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ダブル・バーガー後日譚 完結編
昨年3月7日。
まるで奇跡か悪い冗談のように発生したダブル・バーガー事件。

・・・あれから13ヶ月。
ついに今日、事件は一応の終幕を迎えた。

本日10時頃、JR西日本・Y氏より電話。
去る1月28日、「挟み込み」防止の為、JR山科駅ホームのカメラに、
以下の改善策が施された旨、報告があった。

・従来のブラウン管式から液晶タイプへの付け替え。
・カメラ設置個所の増設。


以上、2点により、(車掌の)視認性が大幅に改善されたという。


あ、挟まれた。やばい!・・・という恐怖。

あ、隣に誰かいる。うそ〜ん!西川君!?・・・という驚愕。

あ、扉が開く。ああ、助かった・・・という安堵。

あ、まだ後ろに人がいる。どんだけ〜!!・・・という怒り。


・・・一生忘れることはないだろうし、
「すべらない話」として孫の代まで語り継がれていくに違いない。

おおよそ1年後とはいえ、決して小さな変化ではない。
単にうるさい奴を黙らそうといったことでもないだろう。
当然のことなのだが、あ、JRもちゃんと考えてるんだなあ、と少し思えた。

声をあげないことには何も変わらない。

1月28日以来、JR山科駅において「挟み込み」は発生していない。
(まだ、2ヶ月ちょっとじゃないか・・・)

木ノ戸


ニョロニョロ〜ん。

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| ダブルバーガー | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0)
右腕が痛むぜい。
・・・右腕が、右腕が痛むぜい。

(ハンバーガーは好きかい?)

・・・二の腕あたりがギリギリと痛みやがるぜい。

(ハンバーガーの中身が好きなのかい??)

・・・あの日の恐怖が、あの日の怒りが、おれの右腕を疼かせるんでい!

(じゃあ、ハンバーガーの中身になるのも好きなのかい!?)

・・・JRからは一向に音沙汰が無い。
もうかれこれ1年以上になるぜい?
このクソ忙しい時期にまたオレの方から電話させるってのかい?

今夜は久しぶりにダブルバーガーを食べるぜい。


木ノ戸


この半年間、めちゃくちゃお世話になったボランティアの北濱さんに、
寄書や絵を贈りました。新しい職場でもがんばってください!
| ダブルバーガー | 16:37 | comments(0) | trackbacks(0)
ダブル・バーガー後日譚 その2
僕とスタッフ・西川君が
JRの扉にものの見事に挟まれた「ダブル・バーガー」事件
会報に掲載したこともあり、少なからず反響を呼んだ。

おもしろかった、という嬉しい感想。
笑えない!許せない!訴えるべき!といったありがたいご意見等々。

僕や西川君だから結果として笑い話ですんだ。
しかし、あれがもしスウィングのメンバーだったとしたら・・
もしお年寄りだったとしたら・・

骨の1本2本折れていたとしても不思議ではない。

事故直後のJRの対応については、
ダブル・バーガー後日譚(3月21日)に書いたが、
その後もJRへのアプローチを続け、改善策の進捗状況を追っている。

4月21日。
担当のY氏に連絡を入れると、若干状況が変わっていた。

当初のカメラの設置個所を変える、といった
効果があるんだか、無いんだかよく分からない改善策から一歩進み、
カメラ自体を性能の良いものに一新し、しかも増設するというのだ。

ただ、諸々の事情で設置までには大変時間がかかるということであった。

6月16日。
再び担当・Y氏に進捗状況を尋ねる。
・・予算がつかず、未だ施工には至っていないという。

ただこの日、明らかになった事実があった。

それは、扉が閉まっていない状態では
電車は発車できない仕組みになっているということ。
(ただし南海電鉄のベビーカーの例のように、厚さが薄いと
その可能性はあるという。)

これまでは人為的なミスが重なれば、
ナイスガイが無様に挟まっていても、
電車は動いてしまう可能性があるものと理解していたのだが、
どうやら僕の認識違いだったようだ。

人が挟まったままでは電車は動かない。


少なくとも今度挟まれた時には、
最悪の未来予想図は描かなくてもよいわけだ。

6月26日。
担当Y氏よりTEL。

いきなりお詫びの言葉。

嫌な予感がしたが、予算はついたらしい。
何がお詫びかというと、いついつ施工します、と言えないとのこと。
今年度中には必ず施工するが、
来月になるのか、3月になるのか分からないということだ。

了解して、再びY氏からの連絡を待つことになった。

(つづく)

木ノ戸


KYOTO手塚治虫ワールドへ行きました。


ブラック・ジャックと。


やっぱ手塚先生のマンガはすげー。


続いて地上100m、京都タワー展望室へ。


おお、望遠鏡無料!(しかし展望料金はちょっと高め。)


