに電話をかけている。


「あ〜もしもし〜、

“まち美化戦隊ゴミコロレンジャー”の沼田です〜。

お世話になっております〜。」



マジか!!!
いつからそうなってん!!!
お前それで食っていけるんか!!!
家族、養えるんか!!!
簡単に正体をバラすな!!!


あーもーいろいろあり過ぎる。
せこい。オモロい。

木ノ戸
| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 17:56 | comments(0) | trackbacks(0)
この男、沼田亮平。


この男。
「沼田亮平」、「ぬまた・りょうへい」である。


男に届いたアッキーからの年賀状。(アッキー、本名を「中村章男」といいます。)



わお!アッキー、惜しい!
ていうか今までずっと合ってたのに、なんで今さら「売平」!??




まあ、新年やからね!

なんか「ウリヘイ」っていいね。
ウリウリ、ウリウリ。

次。




この男。
「沼田亮平」、「ぬまた・りょうへい」である。

彼は「ぬまた・りょうへい」であるが、ここ10年来、Gさんにはずっと「しばた・しょうへい」と呼ばれている。多分、Gさんの中で、「柴田恭兵」と混じりあった結果かと思われる。カンケーナイネ!




1月5日、ある事件が起こった。
遂に(?)Gさんが、「しばた・しょうへい」こと「沼田亮平」を、「ぬばた・しょうへい」と呼んだのである!
間違っている!
相変わらず綺麗に間違ってはいるが、男の名の先頭を堂々と飾る「ぬ」が、10年の時を経てはじめてGさんの口から飛び出したのだ!やったぜ、しょうへい!


まあ、新年やからね!

Gさん、もうちょっと、もうちょっと。
あっちへいってしまう前に1度で良いから完璧な本名で呼んであげてくださいね。

木ノ戸
| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 17:51 | comments(0) | trackbacks(0)
展覧会「Enjoy!Open!!Swing!!!」 〜謎の男性におったまげ!の巻〜



入口のドアがゆっくりと開き、細身で長身、おしゃれなニット帽をかぶった男性が入ってきた。
年は50代後半から60代か。
男性は視線をぶらさず、迷い無くアッキーの作品の前に進んでゆく。

すると入口のドアが再び開き、少し会釈をするようにして、
年配の女性がそっと会場に足を踏み入れる。

…雰囲気からしてご夫婦だろう。

スタッフ亀井が応対に向かうと、男性はアッキーの作品群から目を逸らさず、
はっきりとした声でこう言った。


「これはパステルですか?」


当然、ある程度画材を知っている人でないと出ない質問である。
おそらくアート関係の人だろう。アーティストか。ギャラリーの経営者か。
男性はしばし感心した様子でアッキーの作品を眺め、「素晴らしい」と絶賛している。

思わずニンマリする。
ミーハーかもしれないが専門家にそんな風に言ってもらえるのはやはり嬉しい。

やはり男性の反応に気を良くしたに違いない亀井が、
しばしの談笑の後、「どちらでこの展覧会を知っていただいたのでしょう?」と丁寧に尋ねる。
うん、気になる、気になる。そして僕もぜひお話しさせていただきたい。

亀井の質問に男性はよく通る声でこう答えた。



「息子がスウィングに通わせてもらってます。」



…ビクン!とした。

え、ええ!?うっそ!??メンバーのお父さん????
だ、誰だろう…全く思い当たらないんですけど…。


夫人の方に目を向けても…やはり分からない。
事態は一転、亀井も助けを求めるような目で僕の方を見ている。
そうやんな…分からへんやんな…オレも分からへんねんもん…

あかんあかん!
これ、ホンマに分からんかったらホンマに失礼過ぎるやん!!

僕は今一度目を凝らし、集中力をフルパワーにして、男性を見つめ直した。

誰や誰や誰や…誰のパパやパパや…ぬまたぬまたぬまた…そうやパパやパパや…

ぬ!?ぬぬ!??




「ぬ、沼田さん!!!!!?」




ど、どっかで見たことある思たらスタッフ沼田君のパパさんやないかい!!!

ああ、お母さんも!
いつぞやの息子さんの結婚式以来ですね!

いやいやいやいや!ちゃうちゃうちゃうちゃう!
「息子がスウィングに通わせてもらってます。」て!!
なんでそんな婉曲なんすか!!分かりにく過ぎるっちゅーねん!!

ほんで、もうちょっとこう…できれば最初に分かりやすい挨拶的なものがあっても!
「これはパステルですか?」言うてる場合ちゃいまっせ!!

んんーさすがは沼田君のお父さん。
不必要なビクン!を誠にありがとうございました…。

…っていうか、息子はん!!
父ちゃん母ちゃん来るんなら先に教えとかんかい!!

木ノ戸

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| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 17:55 | comments(0) | trackbacks(0)
女性の声についての考察





女性は〜







声が〜







高い!!!



木ノ戸

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| 永遠のリストラ候補・沼田亮平 | 16:40 | comments(0) | trackbacks(0)
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  • フリーペーパー『Swinging Vol.27/総力特集:事務員越え』!!!
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