Swingy days Enjoy! Open!! Swing!!!

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感謝! 世界新記録を樹立しましたが!

 

クリスマスイヴイヴの夜、夜中に大泣きした。

涙が溢れ出して止まらなかった。

 

夢の中で陸上競技の何かの種目で従来の記録を0.01秒更新し、世界新記録を叩き出したのだ(現実にはないっぽい妙な距離を走った気がする)。歓喜の中、さまざまな感情が押し寄せてきたか?

 

いいえ、200%感謝しかありませんでした。

これ全方位、全世界に対してちゃう? くらいの勢いでとめどもなく「ありがとう! みんなありがとう!!」が溢れ出してきて、涙が泉のように湧き出てきて止められなかったんです。

 

 

リアルに偉業を成し遂げた人たちがほとんど例外なく、まるで決まり事のように感謝の意を表しまくる理由が、(経験してないけど)経験してみて「ああ、こういうことだったのか」と、はじめて心の底から理解できた。むしろ思いを伝えきれず、言葉の限界にもどかしさすら感じてしまうのが実際なのだろう。

 

世界記録を出すなんて、どれだけ願おうが努力しようが誰もが手にできる現実ではない。

五輪で金メダルを取れるのもメジャーリーグでプレーできるのも、才能なのか、才能に加えた努力なのか、ただの運なのか偶然なのか、理由なんて分からない。僕は大谷翔平選手の活躍にフィーバーしていたひとりだが、彼の移籍を巡ってお金にまつわる話題がバカバカしいくらいにフィーバーしているのを見て少々白けてしまった。

またカネか、けっきょくカネか、ほしいけど。

 

 

(経験してないけど)経験してみて分かったが、あの感謝感涙の大フィーバー、至福の時間は1,000億円あったって絶対に買えやしない。でも夢はタダ。しかも夢は夢だけど、夢を見てる間は夢って分からないんだからそれが現実なのだ……んにゃ、現実とは言えないまでも”現実みたいなもん”なのだ。え? なんの努力してない? いやいや、だからなんの努力もせずに世界記録出しちゃう方がスゴくない? ほんま日本人は努力、努力、努力が好きでんな。

 

……と熱く力説しても、現実世界の人間共のなんてつまらないこと。ヘラヘラ人を小バカにしたような表情を浮かべるだけで誰も共感も称賛もしてくれないので、溢れる感謝の念なんてどこかに消し飛んでしまった。現実も夢みたいなもんなのに。「一期は夢よ ただ狂え」って言うじゃない。

 

 

とは言え確かに現実は厳しい。とりわけ今年は間違いなくスウィング史上新記録の激しく厳しい1年だった。

情報や誘惑や流行に惑わされず「何が大事なのか?」「何を大事にすべきなのか?」を見極め、来る年はこれまで以上に地道な歩みを重ねてゆきたい。スウィングは明日で仕事納めですが、僕は一足先に今日で納めます。2024年もスウィングをどうぞよろしくお願いいたします!

 

ゆく年くる年、良い夢を。

 

木ノ戸

| ごあいさつ | 18:58 | comments(0) | -
株式会社NPOを設立しました!

 

昨年夏頃、NPO法人スウィングおよび法人が運営する生活介護事業所スウィングは2006年の事業開始以来はじめての、組織の継続を断念しかねない危機に陥り、私自身も半年間の休職を余儀なくされました。

 

NPO法人スウィング本年3月末をもって解散し、同4月より生活介護事業所スウィングの運営は一般社団法人暮らしランプに引き継がれました。

 

それからおよそ半年間。様々な方々からの励ましやご支援、ご協力のお陰をもちまして、スウィングは組織としての安定と、そこで日々を送る利用者やスタッフの安心を取り戻すことができました。お世話になった皆様には心より感謝申し上げます。

 

本当にありがとうございました。

 

 

このような状況を受け慎重な協議を重ねた結果、スウィングらしさを損なわない、小回りの利く小さな組織運営へと回帰すべく、来年1月1日よりスウィングは再独立をはかり、先ごろ設立した「株式会社NPO」がその運営を引き継ぐこととなりました。

 

「その名前、だいじょうぶ!??」と目を白黒された人も少なくないと思いますが、だいじょうぶです。

これまでポリシーのひとつとしてきた「ギリギリアウトを狙うこと」の意図は「ギリギリセーフを広げること」ですから、そうした意味においても大成功! と自負しています(実際、OKが出てとても嬉しかったです)。

 

この「NPO」には3つの意味があります。

 

●New Public Office(新しい公共の場)

●Non Political Organization(非政治的な組織)

●Not Perfect OK!(不完全でええねん!)