お、綺麗なひと発見ハート


良い眺めでした。
| ダブルバーガー | 16:17 | comments(0) | trackbacks(0)
ダブルバーガー後日譚
僕とスタッフ・西川君がJRの扉に挟まれたことは
3月12日(水)の記事に書いた。

扉に挟まれたのが3月7日(金)。
これはひと言言っておかないとと、JRのお客様センターに連絡したのが
3月10日(月)。

事の一部始終を冷静に(?)説明したところ、
「折り返し担当者から必ずご連絡いたします。」との
ことであった。

しかし、1週間経っても何の音沙汰も無い。
笑い話にしてしまったが、命に関わる惨事に繋がりかねない事故であった。
一体何をもたもたしているのか。

しびれを切らした僕は「何でこっちが電話代払ってかけなあかんねん」
と思いながら、3月18日(火)、再びお客様センターに連絡した。

「その案件は確かに上にあげている。本社にまで伝わっている。」と言う。
「一向に連絡が無いのはなぜか?いつ連絡があるのか?」と問うと、
「申し訳ありません。しかしいついつと約束はできない」と言う。

僕は頭にきて「今日中にかけてくるように伝えてください。」
と語気を荒げ、連絡を待った。

しばらくして担当者から連絡があった。
ひたすら平謝りである。事故のこと。連絡が遅れたこと。
謝ればいいといいものではないし、どうでもいい。

事故原因は、乗客の乗車を確認するために設置されたカメラが
「見にくかった」のだそうだ。

・・カメラが見にくかった?
一度に二人も挟みこんでしまう見にくさとは一体・・

対策としてはカメラの設置箇所を変えるという。
(・・変えることを検討中と言ったその担当者に
「今すぐ変えなさい!」と怒鳴りつけた。)

しかし腑に落ちない原因と対策である。
・・「見にくい」というのなら、前から見にくかっただろう。
カメラの位置を変えて解決するなら何故今頃?

担当者は何かが挟まった状態では電車は発車できないことに
なっている、と言う。
僕はあの時、このまま発車してしまうのでは・・
という恐怖感を感じた。
ああそうだったのかと安心したが、
詳しく聞くと、その安心は一瞬にして掻き消された。

扉に何かが挟まると、「挟まってますよ」というランプが点灯する。
車掌はランプを見て、もう一度扉を開ける。
そうして問題が解決されるとランプは消灯する。
最後は運転士。
運転士も車掌同様にランプの消灯を確認し、発車という流れなのだそうだ。

しかし今回車掌はそのランプに気づかず、
一向に開かない扉を見て、あわててホームの駅員がアナウンスをした。

仮にその駅員の対応すら遅れていたとする。
すると最後は運転士の判断である。
車掌同様、運転士までもランプの確認を怠ったとしたら、
電車は二人のナイスガイを挟んだまま発車してしまっていたのである。

つまり電車自体は発車できない仕組みになっておらず、
人為的なミスが重なればあってはならないことが
十分起きてしまう可能性があるということだ。

そもそもなぜ既に50分も遅れてきた電車が、
乗客の乗車を待ち切れないほどに焦る必要があったのか?
繰り返しになるが、僕たち2人は駆け込みなどしていないし、
僕たちに続く乗客はまだいたのだ。

めちゃくちゃなタイミングで扉を閉めている。
しかしその時の車掌や駅員を殊更に攻める気はない。

これはもう、総じてJRの「体質」の問題であるからだ。

福知山線のあの大惨事以降、
JR特有の体質改善は粛々となされてきたように見えたが、
・・道のりはまだまだ長いようである。

・・怖いです、JR。

最後にもうひとつ。JRの「体質」を示す典型的な一例。

事情説明やら謝罪を終え、電話を切ろうとした先述の担当者に対し、
僕は最後にこう言った。

「なぜ一週間以上も連絡をしてこなかったのですか?
しかも今日のこの電話も僕からのアプローチによるものです。」

すると担当者は
「2日後の12日(水)にご連絡しようと思っていたのですが・・」

・・が?

「私、体調を崩してしまいまして・・」

僕はもう呆れてしまった。
体調を崩せばほったらかしにしてもええの?
誰かに引き継ぐとか何なりできるやん・・

・・JR、できれば乗りたくない。

木ノ戸


先日、青空屋さんでの実習の様子。


オーナーの長谷川さんによる皿洗い指導。
| ダブルバーガー | 09:42 | comments(1) | trackbacks(0)
ダブルバーガー

 

状況を把握するのにしばらく時間がかかった。

……なぜ入れない?
……なぜ体が動かない?

