2010.01.29 Friday
密やかに屁
…屁をこきさえすれば、
みんな喜び、盛り上がるものとばかり思っていた。
ミが出てもいい!
みんなが笑ってくれれば!の心意気で、
まだ練り切れていない屁だって、必死にしぼり出したさ。
けれどスタッフ北濱さんにさらりと、
そして冷ややかに言われたあの一言。
「喜ぶ人なんていませんよ」
喜ぶ人なんていませんよ…
喜ぶ人なんていませんよ…
喜ぶ人なんていませんよ??
…まさか!?と思い、半信半疑でしぼり出す。
プーッ、ピッ。
Yeah!
Good Sound.
しかしミーティング前のスタッフたちは、
まるで何事も無かったかのように、黙々と事務作業を進めている。
聞こえぬわけはない。
あんなにも響いた。
気づかぬわけがない。
こんなにも臭い。
彼らを聴覚を殺し、嗅覚を殺し、
僕の渾身の屁を“無かったこと”にしたのだ。
暖かな教室を冷たい木枯らしが吹き抜け、
鉛色の残り香を、悲しみの彼方に吹き飛ばした。
あんなにも生き生きとしていた尻の穴が、
ひっそりとしぼんでいくのを感じた。
さようなら、草原の輝きよ。
さようなら、湿った破裂音よ。
木ノ戸
愛媛県・西条市議会議員の皆さんが、視察研修に来て下さいました。
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