 

政治任せにすることなく公共を自分たちの手でこしらえ、皆どっこいどっこい、失敗だらけの不完全さこそを大切にしたいという思いを込めたものです。 またロゴマークや車のデザイン、今は亡きスウィングの友人が心を込めて制作してくれた看板も、大切に残し続けることができます。

 

 

「株式会社」を選択した理由は組織の安定性を最優先に考えた結果ですが、私たちが2006年以来こだわり続けてきた「障害の有無に関わらず、一市民として社会をより良く変える市民活動」は、NPO法人だからできるものではなく、その気さえあれば形は関係ないと気づいたからでもあります。

 

だから今後もスウィングは何も変わりません。

 

「障害」「健常」「大人」「子ども」「男」「女」等あらゆる枠を超え、同じ時代、同じ社会に生きる多種多様な人々が出会い、関わり、支え合う環境を創造するため、「今、目の前にいる人を大切にすること」を出発点とした地に足のついた地道な活動を、小さく、鋭く、そしてゆらゆらと揺れながら続ける所存です。

 

Enjoy! Open!! Swing!!!

 

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

 

2023年 10月 27日

株式会社NPO 

代表取締役 木ノ戸昌幸

| ごあいさつ | 17:51 | comments(0) | -
引き続き……Enjoy! Open!! Swing!!!

 

昨年12月20日以来、およそ3ヶ月ぶりにここに文章を書く。

学校に行くことが辛くてたまらず、死の危機にまで陥った十代を人生の底と考え、「あれほどひどいことはない」という支えにして生きてきたが、昨夏以来の数ヶ月間は、あの頃を凌駕するのではないかと感じるほどに苦しい日々となった。

けれど「休む」という選択肢すら思いつかず、また誰にも相談できずに恐怖の学校に通い続けたあの頃とは異なり、今回ともかく休むことを選べたのは自分自身にとってとても大きな出来事だったと思う(ここにも隠さず書いたが、11月中頃よりスウィングを休職した)。

 

学校ではなく自分自身が中心となって設立し、懸命に17年続けてきた場所というのが皮肉めいてはいるが、奇しくも45歳にしてはじめての不登校が実現したわけだ。でもやはりひとりでその決断をすることは難しかった。

休むという選択を当たり前のように後押ししてくれた友人たちや家族、そして少し遠いところから温かなメッセージを送ってくれた人たちの存在がなければ、僕はあの頃と同じことを繰り返し、同じように死を選ぼうとしていたかもしれない。

 

自分自身の意思ももちろん大切だが、周囲の理解と支えがあってはじめて、人は休んだり逃げたり、必要不可欠なのに世間的には「してはいけないこと」のように捉えられがちな行動を、ようやく安心して選び取ることができるのだと思う。十分に知っていたつもりだったが、所詮つもりに過ぎなかった。この困難なときに我が身を持って真に実感することができたのは得難い財産だ。

 

 

休職したからといってたちまち心身が落ち着くわけでもなかったが、かつての自分のように学校への行きづらさに苦しむ小さな友人は「なんでも相談してね」と励ましてくれた。たいと君は「またドライブいこうね」という定型化したシンプルなLINEメッセージで、Q氏はムダ話や誰かの悪口満載の電話ついでに復帰を願い続けてくれた。XLやあちゃみちゃんはしばしばリアルな顔を見せに来てくれて、やはり「早く戻ってきてほしい」と伝え続けてくれた。嬉しかった。ひーちゃんの絶対に話せない毎朝のワン切りも含めて、長い時間をかけてスウィングが培ってきたお互い様の精神が目の前にあることに心安らいだ。

そうして行きつ戻りつしながら少しずつ元気を取り戻し、今現在はかなり回復することができた。

 

