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親の年金をつかってキャバクラ SWING EXPO 高知展を振り返る

 

去る12月2日(日)まで「藁工ミュージアム」にて開催した「親の年金をつかってキャバクラ SWING EXPO」高知展。かめちゃんとふたりで設営作業に向かったとき、そこにはもうド派手な看板が掲げられており、藁工ミュージアムのシブく瀟洒な佇まいと思った以上にマッチしていてワクワクした。あれから2ヶ月半。あっという間に長い会期が終わってしまった……。

 

 

●京都展とは別の顔

その後に続く他会場を意識しつつも、基本的には「同時代ギャラリー」(2018年7〜8月、EXPOの口火を切った京都会場)に照準を合わせて作り上げた展示だったが、藁工ミュージアムでは全くと言っていいほど違う表情を見せていた。僕がかつて少年だった頃、漫画雑誌などでハンパないプロモーションをしていた「真夜中は別の顔」(著:シドニィ・ シェルダン)という作品があったが、なんかこう、そんな感じだ(……どんな感じだ?)。藁工ミュージアムはやはり「ミュージアム」だった。ギャラリーではなくミュージアム。それも美術館より博物館に近い感じ。温もりと許容力ある木の空間が、EXPOの雑多さをいい感じに強調し、同時に程よく緩和してくれていたように思う。

 

 

本展の導入に当たる増田政男の巨大習字はこの上なく贅沢に展示され、まるで不謹慎な教会のような雰囲気をそこに生み出していた。そして「CHAPTER.5 ことば」は、その象徴であるキャバクラ風看板と不思議な展示空間の魅力が相まって、ぼったくられそうなキャバクラ感を醸し出していたように思う。これまで縁あって何度か訪れてきた場ではあるが、こんなにもミュージアムだったとは知らなかった。もちろん藁工ミュージアムの皆さんの丁寧な丁寧な展示の力も極めて大きかったと思う。本当にありがとうございました。

 

 

●高知の素敵さ

今回、設営作業&トークイベントのため、またワークショップ開催&ゴミブルーのため、2回現地へと赴いた。トークイベントには高知のみならず、四国4県から隈なくのご参加をいただき、僕の地元・愛媛からは小学校の同級生&高校の同級生が来てくれちゃったりなんかもして、気恥ずかしいったらありゃしなかった。

 

 

会期中盤に開催した(本展の展示作品?の1つでもある)ワークショップ「アレ+ソレ=…ワカラナイ! 描クカク鹿ジカ」には様々な鹿を描き出すアッキー画伯が登場し、はじめて会う人にも「おひさしぶりです!」と挨拶したり絶好調。また最近「ゴミコロリ」にほぼレギュラー参加してくださっている楢崎十紀さん、久美さんには京都から助っ人に来ていただき、大変助かりました……というか、ご一緒できてとても楽しかったです。

 

 

藁工ミュージアムという場を通じて、素敵な人たちが繋がり合って、何かいい感じのものを生み出し合っている。ミュージアムであるとか舞台芸術であるとか行政であるとか大学であるとか福祉であるとかアートであるとかの枠組みを超えて。そんな光景も目の当たりにさせていただき、なんて素敵なんだろう! と羨ましかった。もちろん1度や2度の経験で分かったような顔をしてはいけないが、繋がり合うこと、仲間を持つことの大切さを改めて感じ、考えさせられる機会でもあった。

 

 

●嬉しいレビュー

さて、ここからは本展に寄せていただいた嬉しいレビューを紹介させていただく。いつだって自信なんかない中で「やって良かった……」と感じさせてくれるのは、「分かってもらえた」というシンプルな喜びだ。吉田さん、藤原さん、本当にありがとうございました。

 

 

本日は蛸蔵理事会、わらこう夏祭り実行委員会の2本立てを藁工ミュージアムさんでやったのですが、会の前に見せてもらった展示「SWING EXPO 親の年金をつかってキャバクラ」が、抜群に面白くって!! 

 

すっかりいまの文化行政の大きな流れになっている「社会包摂」という言葉。 

個人的にはそれを語る目線の高さになんだかイライラすることがあるのですが、それも含めたなんとも言いようのない「生きにくさや」や「違和感」、「ざわざわ」をみごとな切り口で提示している京都のNPO法人SWINGの代表木ノ戸さん。 

 

ぶっ飛んだタイトルの説明からはじまり、展示の概略を端的に表している冒頭のご挨拶文だけでも揺さぶられます。 

以下一部抜粋

↓ 

結局のところ「これはアートか否か?」という問いかけに対する答えは、一人ひとりの感性に委ねられているのだから。いずれにせよ、言葉は後からついてくるもの。そこに依りかかりすぎてはいけないし、酔ってしまってはいけない。(抜粋終わり) 

 

どうよ? 

