人身事故が多い!運転が荒い!運転手のマナーが悪い!
京都市民に必要不可欠な交通機関。
しかし何かと評判の悪い京都市バス。
そんな京都市バスはさまざまなドラマを僕たちに届けてくれるのです…
ある秋の朝、スウィングスタッフ四至本くんは、
いつものように市バス4系統に揺られながら、いつものように居眠りをしていました。
通退勤途中の仮眠は、忙しく働く30代にとって、
欠かすことのできない貴重なひと時です。(そうなのか?)
電車やバスで居眠りをしていてうっかり寝過ごした!!…なんて話はよく耳にしますが、
毎朝四至本くんが降りるのは終点の「上賀茂神社前」。
終点ですから寝過ごす心配は絶対に無い、
最悪起きれなくっても運転手さんが起こしてくれるもーーん。…ちゅーわけです。
ちゅーわけなので、今朝も安心、安心。
無防備な眠りを披露していた四至本くんでしたが、…あれ、今朝はなんかいつもと様子が違う!?
なんかバスがガクンガクン揺れてる!??
…地震?
不吉な揺れを感じて目を覚ました四至本くん。
あたりを見回すとどうも地震ではない…。バス車内には自分以外に誰もいない…。
どうやらバスは終点「上賀茂神社前」に到着し、すでに停まっているようです。
にも関わらず…ガクンガクン。
停まっているのに…ガクンガクン。
なんと親切すぎる運転手さん!
四至本くんを起こすために、バスを停めたままクラッチペダルを踏み込んだり離したり、
ガクンガクンとわざとエンストを繰り返し、バスの車体を大きく揺らしてくれていたのです!
普通はせいぜい肩トントンとかマイクで「着きましたよー」なのに。
オレのためにここまでしてくれるなんて!
すっかり市バスのサービス向上に感激してしまった四至本くん。
いつも以上に大きな声で「ありがとう!」を伝え、ご機嫌にバスを降りたのでした。
かなえさん、「第7回産経はばたけアート公募展」で佳作に選ばれました!おめでとう!