他者や自分自身を信じることさえ見失いそうになる厳しい時間ではあったが、同時に人の優しさというものをこれほど強く感じたこともない。僕やスウィングに一体何があったのかと気にされる人もいるかもしれないが、まだ余りに生々しい傷跡を僕自身が語ることはできないし(吐き気、動悸、過呼吸、下痢等の症状を今も発します)、またその権限も有していない。

事の次第をどう取り扱うかについては現NPO法人スウィング理事会に委ねている状況であることをどうかお察しいただきたい。

 

既にお伝えしているように4月からスウィングは「一般社団法人暮らしランプ」に事業譲渡し、新たなスタートを切ることとなった。

3月31日をもってNPO法人スウィングは解散するが、悲しさは全くと言っていいほどない。屁理屈のようだがNPO法人だからNPO的な活動ができるわけではなく、その気さえあれば形は関係ないことに気づいたからだ。僕はもうNPO法人のリジチョーではないが、4月からただの「スウィング」に、その気を持って復帰する。

 

 

人間というのはどうしようもなく残念な生き物だが、だからこそ「残念だねえ……」と認め合い、助け合いながら生きてゆくしかないのだと思う。これからもこれまでと同じ場所で、これまでよりもっともっと地に足の着いた活動を、目の前の仲間たちや暮らしランプの皆さんと展開してゆきたい。お互いの残念さを受け入れ、長所を生かして補い合いながら。

とりわけ一昨年9月に開設した「スウィング公共図書館」の機能を拡張し、学校に行かない/行きたくない/行けない子どもたちを主な対象に、障害があろうがなかろうが、そんなもん関係なく楽しく心豊かに過ごせる場づくりを進めたいと考えている。

 

まだまだ気力も体力もボチボチな感じだが、失敗が許され、無目的に生きることも許され、あらゆるラベルに囚われることなく誰もが安心して暮らすことができる社会を目指して、再び小さな一歩一歩を積み重ねてゆきます。

次なるスウィングもどうぞよろしくお願いいたします。

Enjoy! Open!! Swing!!!

 

木ノ戸昌幸

| ごあいさつ | 18:00 | comments(0) | -
blue vol.2 閉幕:ありがとうございました!

 

 

blue vol.2は昨日無事に会期を終えました。

 

最終日、そして最高の天候。

鴨川沿いには桜も咲いて、花見をしている人たちもいて。

終日、ひっきりなしにたくさんの方々にご来場いただきました。

 

 

 

 

数年振り、十数年振りの再会に驚き喜び、ただでさえ変わっているだろうに、更に自分がゴミブルーであることに笑いました。

 

 

 

 

インタビューを受けてくださった方のひとり、前端紀さんの捨てられないものは、おばあちゃんのメモ(芋もちの食べ方レシピ)。

そのおばあちゃんが僕たちのために、なんと大量のサンドイッチを作って持ってきてくださいました。

前日の朝8時から、開店前のスーパーマーケットに並んで。

 

 

泣けた。。。

 

 

 

 

心をひと時失うほどに頑張ってしまって、はじまってからも色々あって、でもほんとに小さくって強い、素晴らしい展覧会だったな!!! と心から思えます。

 

 

 

 

もうすぐスウィングを退職するかめちゃんにとっては最後の撤収日ともなりました。

閉場して時間になっても「やりたくないです」と笑って言う姿に涙をこらえました。

 

ちなみに10年前以上、最初に(ほぼ)2人でやった搬入・設営は、6畳ほどのスペースに6時間を要するというたどたどしさでした。

 

 

 

 

片山達貴さんによる12人のインタビュー映像(約65分)はYouTubeで公開予定。

インタビュー集は「スウィング公共図書館」ほか(場所未定)で順次無料配布予定です。

 

 

 

 

名残惜しいですが、もう終わってしまいました。

でもこの、何か強く確かなものを掴んだ手応えは、きっとそれぞれのファッキン未来に息づいてゆくものと思います。

 

皆々様、本当にありがとうございました!!!