どうよ?? 

 

見せ方もとってもスタイリッシュで、キュートで、笑えて、考えてしまう。 

すごい展示だ、これは。 

 

創作や表現活動をされている皆さんの全てを伝えようとすると、先日かるぽーとで行われた「素展」のように、あまりの熱量にクラクラしてしまい、受ける側としてキャパオーバーになってしまった僕ですが、この展示の手法は、ひょっとするとこれからの何かしらの道筋にも繋がるのかも知れない(あやふやな言い回しでごめんなさい)。 

 

吉田剛治さん/NPO蛸蔵理事

 

 

高知にて。シアターTACOGURAの防災ゲームに参加して、我が身の防災意識のおそろしい低さを実感したあと(みなさんありがとうごさいました!)、ぷらっとお隣の藁工ミュージアムへ寄ってみると、ななななんと、京都の噂の作業所スウィングの展示が!!! 

 

スウィングの木ノ戸昌幸さんのテクストはとても刺さるというか心に響く。素晴らしく考え抜かれた(しかし愉快で、図々しく、温かい)キュレーション。笑えるし、泣けてくる。まさに「いきかたは、ひとつじゃない」のだということが、ゆるーく、でもしっかりと、この展示を通して伝わってくる。 

 

写真撮影オーケーらしいけど、今はこれだけ。わたしは今の日本の言論状況はほんまに壊滅的やと日々痛感してますが、その中にあってこのような闘いを静かにそして愉快に続けている人たちがいると知って、勇気をもらいました。ちなみにこのあとに、うんこについての誰かが書いた詩を読んで、涙しました。 

 

わたしが思うにこれこそがアートの最前線です。けれどもこれが「アート」かどうかなんてことはどうでもいいのです。なぜならひとつだけの正解なんてそこには存在しないので。人によってはこれを「革命」と呼ぶでしょう。もっと生きやすくて自由で楽しい世の中にするための。 

 

藤原ちからさん/批評家・BricolaQ 主宰

 

 

SWING EXPOは息つく間もなく12月14日(金)から東京展に舞台を移す。会場は「武蔵野市立吉祥寺美術館市民ギャラリー」(CHAPTER.1、2、3、5)&「マジェルカ地下ギャラリー」(CHAPTER.4)。15日(土)にはトークイベント(要・事前お申込み)もございますので是非ご参加ください!

 

親の年金をつかってキャバクラ SWING EXPO 東京展

●会 期:2018年12月14日(金)→ 12月18日(火) 10:00 → 19:30/最終日は17:00まで

●会場1:武蔵野市立吉祥寺美術館市民ギャラリー 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-16 コピス吉祥寺A館7階 

●会場2:マジェルカ地下ギャラリー 東京都武蔵野市吉祥寺本町 3丁目3-11 中田ビルB1F

 

トークイベント開催! 

●日 時:12月15日(土)14:00 → 17:00

 第1部(90分):What's Swing?/木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング)

 第2部(90分):「生きづらさ」についての考察/木ノ戸昌幸(NPO法人スウィング)・杉千種&山口里佳(con*tio) 

●会 場:マジェルカ地下ギャラリー 東京都武蔵野市吉祥寺本町 3丁目3-11 中田ビルB1F

●参加費:無料

●定 員:15名

●要・事前申し込み:kamei@swing-npo.com/075-712-7930(亀井)

 

 

高知展にご来場いただいたたっくさんの皆さま、本当に本当にありがとうございました!!!

それではTOKIOでお会いしましょう。

 

木ノ戸

| 親の年金をつかってキャバクラ SWING EXPO | 13:33 | comments(2) | trackbacks(0)
京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」

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去る11月12日、我々「京都人力交通案内」一行はこの日の目的地である金閣寺へと車を走らせていた。が、雨がパラパラと降り出す。前回はQ氏もXL氏も体調悪く急遽インタビュー企画にしたが、今日もまた無理なのだろうか? 金閣寺がダメなら屋根のある別のところへ変更しようか? そんなふうに頭をぐるぐるしていた折、ふいにXL氏が言う。

 

 

「あ、205や」

 

 

DSC_0080.jpg

 