3月7日(金)午前10時半頃、西川はJRの扉に挟まれた。

スウィング一泊旅行、2日目。一行は滋賀県・日野町、滋賀農業公園「ブルーメの丘」へ向かっていた。

薄曇りだが、雲の隙間には青空も見えている。雨は大丈夫そうやな、雨男の自分にしては上出来や。時折空を見上げながら、西川はそんな風に考えていた。

JR雄琴駅から山科を経由し、JR近江八幡駅へ。そこから近江鉄道バスに乗り換え、現地へという予定。交通の便はお世辞にも良いとは言えず、移動にはかなりの時間がかかる。しかし綿密に計画は立てた。後はそれを着々と実行するのみである。

予定の時刻に雄琴駅からJRに乗り込み、山科駅で下車。乗り換えのホームに着くと異様に人が多い。何やら騒然としている。

嫌な予感がするな。西川は頭上のスピーカーから聞えてくるアナウンスに耳を澄ました。

どうやらどこかの踏切が故障して電車が近づいても遮断機が下りなくなってしまったらしい。そのため電車は徐行運転を余儀なくされ、ダイヤは大きく乱れてしまった。電光掲示板に示された到着時間は全く意味をなしていない。20分遅れの便。40分遅れの便。その「〜分遅れ」の表示もコロコロと変わる。

とりあえずは次の電車で野洲駅に向かい、そこから先は状況次第、電車かタクシーで移動しようということになった。苦肉の策である。

 

まあ、何とかなるやろ! 心に垂れ込めはじめた暗雲を振り払おうと、西川は辛うじて気持ちを前に向けた。

快速がやってきた。何本分かの乗客がドッとなだれ込む。西川はスウィング一同、全員が乗り込むのを見届け、車内へと足を踏み入れた。

プシュー!!

……なぜ入れない?
……なぜ体が動かない?

ん? プシュー???

あり得ない。駆け込み乗車でもないのに。順番を待っていただけなのに。西川は無情な鉄の扉に挟まれてしまっていたのだ。

まあ、しかし落ち着け。よくあることだ。……いや、よくはないな。とにかく落ち着け。そうだ、落ち着け。大の大人が左右の二の腕を扉に挟まれ、頭だけ車内につっこんで間抜けな格好をさらしているのだ。すぐに開くに決まっている。

はい、プシュー!!

………。

さあ、元気出していこう! 

プシュー!! プシュー!!

………。


んぐっ!!


冗談じゃない。プシュー! と開くどころか、左右の扉は一層体を強く締め付けてくるではないか。一体何がどうなっているんだ!?

このままもし走り出したら……。不吉な予感が頭をよぎる。めっちゃくっつかな危ないな、電柱とかあるし。最悪のシナリオに合わせた空しい防御策が頭をよぎる。

増田さんが中から西川の手を引っ張る。が、ビクともしない。何とか扉を開けようと身をよじる。やはりビクともしない。

木ノ戸が大声をあげている。

「まだ乗ってない! 早く開けろ!! 早く!!」

木ノ戸さん、こんな満員電車でおれのために大声をあげて。ありがとう、木ノ戸さん。木ノ戸の愛の叫びに胸を打たれた西川は、視線を車内へと向けた。しかし木ノ戸の姿は見当たらない。あれ? 木ノ戸さん? どこで叫んでるん?

「開けろって!」

……声が近い。

いや、近すぎる! まさか!!


うそ〜ん!!!


そう、西川は、いや、西川と木ノ戸は、ただのハンバーガーではなく、ダブルバーガーだったのだ。西川を締め付ける「左側」は木ノ戸であり、木ノ戸を締め付ける「右側」は西川だったのだ。向かい合わせなら危うく「チュー」をしてしまうところだったのだ。あぶな!!

一度に2人も。同じ扉に。隣り合わせで。すごいのか、すごくないのか。運がいいのか、悪いのか(間違いなく悪い)。

笑えない状況を俯瞰し、ほんの一瞬、頬を緩めた西川であったが一心不乱に叫び、手足をばたつかせている「左側」に負けまいと、再び激しく身をよじり、虚しく宙をかいた。

どれくらいの間そうしていたのか分からない。しかし西川にとっては、無限の時間のように思えた。
「扉を開けてください! 扉を開けてください!」ようやく異変に気づいた駅員のアナウンスがプラットホームに響く。

プシュー!!

扉が開き、車内に転がり込んだダブルバーガー。
腹が立つやら、ほっとするやら、可笑しいやら。

西川は一体どんな顔をすればいいのか分からない。木ノ戸も駅員に向かって何やら怒鳴りつけた後は、苦笑いのような表情を浮かべている。

ふと気づけば背後に響く複数の足音。

何とハンガーガーになり損ねた乗客がまだいたのだ。

どんだけ焦んねん、JR……。

あきれた西川は、安堵とともに大きな溜息をひとつついた。

木ノ戸
 

| ダブルバーガー | 19:51 | comments(0) | -
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