 

木ノ戸昌幸

| ごあいさつ | 18:03 | comments(0) | -
今さら新年あけましておめでとうございます。

 

新年あけましておめでとうございます。

スウィングの2022年は1月4日に始動しました。

 

……というようなことを書くタイミングがあまりに遅すぎますが、バタバタと時間が過ぎてゆくうちに、もひとつ文章を書く気がしないんだよなあ。。。とウダウダしているうちに、今日になってしまいました。

 

 

もう明けて2週間あまりが経ちますが、毎年恒例の初詣に今年は2度行ってきました。

 

1度目は1月4日。

すんげー近くにあるものの、大勢で訪れる上賀茂神社は毎年この日くらい。

 

 

あっと言う間に6日間の冬休みが終わってしまって「もっと休みたかったよお……」と嘆いていましたが、ここへ連れ立ってやって来ると、不思議とはじまったな! という気持ちになります。

 

 

僕が何より楽しみにしているのはみんなでぐるりと囲む焚き火。

じわじわと温かくなって、灰が飛んできたって縁起がいい気がして、とにかく気持ちがいいんです。

あ、Gさんも毎年あったまってたなあ、死ななかったら一緒に来れたのになあと、少ししんみりした気分にもなりました。

 

 

次は1月6日。

4日に図書館常連のかりんちゃんが来れなかったので、彼女の家族も一緒に行こう行こう! と、ちょっと少なめの人数で2度目を決行したのです。

やはりスウィングの近くにある大田神社(上賀茂神社の摂社)に行って、それから二葉姫稲荷神社(上賀茂神社のすぐ近く)に行って、それからようやく上賀茂神社に行きました。

 

 

その道中、かりんちゃんがたくさんたくさん、堰を切ったように辛かったことや辛いこと、そして自分の気持ちや考えをたくさん話してくれました。初詣3連発が終わってスウィングに戻ってからも。で、「リジチョーどう思う?」と。

 

 

この、ただの記号と化した、ちゃんと意味のない「リジチョー」も大好きなのですが、何より彼女が僕に心をフルオープンしてくれたことが嬉しかった。

 

 

そして僕は僕自身が辛かった子どもの頃に、こんなふうに誰かに心を開いたり、開こうとしても上手く言葉にできなかったので、こうして自分を表せるのがすんごいと感激しました。話したところで何かが綺麗さっぱり解決するわけなんてない。

けれど、いいことだけじゃなくってその反対も「他者に開くこと」は本当に本当に、ものすごくこの社会に欠けている大切なことです。

 

 

彼女だけじゃなく、スウィング公共図書館にやって来る子どもたちは、こうして時々話を聞かせてくれます(それほど数多いわけではありません)。

僕の中には子ども時代の僕もまだちゃんと生きているから、仲間の話を聞いているような、自分の気持ちを代弁してもらっているような、そんな気持ちになることもあります。

 

 

ともあれ、スウィングを図書館にしてほんまによかったなあ。。。と思うのです。

 

そんなこんなと並行するように、発行がめっちゃ遅れてるフリーペーパー『Swinging』最新号の制作(2月22日発行予定)と、3月末にひかえた展覧会『blue vol.2』(会期:3月19日〜27日/会場:THEATRE E9 KYOTO)の準備と、他にもまあ色々とありますが、減らせることは減らすことと休めるときには休むことも一生懸命やってます。

 

 

新年早々自分の話ばかりになってしまいましたが、僕にとって、僕の大切な人たちにとって、スウィングにとって、皆さまにとって、2022年がぼちぼち、まあまあ、そこそこ、いい1年になりますように。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

木ノ戸昌幸

| ごあいさつ | 18:42 | comments(0) | -
大変な1年だったけど、締めくくりは嬉し楽しい時間だったよ?

 

本日をもってスウィングは仕事納め。

明日から冬休みに入り、新年は1月4日から始動します。

 

 

即ち! 「スウィング公共図書館」も今日が今年最後の開館日。

即ち! 新年1月4日から開館しますのでよろしくお願いいたします。

 

 

今日は毎年恒例の大掃除を午後から行ったのですが、金聖雄監督撮影のカメラも入っていたせいか、みんなの「やってるっぽい感じ」が例年以上に発揮されていて、盛り上がって楽しかったです。

 

 

「掃除なんてできないからやらない」じゃなくって、なんでもいいから役割らしきものを持って、できてるかどうかはさておき「やってるっぽい感じ」が漂いさえすれば、つまりいい顔して楽しそうであれば、それで十分じゃないかと思います。

 

 