「何を言うとるんや、わ〜れ〜」と思いながらXL氏が見つめる先を追うと、か〜な〜り前方の「千本北大路」交差点を1台のバスが横切ろうとしている。つまり我々に車体の側面を向けて。なぜだ? なぜに側面だけを(数秒)見て、あのバスが「205系統」と言い切れたのだ? 率直に問うと、氏からはシンプルな答えが返ってくる。

 

 

「かたち」

 

 

はい、震えるほどのヘンタイ決定。市バスの路線・系統を(ほぼ)丸暗記しているだけでもだいぶイカれているのに、形でバスが分かった日にゃあ、もうおしまいよぉ……。というわけで堪えきれない昂りを抑えつつ、(そして雨も降っていたので)今回も再び予定変更、京都人力交通案内・番外編「バスの形だけ見て系統当てます。」を敢行することとなったのである。

 

DSC_0036.jpg

 

市バスを真横から見られるベストポジションを求めてしばし車を走らせ、いい感じの路肩に停車。さあ、ここから先は動画をご覧いただきたい。編集は毎度おおきに、美馬智さんです。ではどうぞ!!!

 

 

木ノ戸

| 【OYSS!】京都人力交通案内「アナタの行き先、教えます。」 | 22:26 | comments(0) | trackbacks(0)
そんな感じで

 

間違ってないとは思っているけど

正しいとはちょっと違う 

 

負けてたまるかと意地を張るけど

それほど勝ちたいわけではない

 

逃げないと決めてはいるけど

死にたくなる夜もそりゃあるわい

 

そんな感じで 

そんな感じで

 

二度とは来ない今日という日が

ただ一目散に駆け抜ける

 

二度とは来ないはずなのに

二度とは来ないはずなのに

 

木ノ戸

 

 

| ひとりごと | 18:02 | comments(0) | trackbacks(0)
怖いデザイン

 

極論、デザインとは「優しさ」だと思っている。

 

最近、ある方のデザインを見せてもらった。僕が「う〜ん……」と唸っていると、また別のある方が「これ、怖いですよ」と笑いながら言って、腑に落ち過ぎて僕も笑ってしまった。 ああ、この違和感は「怖い」と表現するのか。怖いデザインというのは、「自分ばかり」になっているデザインのことだと思う。伝えたいことが思い余って先立ちまくってしまって、それを目にする人がどういう気持ちになるだろうかとか、伝えたいことが上手く伝わるだろうかとか、受け手の側に立った視点がスッポリと抜け落ちている、そういうデザイン。これは恐らく上手、下手、技術やセンスのあるなし以前の問題である。

 

先立ちまくるくらいに伝えたいことがあるのは素晴らしい。が、その溢れんばかりの熱い思いを誰かに伝えたいのなら、同じように溢れんばかりにその誰かのことを思うこと、つまり「優しさ」が必要なのではないだろうか。世の中には、ものすごくヘタクソだけれど、ものすごく伝わるデザインがある。ものすごく上手だけれど全然伝わってこないデザインもある。

 

「怖い」という誰もが知っているシンプルな言葉がズドンと響いたのもまた、それが実は高度にデザインされ、優しさから発せられた言葉だったからなのだろう。

 

木ノ戸

| ひとりごと | 14:50 | comments(0) | trackbacks(0)
車の素材についての切実なる要望

 

仕事帰りの送迎車内。静電気を大の苦手とする、はるか君が言う。

 

 

「車は木です」

 

 

 

ドライバー西川君は困ってしまう。どうもこれは何か哲学的なことを言っているのではなく、「車の素材は静電気を発生させない木であって欲しい」という、はるか君の切実な願いのようだ。がしかし、おれ、ウソはつけへんのよなー。そこは妥協できひんのよなー。

 

 

「車は木じゃないよ」

 

 

「え????」と驚くはるか君。まあ、なんてわざとらしい。それはさすがに知ってたやろ。知ってたからこその「木」やろ。

 

 

「車は木じゃないよ」

 

 

 

西川君、もっかい念押しをする。かりそめのウソをついたところで何がどうなるわけでもない。やっぱり車は、たぶんほとんど「鉄」でできている。ごめんな、はるか君。もし木にして欲しいのならそこはカルロス・ゴ……じゃなくって、とにかく車業界の上のほうの人に相談してみてくれ。どや? はるか君。この話はその方向で進めてくれへんか? すると少しの間の後、はるか君は言う。

 

 

 

 

 

「じゃあ、車は土か水でお願いします」

 

 

 

 

それもムリ!!! 

確実に木より可能性低い!!!

 

木ノ戸

| はるかくんの諸々の事情。 | 15:52 | comments(0) | trackbacks(0)
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