だって「私はできてる」なんて思っている人だって、実はいつだって不完全なわけだし、不完全な人間同士が何とかかんとか助け合いながら生きてゆく、それが社会だと思うからです。

 

 

スウィング公共図書館の利用者もたくさん手伝いに来てくれて嬉しかったああああああ。


図書館をオープンしなければ絶対に生まれ得ない風景だったし、利用者が利用した場を掃除するってなかなか理にかなってるけどなかなかないなあ、と感じ入ってしまいました。

 

 

今年はGさんをはじめ近しい人の死、そして病気やケガが相次ぎ、まあ何と言うのかやっぱり大変な1年でした。


11月頃には家に帰って夜、携帯が鳴ったらまた何かあったんじゃないかと思って緊張するようになっていました。

 

 

でも誰かがピンチになったら総力を挙げてケアやサポートを行うスウィングの力は大いに発揮されたと思いますし、自分がピンチになったらきっと誰かが助けてくれる、そんな安心感がそれぞれの中で益々醸成されたんじゃないかなとも想像します。

 

 

ともあれ、いつ、誰に、何が起こるか分からないのが生きるということですから、日常を心の余裕を持って過ごせるように、もっともっと「減らすこと」を心がけたいと考えています。

 

 

大変な1年ではありましたが、スウィング公共図書館をオープン(2021年9月1日)できたことは本当によかったです。

 

・ブログ『Swingy days』:スウィング公共図書館 → 

・スウィング公共図書館Facebook →

 

 

今や既に知らない誰かがスウィングにやって来ることは当たり前。たとえば僕が子供の頃から、良いときも悪いときも、ものすんごく悪いときも持ち続けてきた末に蔵書となった『じゃりン子チエ』を、近所の高校生が貸し出したりしていると、たまらないような、くすぐったいような気持ちになります。

 

 

公共性を拡大する。公共をつくる、問う。

公共図書館、ありがとう。

 

 

来る年が私たちにとって、そして皆さまにとって、良き年でありますよう。

「ああ、生きていてよかった」と心から思えるそんな日が、1日でもありますよう。

 

 

本年もありがとうございました。

2022年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

NPO法人スウィング リジチョー/スウィング公共図書館CEO

木ノ戸昌幸

| ごあいさつ | 18:35 | comments(0) | -
謹賀新年 そして犬になる

しんねん 向井久夫 2018

 

新年あけましておめでとうございます!

2018年のスウィング、本日より始動しました!

 

毎年恒例の上賀茂神社への初詣を終え、向井さんに「新年」をテーマに詩を書いてください! とお願いしたところ、バババ! と(本当に)あっと言う間にものすごい数の作品ができあがって、一番のお気に入りを選んでもらったのがコレでした。なんとなく分かる、分かります。自分が犬になったところを想像してみると、なぜか、なんとなくほっとします。この「ほっ」はなんなんでしょう? バカにすんなと犬に怒られそうですが、な〜んにも考えずに無闇に駆け回ったり、ただただぼ〜っと佇んでいる犬の姿(=自分)が脳裏に浮かびます。あるいは僕たちは日々「考えること」に疲れ果ててしまっているのかもしれません。昨日のコト、今日のコト、明日のコト、明後日のコト、明々後日のコト……考えなければいけないことがたくさんあり過ぎて、いや、正確には“あるような気になり過ぎていて”、いつも頭の中がキャパシティオーバーになってしまっているような気がします。

 

 

尊敬する精神科医から「人間も犬と同じですよ」という名言をいただいたことがあります。「下手の長考休むに似たり」という言葉もありますが、人間ぶって(?)かしこぶって、暇に飽かせて「考えても分からないこと」まで考えようとせず、分からないことは分からないままに、今日に集中! 今に集中! そんな風に生けていけたらいいのになと思います。また、(多少の個人差はあれど)人は犬に対しては過大な期待を持ちませんが、こと相手が人間となると「分かってくれる!」と勝手に期待をして、その期待にかなう結果が得られないと(やはり勝手に)失望したり傷ついたり、時には怒ったりしてしまいます。人間も犬と同じですよ。大切にしたい考え方だなあと思います。犬にはちょっと失礼な気もしますが、きっとこんなちっぽけなこと、気にも留めないでしょう。

 

 

おまえ、みたいに、なりたいよ。

 

 

さあ、今年もスウィングはワンワン吠えたり駆け回ったり歩いたり立ち止まってぼ〜っとしたりしながら歩を進めます。

 

Enjoy! Open!! Swing!!!

 

揺れ続けるスウィングを本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

木ノ戸

| ごあいさつ | 20:50 | comments(0) | trackbacks(0)
脱出! いつも何かをしなければいけない感じ。

Swingとは Q 2017

 

例えば野生の動物は傷を癒すために、ただじっとしているのだという。例えばスウィングのミサさんは休みの日に、ただ自分の部屋でぼ〜〜〜っとしているらしい。例えばスウィングのかなえさんは、多くの人がトランプやUNOに盛り上がっている昼休みに、ただ座って足をブラブラさせていたりする。野性動物とミサさんやかなえさんを並べるのもどうかと思うが、僕にはこのような時間の過ごし方がなかなかできず、「いつも何かをしなければいけない感じ」に囚われている。

 

この「いつも何かをしなければいけない感じ」は、多くの現代人が罹患している「病」のようなものではないだろうか。目に見える「意味」や「価値」を求めて四六時中忙しなく動きまわることが義務…というか強迫観念のようになってしまっていて、「何もしないこと」を選択するのがとても難しい。でも「ただじっとしていること」や「ただぼ〜〜〜っとすること」や「ただ足をブラブラさせること」、きっとそんな「何もしない時間(何もしていないように見える時間)」が人を休息させたり回復させたり、めちゃくちゃ大切なのだと思う。

 

 

…てなことを考えているとQさんが最近書いた大量の詩を見せに来てくれて、その中のひとつに「Swingとは」があったのだ(“天使らんまん。”て!)。ありがたい、ものすごいタイミングで放り込んでくれたものだ。そうだそうだ、僕はこういう場所で仕事をしているんだった。先日ある人に「木ノ戸さん、最近何してるんですか?」と聞かれて上手く答えられなかった自分をちょっと情けなく感じたりしたのだが、そうだそうだ、生きてるだけで丸もうけ、別に何もしてなくたっていいのだ。分かりやすく意味ありげなことや価値ありげなこと、そんなことばかりが大切にされるなら、人の世も人の心もバリバリカサカサ、潤いを失ってしまう。そう言えば向井さんの詩にこんなのもあった。

 

いや 向井久夫 2016

 

いんや〜、脱力っぷりがすごい。力入れる方じゃなくってこの脱力こそが、人それぞれの在りようをいい感じにすることを実感してきたし、そうだそうだ、スウィングはこれまで「安心して脱力できる場づくり」をしてきたのだと、今、思い出した。こういう大切なこと、時々忘れてしまう。でも、ちゃんと思い出せてよかった。「いつも何かをしなければいけない感じ」、年末ギリギリ脱出成功!

 

 

さて、スウィングは今日で仕事納め、今年も多くの方々に支えられた1年となりました。お世話になった皆さまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。皆さまの2017年の残り数日と、そして新たに来る年が「天使らんまん。」「もう、はなたらして てれーと、してたい」1年であることを切に願います。来年もスウィングをどうぞよろしくお願いいたします。

 

Enjoy! Open!! Swing!!!

 

木ノ戸

| ごあいさつ | 16:48 | comments(0) | trackbacks(0)
退職のご挨拶/似顔絵名刺 販売終了のご案内


皆さま

いつもお世話になっております。
スウィングの渡辺です。
寒い日が続いていますが、皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

このたび 一身上の都合により、スウィングを3月末で退職させていただくことになりました。
スウィングを通じて、多くの方に学ばせていただくことがありました。至らぬ点の多い私を支えていただき、皆さまには大変感謝しております。進む道は変わりますが、今後も自分なりに努力していきます。
あるお客さまに、「福祉の世界を知っている人が他で活躍してゆくのは嬉しいこと」とお言葉をいただきましたが、私にとってこの3年間は、本当にかけがえのない時間でした。
これまでありがとうございました。

ブログでのご挨拶となり大変恐縮ですが、公私にわたり色々とお世話になりましたこと、あらためてここに厚くお礼申し上げます。
残り2か月ですが、精一杯努めさせていただきますので、よろしくお願いします。




そして、2013年から皆さまにご愛顧いただいてきました「スウィング似顔絵名刺」でございますが、この度2016年2月21日(日)を持ちまして受付終了とさせていただくこととなりました。
担当スタッフである私の退職に伴ったものです。
 
「似顔絵名刺」のお客様から新たな出会いが生まれ、そこから人伝いにご注文をいただくようになって、これまで、多くのメンバーの制作の励みとなってきました。
また私にとってもご挨拶後の顔となる名刺制作は、責任を感じると同時に大変嬉しい仕事でした。
はじめたときからは考えられない程多くの方の手に取っていただけたのは、ひとえに皆さまのお力添えあってのことです。
重ね重ね感謝申し上げます。
 
年度末には多数のご注文が予想されますので、現在名刺作成をご検討の方は、お早めにご連絡いただければ幸いです。

watanabe@swing-npo.com

上記のメールアドレスまでお問合せください。
追って詳細をお伝えさせていただきます。

どうぞよろしくお願いします。
ありがとうございました。

渡辺良子
| ごあいさつ | 15:47 | comments(0) | trackbacks(0)
祝!本日、設立10周年を迎えました。


今日は記念すべき、NPO法人スウィング設立10周年の日でした。
明日からの展覧会に備えて、ただただバッタバッタとあっちゅー間に1日が過ぎてゆきましたが、10年前のこの日、「NPO法人スウィング」は確実に誕生したんですねー。

いや、ホントに何だか他人事みたいです。特に感慨が波のように押し寄せるでもなく、むしろ土曜日から出なくなってしまった声の方が気になる、気になる(先週金曜に病院に行きましたが、声帯がアカンなったみたいです。発声の仕方が根本的に「下手」らしいんですね。だからすぐに声が枯れる。中2の頃からずっとです。いわゆる中2病いうヤツですね)。

でも、他人事みたいな気がするのは、一日一日をまあまあ大切にできてる証拠なのかなあと思ったりもします。大切にできてない日もそりゃあ、あったに違いないですが、基本的には「Enjoy!Open!!Swing!!!」の精神で、いい事ばかりはありゃしない、けれど二度とは来ない一日一日を、ただただ精一杯積み重ねて来られたように感じています。


いろいろあったなあ。


でも、「いろいろ」をしみじみ思い出す気はせーへんなあ(いつかそんな日が来るのでしょうか?)。そんなことより、声、出ろ、声。蘇れ!声帯!

ついさっき6時間の搬入作業をいっしょに頑張ったかめちゃんが「いい展示になりましたね!」言うて帰ってゆきました。僕は声が出ないので、うんうん頷きながら右手をちょっと挙げました。珍しい。かめちゃん(←マイナス思考)の方からそんな風に言うなんて実に珍しい。

でも、こんなことがちょっと嬉しい。
そして、こんな感じの日々でありたい。

今、ちょっとだけ目をつむってみました。すると「感謝」という言葉が浮かびました。あんまり得意な言葉ではないので(だって世の中、安い感謝が溢れすぎてるもん)、ブログ用に「書け!」いうシグナルのような気もしますが、でも、やっぱり、この10年間、本当に本当に多くの人たちに支えられ、見守られて、それは全くもって当たり前のことではなく、とんでもなくラッキーなことなんだと、今、ちろちろ流れ出した涙と共に思っています。これは、やはり、たぶん、「感謝」です。

ああ、10周年の日に目をつむってみて良かった。こんな気持ちになれて良かった。
危うくとんでもなくさばさばした内容になるところだったぜ…。

スウィングを楽しんでくれている皆様。
スウィングを応援して下さっている皆様。
本当にありがとうございます。
そしてこれからもスウィングの背中を、そっと押し続けてくれたら幸いです。
そうしたら僕たちはいつまでも揺れ続けることができる。

Enjoy!Open!!Swing!!!

手前味噌ですが、改めていい言葉やなあと思います。この精神を決して忘れず(おぼえやすいのが味噌です)、次の10年も、ひたすら一歩一歩、丁寧に歩んでゆきます。

もっかい強めに言うときます!


Enjoy!Open!!Swing!!!


皆様、揺れ続けるスウィングを、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!!!!!!!!!

木ノ戸
| ごあいさつ | 20:44 | comments(0) | trackbacks(0)
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